ライフデザイン学科
学科紹介
持続可能でQOL※(生活の質)の高い「真の豊かさ」の実現に向けて、未来のライフスタイルをデザインする
インテリアなどのモノのデザイン、住まい方や家族・地域関係などの暮らしのデザイン、自然との共生関係のデザインを通じて、持続可能でQOL(生活の質)の高い、真に豊かな生活をデザインできる人材を育成します。
※Quality of life
学びの特徴
学科のポイント
POINT.1
生活を総合的に把握し、評価する能力を育成する
理想のライフスタイルを構想・実現するために、まず生活の諸要素の相互の関係を解きほぐしながら、現代日本人の生活の全体を理解し、「内面的豊かさ」「社会的(人間関係的)豊かさ」「文化的豊かさ」「自然的豊かさ」の観点から評価する能力を身につけます。
POINT.2
モノ、みどりなどが持つ「価値」を見抜く力を養う
「真の豊かさ」の実現には欠かせないのに数値化できない、家族の愛情、街並みの美しさ、モノの味わい、居場所の安心感、緑の心理的効果など、身の回りに存在する「見えない価値」を見抜ける力を身につけます。
POINT.3
持続可能なライフスタイルをデザインする力を養う
理想のライフスタイル全体を構想した上で、インテリアなどのモノのデザイン、住まい方や家族・地域関係などの暮らしのデザインなどの具体的な事物のデザインを、持続可能な形で実現するための方法論を学びます。
学びのフィールド
3つのデザイン力を学びながら、専門的な学びにおける領域相互のつながりを理解し、持続可能な人間の生活を総合的に捉えます。
学びのTOPIC
授業紹介
「もの」をデザインする際にどのような配慮が必要であるのかを学びます。その上で、お菓子のパッケージや子どものおもちゃなどをテーマとして、自身のアイデアを形にするプロダクトデザインに取り組みます。
生活と法の関わり方を理解し、現代社会が抱える諸課題の法的要因と解決策を考えます。「契約と法」「不法行為と法」「家族関係と法」「労働と法」「環境と法」「裁判と法」などの視点から学んでいきます。
「農」がもたらす豊かさを学び、生活の中に「農」があることの意義や価値について考えます。小さなタネから農作物を育てて収穫する喜びやその尊さを理解し、自然の色彩や造形の美しさを感じる感性を養います。
カリキュラム
※資格関連科目については資格関連科目(諸課程科目)ページで確認してください。
時間割の例
卒業後の進路
主な就職先
【 建設】積水ハウス/大和ハウス工業/東洋建設/栃木セキスイハイム/パナソニックEWエンジニアリング/ミサワリフォーム【製造】オリエンタルモーター/ジャノメ/住友化学/タカラスタンダード/ニチベイ/パナソニック/古河電気工業/マルハニチロ/UCC上島珈琲/吉野石膏【情報通信】インテックソリューションパワー/エヌ・ティ・ティ・データ/ソニービズネットワークス/三菱UFJトラストシステム【運輸】ANAエアポートサービス/山九/住友倉庫/東日本旅客鉄道/マルハニチロ物流/三菱ケミカル物流【卸売・小売】伊藤忠食品/大塚商会/興和/JKホールディングス/スズデン/大興電子通信/東京エレクトロン/東京エレクトロン デバイス/ナイス/ナブコシステム/パナソニックハウジングソリューションズ/パナソニック マーケティングジャパン/ブリヂストンタイヤソリューションジャパン/ベルーナ【金融・保険】りそなグループ/京葉銀行/商工組合中央金庫/城北信用金庫/中央労働金庫/日本生命保険相互会社/明治安田生命保険相互会社【不動産・物品賃貸】旭化成不動産レジデンス/NECキャピタルソリューション/住友林業レジデンシャル/東京センチュリー/三井住友トラスト・パナソニックファイナンス/三井不動産リアルティ/三菱地所プロパティマネジメント【生活関連サービス・娯楽】コナミグループ/東京電力ホールディングス/八芳園【サービス】SBテクノロジー/三井住友トラスト・ビジネスサービス【公務員】さいたま市/東松山市/吉川市/千葉市/伊豆市/伊豆の国市
※過去3年分から抜粋
取得できる資格
科目履修で取得できる資格
- 図書館司書
- 博物館学芸員
- レクリエーション・インストラクター
目指せる資格
- 消費生活アドバイザー
- インテリアコーディネーター
- 色彩検定
- 環境社会検定
卒業研究テーマ
- 生成AIの進化が生活に与える影響
- ︎明るすぎる住宅をヒュッゲな空間にする照明の可能性
- 「よっぱらいサバ」のブランド力を向上させるために
- ︎日本の室内に飾られる花の歴史と変遷
- Pokémonと地域文化•学習分野のコラボレーション
- 卒業後の体操服・ジャージがパジャマになる理由
- エキゾチックペットの福祉~フェレットを例として~
- 女子大学生のエコファッションへの意識と行動の関係性
- 女子大学生の恋愛観の二極化
- ︎女子大生のアイデンティティ形成状態とキャリア展望
- ︎芸能人のプライバシー権についての考察
※2023年度テーマから抜粋
卒業生の声
クリナップ株式会社
中村 文香さんライフデザイン学科
2021年3月卒業/東京都立城東高等学校出身
生活全般の学びから得た複数の視点で快適な住空間の提案をしています
――ライフデザイン学科を選んだ理由を教えてください。
ライフデザイン学科なら、もともと興味のあったインテリアなどの住空間だけでなく、家族関係や地域社会、自然環境などについても幅広く学べることに魅力を感じて選びました。
――現在の会社を志望した理由を教えてください。
大学では住空間を中心に学びを深めたので、例えば、キッチンのように家族が食事を囲んでコミュニケーションを取るような住空間づくりに貢献したいと思い、就職しました。
――仕事内容を教えてください。
家づくりに携わる販売店や工務店に、キッチンをメインに、お風呂や洗面化粧台といった自社の水回り商品を提案しています。エンドユーザーの購入のきっかけとなるキャンペーンやイベントを提案するほか、商品研修会の実施やカタログ配付などが主な仕事です。商品採用後は、工事監督と工程や納品の打ち合わせも行います。家の構造によって商品の収まりが難しいケースもあり、知識や経験が必要になるので、先輩方の助言を得ながら解決策を考えるよう心がけています。
――仕事のやりがいを教えてください。
この仕事では、お客さまの暮らしに合った提案が求められます。そのため、弊社製品を採用してくださったエンドユーザーの「新しい生活が楽しみ」という声を耳にすると、暮らしの夢を広げられたというやりがいを覚えます。また、直接のお客さまである販売店や工務店の方から困りごとがあったときにご相談いただき、これにしっかり対応したことで「助かった、ありがとう」と言われることも。普段からのコミュニケーションによる信頼関係の成果でもあり、やっていてよかったと思う瞬間です。
――大学で学んだことがどのように仕事に生かされていますか。
「住居学概論」で学んだ日本の住宅の歴史や住空間の知識は、工務店などのお客さまと会話をする上で役立っていると感じます。また、家族、社会・地域、自然環境と生活に関する幅広い分野について学んだことは、複数の視点からお客さまに提案できる強みにつながっていると思います。
――印象に残っている授業について教えてください。
ゼミナールです。地方自治体と提携して、デザインやマネジメントのちからを活用して地方振興を支援する課外活動をしているゼミに所属しました。福井県若狭町との提携活動の中で、「ご当地カクテル」を開発し、ポスターをデザインしたり、地酒のラベルをデザインしたりしました。
――今後の目標や抱負を教えてください。
インテリアコーディネーターなど家に関する資格を取得し、家づくり全般に関してお客さまの相談に乗れるような知識を身につけたいです。そして、一人でも多くのクリナップファンをつくり、快適な住環境に貢献します。