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児童学科 児童教育専攻

専攻紹介

子どもとともに「いる」「つくる」「生きる」

子どもに関わるプロフェッショナルの養成が児童学科の伝統です。児童教育専攻では、子どもが主体的に学ぶことをサポートできる教員、理科の授業に自信が持てる教員の養成を目指しています。

学びの特徴

専攻のポイント

POINT.1

子どもの主体的な生き方を導く教育の専門家になる

小学校・中学校教諭といった教育の専門職を目指します。子どもを理解するために、小学校の行事に参加するなど、1年次から子どもと触れる機会が豊富です。子どもが主体的に学び、人生を切り拓(ひら)くサポートができる教育者を育てます。

POINT.2

中学校の理科教員の免許が取れる

気候変動や自然災害など、身近な問題を通じて自然科学の学びの必要性が高まっています。化学実験や生物観察、物理など基礎的な理科の知識を学べるカリキュラムがあり、希望する学生は中学校理科教員免許を取得できます。

POINT.3

イベントやボランティアを通じて子どもとの関わり方を学ぶ

子ども関連の団体でのイベントやボランティア活動など、小学校の教育現場での実践的な体験を重ねます。4年間にわたってさまざまな形で子どもと関わることで、子どもの多様な成長を理解し、成長を支える力を養います。

学びのフィールド

学科コア科目と専攻別科目から、子どもへの総合的な理解を深め、小学校・中学校教諭といった専門職として活躍する人材を育成します。充実した理科関連科目群をはじめ、ボランティアや継続的に小学校の現場で学ぶなど実践的な体験を通して、子どもの「現在」に向き合います。

学びのフィールド画像

学びのTOPIC

授業紹介

算数科指導法

算数科の授業をどのように設計したらよいのか、どのような点に注意すべきなのか、といった視点を、実践を通して学びます。算数科を指導するために求められる基礎的・基本的な事項を身につけることを目指します。

社会科指導法

「問題解決的な学習」の授業づくりについて、近隣小学校の授業観察、現場教師の模範授業、指導案づくりや模擬授業、授業記録をもとにした授業分析などを通して実践的に学び、小学校社会科の授業実践力を身につけます。

カリキュラム

カリキュラム画像

※資格関連科目については資格関連科目(諸課程科目)ページで確認してください。

時間割の例

卒業後の進路

主な就職先

【小学校教員】北海道教育委員会/宮城県教育委員会/福島県教育委員会/茨城県教育委員会/埼玉県教育委員会/千葉県教育委員会/東京都教育委員会/神奈川県教育委員会/山梨県教育委員会/静岡県教育委員会/目黒区教育委員会/つくば市教育委員会/さいたま市教育委員会/印西市教育委員会/千葉市教育委員会/武蔵村山市教育委員会/横浜市教育委員会/新潟市教育委員会【建設】積水ハウス【情報通信】PHP研究所【医療・福祉】武蔵野児童学園【サービス】日本通運【金融・保険】筑波銀行/日本生命保険/三井住友海上火災保険【不動産・物品賃貸】野村不動産ソリューションズ【複合サービス】東京中央農業協同組合【公務員】阿見町

※過去3年分から抜粋

取得できる資格

科目履修で取得できる資格

  • 小学校教諭一種免許状
  • 中学校教諭一種免許状(理科)
  • 学校図書館司書教諭
  • 図書館司書
  • 博物館学芸員
  • 児童指導員(任用資格)
  • 家庭教育相談員基礎能力
  • レクリエーション・インストラクター

卒業研究テーマ

  • 小学生は地域教材から「地域のよさ」をどのように感じるか
  • 個別学習におけるタブレットとノートの比較・考察
  • 外国籍児童における学校カルチャー語彙の理解に関する研究
  • 理科授業における小中の捉え方について―理論と法則に着目して―
  • 「いじめ」問題に対する教師の対応に関する研究
  • 小学校低学年の文学教育において同化を重視する授業
  • 文章と図表とを関係付けて読む力を高める授業
  • 国語科授業においてICTをどのように活用しようとしているか
  • 学習支援事業の実態と展望―居場所づくりと学力向上の両立―
  • 大学生のSNS活用にみる人間関係の変化

※2023年度テーマから抜粋

在学生の声

杉崎 こころさん児童教育専攻 3年/新潟県私立新潟明訓高等学校出身

子どもたちの多様な思いに寄り添える教員を目指します

――専攻を選んだ理由を教えてください。

小学校時代の担任の先生が大好きだったことが、教員の仕事に憧れたきっかけです。さまざまな特性のある子どもや生きづらい環境にいる子どもたちを支援したいという思いもあり、小学校教員を志しました。この専攻を選んだのは、小学校教員免許に加え、中学校の理科教員の免許取得が目指せるカリキュラムがあったからです。子どもの自主性を引き出すという教育方針にも共感を覚えました。

――どのようなことを学んでいますか。

1年次から子どもと関わる授業が多く、学んだことを教育現場で実践できます。「児童学基礎体験演習」や「小学校総合演習」など小学生と一緒に活動したり、授業見学や支援を行ったりする授業もあり、実際の教育現場を肌で感じることができています。また、理科の学びが充実していることも特色です。文系出身なので、理系の科目を学ぶことへの不安がありましたが、先生方の丁寧な指導で、授業を楽しみながら知識を深められています。

――専攻の学びから得られることは?

「教師論」は、校長経験のある先生から子どもや保護者と関わる際の心得を教わった授業です。子どもが何を考え、何を感じているのかを主軸にものごとを考える力を得られ、教員としての姿勢を学べました。また、2年次に参加した北海道美瑛町での学習ボランティアでは、子どもに寄り添う支援の大切さを実感。この専攻でしかできない体験でした。子どもたち全員が楽しく学べる授業展開や指導の工夫について、学び続けたいと思いました。

――今後の目標を教えてください。

大妻には、教員志望の学生向けに多彩な講座や講義が用意されていて、最新の情報を得られます。私は2年次に教員採用試験対策の講座を受講。早い時期から始めることで対策の方向性が分かり、安心して学習できています。小学校教員と中学校理科教員の二つの教員免許を取得できるので将来の選択肢を広げられることも強みです。卒業後は子どもたちの「うれしい」「つらい」などの多様な思いに寄り添いながら、成長を見守れる教員になることが目標です。

卒業生の声

千葉県木更津市立木更津第一小学校

髙橋 明香里さん児童教育専攻
2023年3月卒業/千葉県立木更津高等学校出身

豊富な現場経験を大学で積み、教員のスタートが順調に切れました

――児童教育専攻を選んだ理由を教えてください。

小学校教諭の免許取得ができる大学の中でも、教育現場を体験しながら実践的に学ぶ機会が充実していると感じたからです。また、小学校で教える10教科の指導法を各教科のプロフェッショナルである先生方から学べる点も魅力でした。

――現在の仕事を選んだ理由を教えてください

さまざまな子どもたちと関わりたいという思いから、1年生から6年生まで発達段階が異なる子どもたちが集まる小学校の教員を目指しました。今年度は1年生の担任をしています。授業の準備、学習や生活の指導、テストの採点や宿題の確認のほか、保護者との面談や研修なども仕事の一環です。

――仕事のやりがいを教えてください。

子どもたちは吸収する力がとても大きいです。特に1年生の成長は著しいものです。言葉を覚え、ひらがなの文章が書けるようになり、漢字を使った作文ができるようになるまでの成長はあっという間でした。小学校に入学したばかりの頃と比べると、日々たくましく成長していることを実感します。「髙橋先生と一緒にもっと勉強したかった!」と言って下校する子どももいます。彼らの成長する姿や笑顔を間近で見られることが、仕事の原動力となっています。

――大学での学びはどのように生かされていますか。

児童教育専攻では、さまざまな小学校での授業の観察、キャンプなどのイベントで子どもたちと関わる活動など、1年次から「体験」できる機会が豊富にあります。授業の進め方や子どもたちへの声かけなどを具体的に学べたので、現場での業務にスムーズに対応できました。また、小学校で教える10教科すべての指導法を学んだので、自信を持って授業づくりができています。さらに、特別支援教育や教育相談への理解を深められるカリキュラムを学び、今の教育現場で必要な専門性や対応力も身につけたので、今後もさまざまな個性の子どもたちと笑顔で過ごせる授業力や対応力を磨いていきたいです。

――学生時代で印象に残っている授業について教えてください。

総合大学である大妻では、幅広い教養を得られる科目も履修できます。その中でも印象に残っているのは「ポピュラー・カルチャーの世界」という科目です。著名なアーティストの音楽やその音楽が生まれた背景を学ぶ中で、多様な文化や生き方があり、自分の気持ちを大切に生きていく重要性を知り、心打たれたことを覚えています。また、「生活科指導法」の授業では、実際に子どもたちが生活科の授業で取り組むことを自分でやってみるという内容でした。私は、地元の漁業資料館に足を運び、取材してレポートにまとめたところ、先生から高い評価をいただきました。私の視野を広げてくれた専攻での学びを、日々の学習指導や生活指導の中で子どもたちに伝えています。

――今後の目標や抱負を教えてください。

小学校教員の業務は多岐にわたるため、時には子どもたちとの時間が削られてしまうこともあります。その中でも優先順位を付けながら、子どもたちのためになることを第一に考えて行動しています。これからも授業力、子どもや保護者の方への対応力を磨き続けたいです。そして、子どもたちが毎日を笑顔で過ごし、「このクラスでよかった」と感じられる指導を実践していきたいと考えています。

――大妻女子大学への進学を考える高校生にメッセージをお願いします。

児童教育専攻では、教員として必要となる授業力や指導力が身につくことはもちろん、今の教育現場に求められている小学校教員としての在り方を丁寧に指導してもらえます。また、各教科の指導法に精通した先生がいつも身近にいてくれるので、どの教科においても充実した学びが得られる環境です。