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地域連携・社会貢献

地域貢献プロジェクト

大妻女子大学では教職員・学生によるさまざまな地域連携活動が行われ、本学の教育研究の成果を広く社会に還元しています。そうした地域連携活動の一層の推進と発展を図ることを目的とした「地域貢献プロジェクト」では、講座、講演会、音楽会開催等、地域社会の教育、学術、文化の発展に貢献する活動を行っています。

採択課題一覧

2023年度

代表者プロジェクト内容
岩瀬 靖彦親子で楽しくパン作り教室現代の子育て世帯は、両親の共働きによる影響などで、家庭における食事作りの時間が短縮化され、外食や中食、総菜、レトルト食品、冷凍食品などの利用頻度が年々増加傾向にある。
そのため親から子への食事作りの伝承が減り、併せて親子の会話も減りがちとなっている現状が伺える。
一方で食事のスタイルは、朝食は手間のかかる和食から、手軽に準備ができる洋食が主流となりつつある。また、洋食スタイルの食事では、主食が米に代わりパンが一般的となっているが、地域のスーパーやパン屋、ネットで購入するケースが大勢を占めていることから、益々、家庭における食事作りが簡素化し食事作りの伝承が減り、親子の会話も減る一方であることが伺える。
このような現代の子育て世帯の状況を支援することを目的として、また、ご家庭でも手軽にパン作りができることを理解していただくために、本学でサークル活動をしているパン調理学研究会が主体となり、パン作りの指導を専門とし、実績のあるパン技術研究所の講師を招聘し、親子で楽しく手ごねによるパン作り教室を開催する。
川口 美喜子健康への食意識向上とがんの食を支える「食べて・動いて・整える~自分に恋して~」の取り組み昨年、千代田区在住または勤務者、学内職員と学生に対して健康への食意識向上とがんの食を支える「食べて・動いて・整える~自分に恋して~」の取り組みを5回実施した。参加者に対して実施内容のヨガ教室とスムージーやスープの提供による運動習慣への意欲の向上、食生活への意識の変化(第1回~3回)をアンケートした。結果、運動や野菜摂取に良好な変化及ぼした。また自身や家族、大切な方ががん治療のための食事や栄養で困っているケースが多いことも明らかとなった。学内の職員・学生の支えになる「食」の情報提供と活動を続けることの大切さを感じたプロジェクトであった。取り組みは食意識の向上につながっているが、日々の食改善や健康に関する正しい情報を継続的に提案する仕組みが求められていることも明らかとなった。健康無関心層あるいは、正しい情報を身近に感じていないために健康な食生活に改善できない学生や学内職員、地域の人々が楽しく無理なく健康な食習慣の維持の大切さを感じる環境が必要と考えられた。方策として提案を考えているナッジ 理論は、「注意を引くために肘で軽く突く」を意味し行動経済学に分類される。相手の意思決定を合理的なものに近づけるために「そっと後押しする」ことができる。本年も継続して、ナッジ理論を活用した学内発「食べて・動いて・整える~自分に恋して~」の定期的配布を行う。配布紙の内容は、健康無関心層が関心を寄せるテーマを発掘した記事と要望に対応したメニューの掲載、相談の多いがんに係る情報提供。紙面の栄養相談コーナーには、学内で収集したこぼれ話を掲載し、健康な食生活に興味を持つ読者層の広がりとがんについて悩みを抱える方々の援助のための情報発信を目指す。さらに、健康志向、ダイエット、がんのためのヨガ教室を開講する。
樺山 敏郎小学校の読書活動推進への貢献を図る学生ブックソムリエの展開本プロジェクトは、本学家政学部児童学科児童教育専攻の学生(2年次中心)が千代田区立麹町小学校の読書活動の推進に貢献しようとするものである。
実質的には、読書の秋という時機を捉えて同小学校を訪問し、学生がブックソムリエとなって、児童に対して本の紹介や推薦を行う。選書については、小学校国語教科書に掲載されている作品はじめ、テーマ性をもった作品を学生主体で行うようにする。
児童の読書活動を活性化することは、自己や自己を取り巻くヒト・コト・モノに対する見方や考え方を見つめ直し、豊かな感性や情操を養うことにつながる。国語科の教科書のみならずさまざまな本に向き合うことの大切さを実感する機会の提供となる。
主として小学校の教員を目指す本専攻の学生が実際に小学校の現場を訪れ、読書のよさや醍醐味を言葉で伝えることにより、その価値や意義を共有する意義は大きい。
渡邉 顕彦黒海ギリシャ人の歴史と音楽黒海は、地中海の北東にあり周りをブルガリア、ルーマニア、ウクライナ、ロシア、ジョージアおよびトルコに囲まれた国際色豊かな地域である。古代よりギリシャ人も黒海沿岸部全域に居住し、独特の文化を育んできた。特に20世紀初頭、トルコ共和国の成立前後に難民化しギリシャに移住した人々は現在Pontioi(「ポントス(黒海)人」)として世界各地で独自のコミュニティーを形成し、古代発祥の様々な文化習慣を継承している。なお近年では黒海北岸のウクライナに居住してきたギリシャ人共同体も戦禍に巻き込まれ、新たな苦難の歴史が始まっている。本プロジェクトではギリシャ外務省や日本ギリシャ協会と協力して黒海ギリシャ文化を継承する団体を本学に招へいし、本学学生や教職員、近隣の方々に舞踊や伝統音楽の公演を行っていただく。またテッサロニキ大学、京都大学、共立女子大学でギリシャ史やギリシャ文学を専門としてきた研究者も招いて黒海ギリシャ人の文化と歴史について講演していただき、この地域の平和を祈念するイベントとしたい。

地域連携・貢献プロジェクト 学内者向け