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注目高まる“睡眠研究”で成果 ― 若手学会発表賞「優秀演題賞」を受賞

家政学部食物学科食物学専攻の卒業生で、現在は本学食物学科の助手である渡邉萌里さん(2020年3月卒)が、2026年9月11~13日に開催された「第73回日本栄養改善学会学術総会」の「食品・食品成分・食品機能」および「生理・生化学」分野において、若手学会発表賞「優秀演題賞」を受賞しました。

渡邉さんは、家政学部食物学科・小治健太郎教授と青江誠一郎教授との共同研究として、演題「ユーグレナEOD-1株由来パラミロンの継続摂取による睡眠の質改善効果:ランダム化二重盲検プラセボ対照試験」を発表。示説発表をもとに審査委員による審査を経て選出される同賞において、研究内容と発表が評価され、今回の受賞となりました。

今回の研究テーマでもある「睡眠」は、近年、健康維持に関わる重要な分野として、国内外で研究が進められており、2026年には、睡眠・覚醒研究の第一人者として世界的に知られる筑波大学の柳沢正史教授がアルバート・ラスカー賞を受賞するなど、社会的・学術的関心が一段と高まっています。 渡邊さんが在学中に所属していた食品学研究室(小治教授)では、2024年にも大学院生が睡眠に関する研究で同賞を受賞しており、同研究室として今回で2回目の受賞です。睡眠と食品機能の関係に着目した研究を継続的に行い、成果を積み重ねてきた同研究室の取り組みを示す受賞となりました。

渡邊さんからの受賞コメントは以下の通りです。

研究を進める中で、思うようにいかないことや悩むこともありましたが、小治先生にご指導いただきながら試行錯誤を重ね、その過程で得た一つひとつの経験が、自分自身の成長や自信につながったと感じています。今回の受賞を通して、これまで取り組んできた研究を高く評価していただけたことに大きな喜びを感じるとともに、食事や栄養にとどまらず、食品機能や健康・生活に関わる幅広いテーマについて学び、研究できる環境や、学会で発表する貴重な機会をいただけたことに感謝しています。

■研究概要 近年、睡眠不足や睡眠の質の低下は、心身の健康や日中のパフォーマンスに影響する重要な社会的課題となっています。本研究では、20~69歳の健常成人を対象に、ユーグレナEOD-1株由来パラミロン(350 mg/日)を3週間継続摂取した際の睡眠への影響を、ランダム化二重盲検プラセボ対照試験により検討しました。 その結果、パラミロン摂取群では、プラセボ群と比較して3週目の中途覚醒時間が有意に短くなり、睡眠効率についても改善傾向が認められました。さらに、試験開始時に睡眠状態が良好でない人ほど改善が大きい傾向が確認されました。これらの結果から、ユーグレナEOD-1株由来パラミロンが、夜間の睡眠の途切れを減らし、より連続した睡眠をサポートする食品成分として活用できる可能性が示されました。 本研究は、身近な食品成分を活用した新たな睡眠改善アプローチにつながる成果として期待されます。