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地域連携・社会貢献

リーダーシップを身につけるための教育・研究

大妻女子大学はその使命の1つとして、「持続的な共生社会の実現への貢献」を掲げ、それに資することができるリーダーシップを兼ね備えた女性の育成に取り組んでいます。
大妻女子大学が目指すのは旧来型のリーダーシップではありません。和を大切にし、チームをまとめ上げるしなやかなリーダーシップです。

学友会活動で主体性を養う

学生全員を会員とした学生自治組織の「学友会」。女子大学なので当然のことながら運営は全員女子。文化祭を始め、大学には珍しいスポーツフェスティバル(運動会)を中心となって企画・運営します。スポーツフェスティバルは、全6学部の学生が一同に多摩キャンパスに集まり、教職員も含め毎年秋に実施。毎年大いに盛り上がるので楽しみにしている学生も多く、同フェスティバルを成功させようと、体育祭実行委員は6カ月かけてこの企画を練ります。

社会に貢献できるリーダーを養成

リーダーズ・キャンプ

リーダーズ・キャンプは、学生のリーダーシップ能力の向上と自主性を養うこととを目的に年1回実施。企画・立案も学生自身が行い、学友会執行部、文化祭・体育祭実行委員などの学生団体に所属する学生や、研修に興味を持つ意欲的な学生が参加します。本学で35年以上も続く歴史あるプログラムで毎年、スポーツ界や企業のトップなど多方面のリーダーがゲストスピーカーとして講演します。グループワークなども行い、あわせてコミュニケーション能力の向上にも努めます。

地域連携

大妻女子大学は地域と連携し社会に貢献するための活動を積極的に行っています。授業以外のさまざまな活動に学生が参加することで主体性や自立心を身につけ、社会と積極的に関わる力を修得します。

「地域貢献プロジェクト」では、講座、講演会、音楽会開催等、地域社会の教育、学術、文化の発展に貢献する活動を行っています。

地域連携推進センター実施プログラム一例

  • 「外国人おもてなし語学ボランティア」育成講座(本学学生対象)
  • 浴衣着付け講座
  • 夏休み プログラミング教室&理科実験(多摩校)
  • 夏休み 小学生企画 第1弾理科実験教室(千代田校)
  • 夏休み 小学生企画 第2弾プログラミングワークショップ&自由研究&工作教室(千代田校)
  • 大妻みちあそび
  • 初めてのスマホ教室
  • 暮らしの中の書道
  • チャリティコンサート
  • 地域の方との懇談会
  • アダプト事業(千代田キャンパス近隣花植活動)
  • 山王祭への参加
  • みたままつりへの参加
  • 千代田区内一斉打ち水本庁舎前オープニングセレモニーへの参加
  • 大妻さくらフェスティバル

各学科における社会貢献

社会情報学部環境情報学専攻・細谷夏実教授のゼミでは、2015年度から能登における里海資源の有効活用について石川県穴水町と取り組み、このことが契機となり、本学と穴水町は2018年7月に地域の課題に適切に対応し、活力ある個性豊かな地域社会の形成と発展、および人材育成に寄与することを目的として包括連携協定の締結をしました。 同ゼミ生らは、2月に石川県穴水町で開催される「雪中ジャンボかきまつり」にブースを出展し、同ゼミの1年間の取り組みを紹介したり、「海育」プロジェクトの一環として、地元の小学生と作成した「おさかなカード」などの配布も行ったりしています。

活躍する卒業生を紹介

株式会社中海テレビ放送
放送事業本部 副本部長 兼 報道部次長

上田 和泉 さん 社会情報学部 社会情報学科
社会環境情報学専攻(現 環境情報学専攻)
1999年3月卒業

報道の仕事のなかで生きる大妻での学び

探究心の基盤を築いた大学時代

中学生のとき、地元テレビ局のアナウンサーが取材をしている姿を見て、「伝える仕事」に興味を持ち、テレビ業界を目指しました。メディア関連の授業があり、興味があった環境について学べる大妻の社会環境情報学専攻に進学し、卒業後は地元鳥取のケーブルテレビ局に就職しました。
大学時代に所属していたゼミでは、自らの体験をもとに仮説を立て、実験や調査を行い、結論を導き出すことを繰り返しました。自らが立てた仮説に対して客観的に結論を探る、その経験で物事を冷静に判断する力が身につきました。ほかにも社会学や第二外国語のスペイン語といった教養科目を幅広く学んだことや、友人たちと国内外さまざまな国や地域を訪れ見聞を広げた経験など、大妻での有意義で濃厚な4年間は、今の私の探究心の基盤を作っていると実感しています。

大妻での学びとつながる現在の仕事

報道の使命は住民目線を大切に市民の知る権利に応えるもので、その目的は「地域のためになる」ということだと考えています。視聴者の方々から番組に対する反応があるたびに、地域メディアには「人や地域を動かす力がある」ということを実感しています。分かりやすく伝えるために目線を低く持つこと、アンテナは高く張ることを心掛け、「地域をよりよくしたい」という志を常に忘れないようにしています。
これまでにさまざまな番組制作に携わりましたが、入社2年目から20年間にわたり担当している、湖の水質改善活動をまとめたドキュメンタリー番組「中海再生への歩み」が、2020年に放送業界のなかでも権威のあるギャラクシー賞の報道活動部門大賞を受賞しました。大学で学んできた「環境」について、実際に自分の足と目で確かめ、報道する。取材現場に出向いた数だけ成長できた番組だったこともあり、この受賞は、私が大妻で学んだことと、メディアと共に歩むこれからの人生をつなぐ、大きな意味を持っていると感じています。
管理職として後進を育てる立場となった今、女性管理職だからこそ理解できることもある、ということを実感しています。男性社会といわれる業界ですが、常に「女性の視点」と「男女性差のない立場」という両方を大切にしたい。大妻で培った強さや優しさは、しっかり仕事に生かされています。大妻での学びを生かし、輝き続ける。そんな後輩が増えればとてもうれしいです。

株式会社埼玉りそな銀行
オペレーション改革部 埼玉デジタルサービスオフィス

新井 恵里 さん 文学部 コミュニケーション文化学科
2010年3月卒業

常に学ぶ姿勢を持ち日々成長し続けたい

多くを学んだ大妻での学生時代

コミュニケーション文化学科の授業では、メディアや異文化コミュニケーションなど幅広い分野を学びました。一つの分野にとどまらない学びを経験したことで、広い視野で物事を観察する力がついたと実感しています。ゼミではディスカッションの機会が多く、人の意見に耳を傾け自分の意見を述べる体験を通して、コミュニケーション能力を高めることもできたと感じています。
大学4年次のゼミの先生が元新聞記者で、働いていた頃のエピソードや女性を待ち受ける将来の社会予測についてなど、興味深いテーマをたびたび取り上げてくださいました。少人数制だったこともあり、先生との距離が近く、相談ごとに親身になってアドバイスをくださるなど、一人ひとりに丁寧な指導をしてくださったことが印象に残っています。ゼミでの学びから、ヨーロッパ各国と比べるとまだまだ女性の社会 進出が少ない日本の労働環境に関心が生まれ、卒業論文のテーマに「子育て支援の国際比較」を選びました。女性の働き方に注目したことは、自分自身の就職活動にも非常に役立ちました。

子育てをしながら働き続けること

大学が主催する就職説明会で、埼玉りそな銀行に出合いました。多くの女性が活躍し、女性が働きやすい環境が整っていることや、お客さま第一を考えたサービス改革を行っている企業姿勢に感銘を受け、就職を決意しました。
現在、埼玉デジタルサービスオフィスという部署で、営業店の事務負担を軽減するために、リモートでお客さま対応をしています。常にお客さまの立場に立った対応を心がけ、大学時代に培ったコミュニケーション能力を生かし日々多岐にわたる業務にあたっています。子育てをしながら働くには、自分自身の努力と周囲の協力や理解が欠かせないと感じています。子どもの体調不良などによる急な欠勤があった場合を考え、誰が見ても仕事内容が伝わるように意識しています。 育児は両親に協力してもらっているため、保育園や家庭での子どもの様子をしっかり情報共有するなど、常に周囲とコミュニケーションをとることを心掛けています。
職場の理解と、夫や両親のサポートに感謝しながら、常に学ぶ姿勢を持ち、働く女性としても、母親としても、日々成長し続けたいと思っています。