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ライフデザイン学科

学科紹介

持続可能でQOL*(生活の質)の高い「真の豊かさ」の実現に向けて、未来のライフスタイルをデザインする

インテリアなどのモノのデザイン、住まい方や家族・地域関係などの暮らしのデザイン、自然との共生関係のデザインを通じて、持続可能でQOL(生活の質)の高い、真に豊かな生活をデザインできる人材を育成します。

※Quality of life

学びの特徴

学科のポイント

POINT.1

生活を総合的に把握し、評価する能力を育成する

理想のライフスタイルを構想・実現するために、まず生活の諸要素の相互の関係を解きほぐしながら、現代日本人の生活の全体を理解し、「4つの豊かさ」の観点から評価する能力を身につけます。

POINT.2

モノ、みどりなどが持つ「価値」を見抜く力を養う

「真の豊かさ」の実現には欠かせないのに数値化できない、家族の愛情、街並みの美しさ、モノの味わい、居場所の安心感、自然の心理的効果など、身の周りに存在する「見えない価値」を見抜ける力を身につけます。

POINT.3

持続可能なライフスタイルをデザインする力を養う

理想のライフスタイル全体を構想した上で、インテリアなどのモノのデザイン、住まい方や家族・地域関係などの暮らしのデザインなどの具体的な事物のデザインを、持続可能な形で実現するための方法論を学びます。

学びのフィールド

3つのデザイン力を学びながら、専門的な学びにおける領域相互のつながりを理解し、持続可能な人間の生活を総合的に捉えます。

学びのフィールド画像

学びのTOPIC

授業紹介

比較地域文化論

この授業では、生活と社会の関係性をドキュメンタリー映画を鑑賞しながら学び、文化に関する教養を広く身につけていきます。また、映像作品を批判的・客観的に分析する素材として扱う方法についても考えます。

インテリア空間デザイン演習

川辺に建つカフェを模型に表現します。テラスと水辺との関係性を考えながら、客席とカウンター、キッチンのある空間を設計します。建築とインテリアのスケール感覚、室内の色彩計画、家具デザイン、庭の植栽を学んでいきます。

自然体験論Ⅰ・Ⅱ

自然の一員としての人間の本質を理解し、自然との共存の在り方を考えます。2泊3日の体験実習では、国立公園内の里山での自然観察、森林整備、レクリエーション活動を通し、自然と共存する生活を実践的に学びます。

カリキュラム

カリキュラム画像

※資格関連科目については資格関連科目(諸課程科目)ページで確認してください。

時間割の例

卒業後の進路

主な就職先

【建設】クボタ環境エンジニアリング/積水ハウス/東洋建設/日本コムシス/パナソニックEWエンジニアリング/フジタ/ミサワホーム/ミサワリフォーム 【製造】オカムラ/オリエンタルモーター/ジャノメ/住友化学/タカラスタンダード/TDK/古河電気工業/マルハニチロ/UCC上島珈琲/吉野石膏 【情報通信】インテックソリューションパワー/エヌ・ティ・ティ・データ/ソニービズネットワークス/日立社会情報サービス 【運輸】ANAエアポートサービス/山九/住友倉庫/パスコ/羽田旅客サービス/東日本旅客鉄道 【卸売・小売】伊藤忠食品/大塚商会/JKホールディングス/スズデン/大興電子通信/東京エレクトロン/東京エレクトロン デバイス/ナブコシステム/パナソニック マーケティングジャパン/ブリヂストンタイヤソリューションジャパン/ベルーナ/ラルフローレン 【金融・保険】りそなグループ/きらぼし銀行/スルガ銀行/商工組合中央金庫/城北信用金庫/明治安田生命保険/SOMPOダイレクト損害保険 【不動産・物品賃貸】旭化成不動産レジデンス/NECキャピタルソリューション/住友林業レジデンシャル/東京センチュリー/日本不動産研究所/三井住友トラスト・パナソニックファイナンス/三井不動産リアルティ/三菱地所プロパティマネジメント 【生活関連サービス・娯楽】コナミグループ/JTBビジネストラベルソリューションズ/東京電力ホールディングス/八芳園 【複合サービス】ちば東葛農業協同組合 【サービス】農畜産業振興機構/三井住友トラスト・ビジネスサービス/三井不動産ビルマネジメント 【公務員】警視庁/さいたま市/東松山市/千葉市/伊豆の国市

※過去3年分から抜粋

取得できる資格

科目履修で取得できる資格

  • 図書館司書
  • 博物館学芸員
  • レクリエーション・インストラクター

目指せる資格

  • 消費生活アドバイザー
  • インテリアコーディネーター
  • 色彩検定
  • 環境社会検定

卒業研究テーマ

  • アロマオイルの種類による癒し効果の違い
  • 明るすぎる住宅をヒュッゲな空間に変える照明の可能性
  • アニメの聖地巡礼を活用した関係人口増加の方策
  • 渋沢栄一の邸宅に示された和洋の意匠とその変遷
  • 付喪神からみる日本人の物の捉え方
  • デジタル時代における手帳の再評価
  • ペット同伴旅行に対する社会的受容
  • 都市におけるカフェの利用意義の探求
  • 子ども食堂の役割と子どもの居場所づくり
  • 女子大学生における親子関係と将来展望との関連
  • 日本におけるキャッシュレス決済の現状と課題

※2024年度テーマから抜粋

在学生の声

片柳 沙絵さんライフデザイン学科 2年/千葉県立津田沼高等学校出身

感性を磨きながら
インテリアデザインの学びを深めています

――学科を選んだ理由

インテリアが好きで、一人ひとりに合わせた住空間の提供に関心を持っていたので、インテリアやライフスタイルを学べる学科を探しました。さまざまな大学のオープンキャンパスに参加した中で、建築やインテリアの知識、技術に加え、人の暮らしの全体からインテリアを捉え、また美しいインテリアを考える上で必要となる美的感性を重視したカリキュラムがあるのは、大妻のライフデザイン学科だけでした。また、展示されていた先輩方のパッケージデザインやインテリア模型を見て、自分もつくってみたいと思い、進学しました。

――どのようなことを学んでいますか。

「生活環境と健康」の授業で衣食住環境と健康の関係を、「ヒトと生態系」の授業で自然と人のつながりを学び、そこで得た知識を「インテリア空間デザイン演習」に生かしています。また、「グリーンツーリズム体験実習」では農村体験を通じて都市と農村交流の意義を考察しました。3年生からは、衣食住の文化とそれを活用したまちづくりを体験的に学ぶことができるライフマネジメント研究室に所属し、生活文化に対する「感性」を磨きながら、デザインや企画についての「実践」を学びたいと思っています。

――学科の学びから得られることは?

学科の中の多彩な科目を履修することで、インテリアが人間関係や自然環境にもたらす影響を学び、家庭、地域・社会、自然環境など多様な視点からインテリアを捉えられるようになりました。ゼミでは、課外プロジェクトを通じて地方の観光PR企画やラベルデザインを実装したり、「ご当地カクテル」を開発して実売したりしているので、構想したことを実際の形にするノウハウを身につけたいと思っています。

――今後の目標を教えてください。

インテリアに興味があって入学したのですが、学科の幅広い学びを通して視野が広がり、新たな興味も出てきました。これによって、さまざまな分野への就職の可能性が広がっていると感じますが、現時点では、将来、インテリアコーディネーター資格を取得し、人々が暮らしやすい住空間を提案していきたいです。その際は、ライフデザイン学科での学びを生かし、インテリアの生活全体との関係、地球環境との関係を視野に入れながら、見た目や機能の面からだけではない多面的な提案ができるようになっていたいです。

卒業生の声

タカラスタンダード株式会社

増田 夏海さんライフデザイン学科
2024年3月卒業/千葉県立千葉女子高等学校出身

色や心理学に関する学びも、快適な住まいづくりの提案に役立っています

――ライフデザイン学科を選んだ理由を教えてください。

高校時代の私は、大学で学びたいことが明確に決まっていませんでした。ライフデザイン学科は、インテリアや住まい、家族や地域社会、自然環境など生活に関わる多様な視点を学べることが魅力です。幅広い領域の学びが、好きなことや関心を持てる分野を見つけ、将来進みたい道を決めることにつながると考え、この学科に入学しました。1・2年次のさまざまな分野の学びを経て、3年次から特に関心を持ったインテリアや住空間についての知見を深めました。

――現在の仕事を選んだ理由を教えてください。

キッチンやお風呂など住宅設備機器メーカーのショールームアドバイザーの仕事を選んだのは、生活設計やインテリアデザイン、さらに心理学やコミュニケーションなど大学で幅広く学んだことを生かせると感じたからです。お客さまのご要望を理解し、困りごとやライフスタイルに合った商品の提案から日々のメンテナンスまで、丁寧な対応を心掛けています。

――仕事のやりがいを教えてください。

先日、お風呂のリフォームを検討されているお客さまを担当しました。その方が気にされていたのは、掃除や使い勝手でした。当社の製品は「ホーロー」という手入れが簡単で強度の高い素材を使っています。「さっと水を流すだけでお掃除できますよ」とご説明したところ、お客さまの顔が輝き、「これまで苦労していた掃除が楽になるのはうれしい!使うのが楽しみです」とおっしゃいました。生活に深く関わる商品の提案は責任重大ですが、その分、やりがいも大きい仕事です。

――大学での学びはどのように生かされていますか。

商品の色選びは、お客さまがいちばん楽しみにされていること。「インテリアデザイン論」で習得した色が与える印象の違いに関する知識が、説得力のあるアドバイスにつながっています。また、住空間における快適さや機能性を追求する視点は、商品選びや空間設計の提案に役立っています。お客さまにとって理想の空間を提供できるよう、さらに専門性を高めていきたいです。

――学生時代で印象に残っている授業について教えてください。

所属していた「工芸デザインゼミ」を選んだのは、4つの女子大学とショッピングセンターを運営するLUMINEとの産学協働プロジェクトに参加したかったからです。私が参加した年は、「リアルとデジタルが融合する新しい形」をテーマに、LUMINEのポップアップショップを企画するという取り組みでした。大きな企業に対して提案を行えることに加え、他大学の学生と協力してアイデアを出し合いながら提案を完成させる、貴重な経験ができました。コミュニケーション力や協働する力を養えたことは、今後のキャリアにも大いに役立つと思います。

――今後の目標や抱負を教えてください。

インテリアコーディネーター、収納整理アドバイザーなど住空間に関する資格を取得し、さらに専門性を高めることが目標です。職場には育児や家庭と仕事を両立している先輩も多くいらっしゃいます。私も、ワークライフバランスを大切にしながら、プロフェッショナルとしてお客さまの快適な生活をサポートしていきたいです。

――大妻女子大学への進学を考える高校生にメッセージをお願いします。

ライフデザイン学科で学ぶのは、生活全般に関することです。身近なことだから興味を持ちやすく、学びが楽しいと思える授業が多かったことを覚えています。やりたいことが決まっていなくても、この学科なら極めたい分野が見つかるはずです。未来に向かって自分の可能性を広げたい、社会に貢献したいと思っている方にぴったりの学科だと思います。