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科研費 過去の採択状況 平成21(2009)年度

採択課題一覧

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研究種目等研究課題名研究代表者所属職名研究期間
(年度)
実施状況報告書・実績報告書研究成果報告書
基盤研究(A)東南アジア諸民族児童の発育発達(標準値作製を含む)と生育環境の相互作用

東南アジア諸民族児童の発育発達(標準値作製を含む)と生育環境の相互作用

多くの先進国には子供の成長や栄養状態を評価するための標準的な基準がある。しかし大部分の発展途上国にはそうした基準がない。このために子供たちの健康と栄養状態を適切に評価することができない。この深刻な問題を解決するために、我々はタイとミャンマーで2005年から2009年に、8つの民族、タイ、カレン、モン(メオ)、アカ、ラフ、リス、ビルマ、モン人について大規模な成長栄養調査を実行した。23,375人の子供たちの体格を測り、家族の情報,子どもの健康史と日常生活についてのデータを収集した。これらの5歳から18歳の成長データをLMSモデルを用いて処理し、標準化された成長チャートをつくり、さらに保健指導に活用されるべき多くの健康情報を取りだした。

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大澤 清二家政学部教授H18-H21
基盤研究(B)裁判過程から見るギリシア・ローマ法の実践的再構成

裁判過程から見るギリシア・ローマ法の実践的再構成

イサイオスの法廷弁論11番及びデモステネスの法廷弁論43番、キケローの法廷弁論「カェキーナ弁護論」を素材として法廷演劇を行うことを構想し、その問題点を検討した。裁判過程全体の再構成を通して、「法」が証人や証拠と同様に位置づけられるという「事実としての」「物としての」法という仮説を提出した。裁判から古代法を見直すことが法の理解を根本から問うことになるという新しい方法論の可能性を示した。

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葛西 康徳文学部教授H19-H21
基盤研究(C)コンテンツの製品差別化に関する経済分析

コンテンツの製品差別化に関する経済分析

本研究では、音楽と地上放送番組を含む映像コンテンツを対象に、多様性を計測するとともに、産業構造と媒体の増加が、消費者のコンテンツの選択の幅に与えた影響について分析を行った。実証分析の結果、市場の集中度が、多様性の低下をもたらすものではないこと、消費者はコンテンツの入手に際して、複数の媒体を使い分けており、媒体の増加は、消費者の選択肢の拡大に寄与していることが示された。

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浅井 澄子社会情報学部准教授H19-H22
不登校現象の社会・文化的多様性と支援ネットワーク構築に関する教育臨床社会学

不登校現象の社会・文化的多様性と支援ネットワーク構築に関する教育臨床社会学

「格差社会化」が進行していると言われる今日では、家庭の劣悪な社会経済的背景に起因する「脱落型不登校」に注目が集まっている。本研究ではある県で実施した調査により「脱落型不登校」が相当数を占めることを指摘した上で、こうした現状に対応すべく導入された「スクールソーシャルワーカー活用事業」や児童福祉領域の取り組みを報告した。以上の分析をふまえて従来の不登校理解の妥当性を批判的に考察し、不登校問題は長期欠席あるいは「学校に行かない子ども」という問題として把握することの必要性を指摘した。

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酒井 朗家政学部教授H19-H21
無文字社会に生きる女性自立支援の為の伝統染織技術教育指導プログラムの開発と実践

無文字社会に生きる女性自立支援の為の伝統染織技術教育指導プログラムの開発と実践

無文字社会(タイ王国のカレン社会)において口伝と身体技術により代々伝承されてきた染織技術を体系的に観察し、データを解析し、現代テスト理論の精華ともいうべき項目反応理論の手法を用いて各染織技術の難易度を測定した。その結果、易しい技術から順番に(その最適な年齢において)染織技術を習得していく「染織技術教育指導プログラム」を開発し、タイ政府公立学校等の職業教育において試用した。また、開発したプログラムを今後如何にして普及させていくかについて教育省担当者らと協議した。

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下田 敦子人間生活文化
研究所
助手H20-H22
発展途上国の地方再活性化の要因解明-北タイ農村の電化を通じた19年間継続研究

発展途上国の地方再活性化の要因解明-北タイ農村の電化を通じた19年間継続研究

1992年以来、19年にわたって、電化が北タイ農村の村人の生活や共同体に与える影響に関する継続研究に取組んできた.2010年度は,その目的の最終年度にあたっている。2009年後半から2010年にアンカイ村でアンケート調査を実施し、現地の役所や有識者から聞取り調査をおこなった.本論は、2010年3月に発表した上記の論文の下編として、調査結果を踏まえて、次の諸点を分析し考察した。
(1)家族、家計及び耐久消費財保有の継続調査によるデータから、生活の質の向上の進捗状況、(2)家族及び共同体の機能・構造の変化と維持・継続の実態、(3)社会情報処理(情報リテラシー)能力獲得のプロセス、(4)当該村が情報化、経済化の波にうまくのれた要因の解明、これらを総合して、タイの他の過疎の村、および発展途上国の同様な状況である地方の再活性化のための対応策を提案した。

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益本 仁雄家政学部教授H20-H22
肥満に伴う脂肪細胞の初期炎症状態を調べる動物実験系の確立と食餌予防因子の探索

肥満に伴う脂肪細胞の初期炎症状態を調べる動物実験系の確立と食餌予防因子の探索

57BL/6Jマウス、KK/Taマウス、B6系db/+マウス(レプチン受容体欠損ヘテロマウス)に、高脂肪食と低脂肪食を様々な期間給餌し、脂肪組織中の炎症マーカーのmRNAの発現量を調べた。その結果、4週目より高脂肪食群の脂肪組織重量と炎症マーカーのmRNA発現量が急増した。短期摂食では、炎症マーカーとしてNADPHオキシダーゼサブユニット、MCP-1、IL-6、レジスチンが適しており、さらに8から12週目で耐糖能悪化や脂肪細胞の肥大化が観察された。本実験系を食品の機能解析に適用した結果、大麦ならびに乳中のカルシウムに抗炎症作用があることが示された。

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青江 誠一郎家政学部教授H20-H23
情報の分散処理的な見方・考え方を育成する教材の研究

情報の分散処理的な見方・考え方を育成する教材の研究

分散処理的な見方・考え方はさまざまな事象を、情報を軸として捉えるときに大切となる新しい考え方である.分散処理的な考え方を育成することを意図したカリキュラムを開発した.高等学校の共通教科情報の必修科目また選択科目で活用できる複数のカリキュラムを開発し実践して、その効果を確認した.また、指導する教師の研修カリキュラムを開発し、教育センターで実施して、その有効性を確認した.開発した資料等は書籍やWeb上で公開して、普及を図っている.

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本郷 健社会情報学部教授H20-H22
社会運動としての在宅医療と医師のライフヒストリー

社会運動としての在宅医療と医師のライフヒストリー

本研究は在宅医療と看取りの社会学的研究として、2008年から2010年まで行われたインタビューと訪問見学を中心とする社会調査の実施とその考察に基づいている。予想される今後30年間の志望者数の増加とがん死の増大から、在宅の看取りは近年、社会的関心が高まっているが、在宅療養支援診療所や訪問看護だけでこれを支えることはできない。ホスピス有床診療所の医療実践を1つの実験的社会モデルとしてとらえることで、当事者と家族や地域を支える仕組みの多様性と選択可能性を保証する必要性が明らかにされる。

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大出 春江人間関係学部教授H20-H22
超微粒子プラスミド複合体を用いた腫瘍免疫遺伝子治療システムの構築

超微粒子プラスミド複合体を用いた腫瘍免疫遺伝子治療システムの構築

我々は、生体に投与後、腫瘍内で高い遺伝子発現を示すDNA複合体の調製法を確立している。サイトカインをコードしたプラスミドの複合体は、坦癌モデルマウスにおいて著しい治癒効果を示した。さらに効率よく免疫を惹起するため、結核菌タンパクESAT-6などの遺伝子についても検討した。これらは単独でも高い腫瘍増殖抑制効果を示し、さらにサイトカイン遺伝子を組み合わせると、抗腫瘍活性はさらに向上した。また、これらはイヌの原発性腫瘍に対しても高い治癒効果を示した。

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小山 義之家政学部教授H21-H23
“機能性米粉”の開発に関する基礎的研究とその応用

“機能性米粉”の開発に関する基礎的研究とその応用

日本の米の消費量拡大のため米粉を用いた新しい調理について検討した。まず、グルテンフリー米粉パンには、形状保持剤として食用絹フィブロインとの混合物、ゾル状キサンタンガム(増粘多糖類)の添加、或いは、米粉の一部を米粉糊として代替および生地の一定時間"ねかし"処理などにより、米粉の特長を生かした米粉パンが調製出来た。

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市川 朝子家政学部教授H21-H23
生涯発達の観点からみた高齢者の記憶の信念の特徴

生涯発達の観点からみた高齢者の記憶の信念の特徴

生涯発達の観点からみた高齢者の記憶の信念の特徴を明らかにするために、1)日常的な記憶行動や記憶課題の成績との関係、2)認知に関する暗黙理論との関係、3)社会情報との関係、この3点から、若年者(18~25歳)、中年者(30~50歳)、高齢者(65歳以上)の3世代合計約300名を対象に調査を実施した。これまでの分析で、高齢者の一般的な記憶の信念は他の年齢群と異なる特徴が見られた(下記4(1))。現在より詳細な分析を行っている。

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金城 光社会情報学部准教授H21-H23
挑戦的萌芽研究音声を活用した教材と教授手法の開発

音声を活用した教材と教授手法の開発

「音声や音をドットコード化し,画像やテキストとともに編集し,カラープリンタを用いて普通紙に印刷する」ソフトウエア技術と,「印刷されたドットコードをなぞって,音声や音を取込んだそのままに再生する」ハードウエア技術を活用して,子どもたちや先生の「生の声」を用いて教材を作成し,これまでは不可能だった「新しい」教育実践活動に挑戦した。外国人英語指導員とともに取組んだ新学習指導要領のもとで始まる小学校の英語活動用の副読本の制作と教育実践,英語活動だけでなく,道徳や社会,国語などでも使える副読本作りの活動と実践,音声の入ったシートを活用して子どもたちが楽しく集う図書室づくりを目指した取組み,多摩川の河岸で生きるおばあさんのメッセージを子どもたちに伝える音声入りのシートや壁新聞を用いて,大都市東京における多摩川の果たす役割や多摩川と人々との関わり,おばあさんの生き様を学びあう活動などを展開した。また,子どもたちの社会科見学や学芸会などを振り返る活動のシートづくりと実践,1992年のリオデジャネイロの地球環境サミットで行なわれた12歳の少女のスピーチ(思い)を子どもたちに伝えるための教材づくりと実践などを行なった。特別支援学校に続いて取組んだ通常学校における「音声や音を活用した教育実践活動」は,これまでは不可能だった「目の前の子どもたちや担任の先生の声,そして,学校の回りの自然の音を教材化する取組み」であり,課題を抱えた子どもたちをも巻き込んだ楽しい取組みを展開することができ,新しい教育活動の可能性を示すことができた。

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生田 茂社会情報学部教授H20-H21
若手研究(B)外来の食文化の受容と消長について-東アジアにみるポルトガル由来の伝統菓子

外来の食文化の受容と消長について-東アジアにみるポルトガル由来の伝統菓子

東アジアの人々にとって,ポルトガル伝統菓子から最も影響を受けたことは菓子に卵を使用することであった.日本・タイ・ゴア(インド)には,Fios de ovos(鶏卵素麺)が共通して伝播していたことが明らかとなり,ポルトガル最初の料理書「Arte de Cozinha」(1680年)には「Fios de Letria」と記載されていた.ゴアではLetriaと呼ばれ,ポルトガル系キリスト教徒の家庭で母から娘に作り方が伝えられていた.日本では,福岡藩の御用菓子だったため,広く知られていなかったが,タイでは,宮廷から上流階級そして庶民へと広まり,さらにアレンジされたものが作られていた.

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宇都宮 由佳家政学部助教H19-H21
新聞・雑誌メディアにおけるジェンダー編成と小説--大正・昭和の言語態分析

新聞・雑誌メディアにおけるジェンダー編成と小説--大正・昭和の言語態分析

ジェンダーの観点から確認できる大正・昭和期の言説論理の特徴について、新聞・雑誌メディアと小説を言語態分析することにより、考察を行った。メディアにおける植民地主義の論理が小説に引用される際、ジェンダーをめぐる表現をつうじて、逆転の力学が作動すること、そのことにより、国民国家が正当化されることを明らかにした。また、韓国の研究者との交流により、帝国と植民地の非対称性と検閲のシステムをかかわらせ、ジェンダー論的に検証するという成果が得られた。

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内藤 千珠子文学部講師H20-H23
《文学》の生存戦略--戦時下日本語文学の再審に向けて--

《文学》の生存戦略--戦時下日本語文学の再審に向けて--

本研究では、1930年代から40年代にかけての戦時体制下に生きた文学者たちが行った国策への協力や政治的な活動の再評価を試みた。具体的には、1930年代から1940年代にかけての同時代言説の分析を通して、文学者たちが、戦時体制下の政治的・社会的な状況といかに向き合い、みずからを適合させていったかを明らかにした。

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五味渕 典嗣文学部講師H21-H23
福祉社会形成におけるボランティア受け入れ組織の競争と協調のあり方に関する研究

福祉社会形成におけるボランティア受け入れ組織の競争と協調のあり方に関する研究

本研究は、福祉社会形成におけるボランティア活動団体間の協力行動のあり方を明らかにすることを目的とした。他組織間協力に関しては、組織同士の協力関係はあまり行われていないことが分かった。しかしながら、複数の団体にコミットする活動者の存在が組織をつなぐ橋となっていることが明らかになった。このことから、組織間の協力行動は形としては見られないが、組織間の意識をゆるやかに方向付けることは可能と考えられた。

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高木 寛之人間関係学部助教H21-H23
近世中国におけるムスリムの人生儀礼研究

近世中国におけるムスリムの人生儀礼研究

本研究では近世における中国ムスリムの人生儀礼研究の具体的な分析として、劉智が著した『天方典礼』の婚姻篇、喪葬篇を検討した。まず『天方典礼』は朱熹『家礼』の構成にならって書かれていることがわかった。劉智は儒教儀礼について真っ向から否定することはなく、逆に儀礼にたいする考え方はイスラームと儒教とでは共通していると主張している。そしてそうした人生儀礼を実践することによって、中国ムスリムじしんが中華の秩序をになっていると認識していたことを明らかにした。

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佐藤 実比較文化学部助教H20-H22
研究成果公開促進費
(データベース)
東南アジア保健・生活統計データベース大澤 清二家政学部教授H19-H21

短期大学部

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研究種目等研究課題名研究代表者所属職名研究期間
(年度)
実施状況報告書・実績報告書研究成果報告書
基盤研究(C)摂食障害者の食に対するストレスから考察する食の意義と食教育への応用

摂食障害者の食に対するストレスから考察する食の意義と食教育への応用

摂食障害学生の毛髪中亜鉛濃度が標準値に近づくと過食が減り、精神状態も安定する傾向にあった。これらの結果を本学生に提示し、教育的指導した結果、さらに精神的安定を促した。本指導方法の評価を他の摂食障害者に、聞き取り調査した結果、摂食障害者の多くが、自分の精神的状態を数値で明確に提示される事への評価を認めた。摂食障害者の家族、特に母親からの評価が高かった。専門医やカウンセラーではなく、学生という立場であれば、日常接することの多い、教師という立場の人間が、自分の食に対する対応に対し、関心を持ってくれるという観点に高い評価が得られた。食を通して全ての価値観を決定する傾向にある摂食障害者にとって、食に関心を持っている教師に出会う事は重要である事が考えられた。すなわち、複雑化する社会状況に伴い、食教育の重要性も高くなると考えられ、その指導方法の確立は重要である事が示唆された。

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高橋 ユリア短期大学部
家政科
准教授H18-H21
分裂酵母を用いた細胞内局在化RNAのゲノムワイドスクリーニング

分裂酵母を用いた細胞内局在化RNAのゲノムワイドスクリーニング

分裂酵母を用い、新たに5,316個(累計6,520個)のランダムなRNAを可視化して観察し、細胞内で特異的な局在を示すRNAを探索した。その結果、核内にドット状に局在するRNA候補を25個、DNA領域特異的に局在するRNA候補を5個、核小体領域特異的に局在するRNA 候補を9個、新たに取得した。DNA領域に局在するRNAのうち2つについて調べたところ、それぞれ異なる局在化配列を有することが明らかとなった。またこれらのRNA配列が、遺伝子発現に影響を与える可能性が示唆された。

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竹内(安東)
知子
短期大学部
家政科
准教授H20-H22

全国学校別 採択件数・配分額一覧表

※文部科学省ホームページ「 科学研究費助成金 配分結果」にて公表された資料を基に本学が作成しました。

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