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【地域連携】過去の採択課題一覧

過去の採択課題一覧

2022年度

2022年度地域連携プロジェクトの採択課題の報告を動画で紹介します。

阿部 栄子
「和装振興プロジェクト~伝えよう!和服の魅力~」

石井 章仁
「保育の魅力を保護者に伝えるための、少子化地域の行政との協働プロジェクト」

石井 雅幸
「北海道美瑛町の公立学校の児童・生徒への教育支援」

金田 卓也
「CHIYODA Creative ART Lab for Children
千代田クリエイティブ・アートラボ」

木村 かおる
「科学技術館との地域連携活動プロジェクト『夏休み数楽教室、自由研究お助け隊』」

厚東 芳樹
「三番町アダプトフラワーロードの会との地域美化活動およびその活動を世界に広げよう」

炭谷 晃男
「多摩ニュータウン南大沢 40 年 CI プロジェクトと高齢者と子どもたちのエンパワーメント支援」

細谷 夏実
「能登の里海を守る:海育実践と地域活性化プロジェクト」

藏野 ともみ
「『高齢者聞き書き』で創る交流事業プロジェクト」

丹野 眞紀子
「医療的ケア児童のファミリーフォト展」

干川 剛史
「気仙沼市における『ご当地グルメづくり』による復興支援活動」

堀 洋元
「学ぼう・・みんなのさい・・こうの笑顔のために」

 

八城 薫
「からきだ匠(たくみ)カフェ~地域がつながる場所~」

山本 真知子
「障害者雇用企業との連携による多摩祭T ボール大会の開催」

富永 暁子
「地域の多世代がつながるみそ作りプロジェクト」

 

堀口 美恵子
「食と環境の調和に向けた食育の推進~産官学民連携による実現を目指して~」

深水 浩司
「地域に根ざす図書館認知症カフェプロジェクト」

代表者プロジェクト内容
阿部 栄子和装振興プロジェクト ~伝えよう!和服の魅力~日本のきものは、自然を慈しむ生活様式の中で培われた先人の感性そのものが、独特の美意識として生み出され、日本人の誇るべき民俗衣装である。教育面では、2006年に教育基本法が改正され、「伝統や文化を尊重し、我が国の郷土を愛するとともに、国際社会の平和と発展に寄与する態度を養う」と新たな教育目標が提示された。教育現場からは和服の授業方法がわからない、和服の知識が欲しい等の声を耳にする。本プロジェクトは、このような教育現場で活躍している教員をはじめ、本学在学生、卒業生、地域住民を含めた人々を対象にしている。今年度はこれまで、日本橋(東京)で開催されてきた“きものカーニバル「学生きもの優秀作品展(学生デザイン作品発表会)」の経験を基に、本プロジェクトが学生きもの優秀作品部門のリーダー役となり、各学校間のパイプ役を務めると共に、学生きもの優秀作品展の展示・解説を担当する。この開催を通して、世代を超えた人々が広く和服に興味をもち、日本文化の理解を深め、着実に後世へと「きもの文化」を伝承していくことを願っての企画である。
石井 章仁保育の魅力を保護者に伝えるための、少子化地域の行政との協働プロジェクト千葉県睦沢町は、15歳未満の児童の人口が681人、総数はここ10年間で1188人減と、少子化のみならず、町全体も人口減少が進行している。保育施設は、現在、町立の幼保連携型認定こども園が1園あるのみである。園では、保育の質を向上させようと、カリキュラムの作成や外部講師参画の園内研修を充実させる等、質向上の取組をするとともに、小学校や中学校と一貫した取り組みを行い「一貫教育」を謳うなど、公的な教育機関が町の子どもをともに育てる土壌がある。一方で、保護者に伝える手段が限られ、保護者がその変化や意味を実感するまでには至らず、ホームページ等の更新もままならず情報提供や理解が進んでいない。
 昨年度のプロジェクトでは、千葉県東金市において、保育を伝える冊子づくりを行った。本年度もパッケージとしては同様のものを他の自治体で行うイメージである。
本プロジェクトでは、児童学科の学生が、保育・教育行政の職員や現場の保育士等と協働し、保育の魅力を保護者に伝えることを目指す。単にアイディアを出すだけではなく、直接取材・編集し、保護者の目線に立った情報媒体づくりを行う。また、こうした取組み自体が、保育の現場の学習となり、学生の学びにつながると考える。
石井 雅幸北海道美瑛町の公立学校の児童・生徒への教育支援2022年度包括連携協定を結んだ北海道美瑛町の公立学校の児童・生徒に対して、本学学生と教員による学校支援の取り組みを模索的に行い、今後、どの範囲まで実施可能であるのかを探る試みである。
 具体的には、本学の長期休業期間中に、本学の児童学科の学生が美瑛町内の公立学校の学校教育活動に入り、学習支援や学校生活指導上の支援を要する児童・生徒への支援を美瑛町教育委員会並びに本学の児童学科の教員の指導のもとに行っていくものである。こうした取り組みは、これまでに美瑛町では近隣の大学とも行う機会がなかった。そこで、今回の本学との包括連携協定の締結をきっかけにして、これまでの経緯から、本学と美瑛町の連携が取り組みやすいことを考慮し、学生の可能性を支援するとともに、本学の知名度を美瑛町にも高め、将来的には美瑛・富良野・旭川周辺の若者の本学への進学を促すきっかけを模索していきたい。また、本学の学生への地域創生の必要性を学ぶきっかけをつくっていきたい。
金田 卓也CHIYODA Creative ART Lab for Children
千代田クリエイティブ・アートラボ
自由な発想と創造力はアートの原点であり、さまざまなもの作りに欠かせないものだといえます。千代田区の子どもたちを対象にこんなものがあったらいいな、こんなものができたらいいなという、子どもたちの作りたいもののアイデアを具体的な形に実現するための場(アートラボ)を大学で月1回程度開催します。何かを教えるという教室ではなく、アトリエや工房のイメージに近く、アートラボと名付けました。プログラミングやアニメーションといったICTを生かしたものから草木染めのような自然素材を利用したアートまでプロジェクトメンバーの専門知識と経験を生かして子どもたちの相談に乗り、大学にある素材や道具を提供します。年度末の3月には子どもたちの制作した作品展を開催し地域の子どもたちと保護者に公開します。又、「大妻さくらフェスティバル2023」においても展示を行い、本プロジェクトの活動を地域の方々へ広く発信します。
木村 かおる科学技術館との地域連携活動プロジェクト
「夏休み数楽教室、自由研究お助け隊」
大妻女子大学は同区内にある科学技術館と教育協定を結んでいるが、野外活動や研修以外の日常プログラムがまだ少ない。そこで本プロジェクトでは、さらに多くの地域の子どもたちが参加できる、楽しい専門性のある科学館や大学のリソースを用いたプログラムを提供することを目的とした。
プロジェクト代表者が科学技術館で科学教室の運営に関わっていたことから、そこで開発・実施してきたプログラムを、地域の子どもたちの夏休みの自由研究用にアレンジする。初回は、「算数・数学」の魅力を伝える「数楽教室」を企画・実施する。科学館のプログラムは、年齢や決まったことを学ぶ必要がないため、専門家のサポートを受けることで、学校では教わらない内容に興味関心を持つことができると考える。今後、子どもたちが夏休みの自由研究として取り上げる素材をふやしていく。この活動は、博学連携や大学の人材等リソースを用いた大学開放にも貢献できる。
厚東 芳樹三番町アダプトフラワーロードの会との地域美化活動およびその活動を世界に広げよう「三番町アダプトフラワーロードの会」と呼ばれる本活動は、三番町の道に花を植え付け管理する取り組みである。この取り組みには、千代田区と三番町町会、三番町会に関係する企業・団体、大妻学院、千代田区立九段小学校を中核に、ジョージ・ケリング氏が提唱した「窓割れ理論」を一つの根拠に実施している。
 本活動は、平成20年頃から開始され、平成27年度以降から児童学科1・2年のアクティブ・ラーニングの教育活動の一環として拡大してきたものである。本活動によって、経験的にではあるが、千代田区三番町内での「子どもの荒れ」はほとんど見られないと言われるようになり、その成果を実感しているところである。
今年度は、本活動を維持・管理していくための仕組み創りに加えて、本活動の国際化を推進していきたいと考える。具体的には、一昨年度より児童教育専攻の学生達がオンラインで関係を構築してきたルワンダやタイの孤児院の代表者や地域住民を対象に、本活動で学んだ「地域の美化活動」のやり方を指導し実践してもらうことも推進する。今回、上記2つの取り組みを目的としたプロジェクト申請である。
炭谷 晃男多摩ニュータウン南大沢40年CIプロジェクトと高齢者と子どもたちのエンパワーメント支援2022年は多摩ニュータウンの南大沢がまちびらきして39年目となる。いわばアラフォーのプレイベントとして「私たちの南大沢」と題した川柳を募集したい。地域のボランティア団体「南大沢コミュニティネットワーク(略称:MCネット)」と連携して、コミュニティアイデンティティ(CI)醸成のイベントを炭谷ゼミが協力・支援して行ないたい。
 このCI活動を通じて、高齢者サロンにおいては、「スマホの使い方相談教室」や「ボッチャ」を通じて高齢者のさらなる社会参加を支援していきたい。さらに子どもたちへの活動としては、八王子市内の小学生を対象とした「寺子屋活動」を通じて学力補習や「スマホ教室」等さまざまな教室を通じて子どもたちのエンパーメント支援を継続していきたいと考えます。
入居40年を経過する八王子市南大沢地区のCIプロジェクトに協力しながら、住民の方を支援するプロジェクトに取り組みたい。
細谷 夏実能登の里海を守る:海育実践と地域活性化プロジェクト持続可能な開発目標(SDGs)の14番目に「海の豊かさを守ろう」という目標があることからもわかるように、海は地球にとって重要であるにもかかわらず、解決が急がれる様々な問題を抱えている。日本は四方を海に囲まれており、身近な里海から外洋に至るまで、海は人々のくらしと密接な関係を持っている。そのため、海の環境を保全しながら、持続可能な海との関わり方を考えていくことが特に必須であると言えよう。そのため要件の一つとして、海の大切さを理解し活用することができる人材の育成、体験の場づくりなどが急務であると考えられている。
私たちのゼミでは2015年から、奥能登に位置し海に面した穴水町との交流を開始した。2018年7月にはゼミの活動がきっかけとなって、本学と穴水町との包括連携協定が結ばれ、昨年度に協定が更新されている。本プロジェクトでは、この連携協定体制を大いに活用し、穴水町の人たちと協力しながら、特に身近な里海の大切さやその保全・活用に向けた理解を広げるための人と場づくりに向けた海育(生活体験を活かした海洋教育)の実践を目指し、さらに学生と共に地域活性化につながる取り組みを行う。
藏野 ともみ「高齢者聞き書き」で創る交流事業プロジェクトコロナ禍において地域に住む高齢者は社会的交流が減り、心身に影響が与えられている。同様に大学生も、大学での対面授業等は始まり徐々に動き始めているものの、ボランティア活動や学外実習等学習面では未だ制限が多く、コロナ前に比べ、多様な形態の学習と活動機会を奪われている現状である。
本プロジェクトは、高齢者を「おはなしさん」とし、その高齢者の話を聞き、様々な思いを文章にまとめる「ききがき(聞き書き)さん」を学生が務め、世代間交流を行う。これらの活動を通して、高齢者の社会的孤立を防止し、学生にとっては多様な人々を知る機会として、コミュニケーション技術を身に付け、コミュニティの一員としての役割について考えることを目的としている。
 今年度は、はちおうじ志民塾(主催:八王子市)の卒塾生有志団体である「とうゆう会」のサポートの下、人間福祉学科の学生が「ききがき」さんとして活動し、八王子南地区(堀之内、南大沢、柚木東、高尾、元八王子)の地域包括支援センター等の協力で紹介を受け、本学までおいで頂ける高齢者と交流を持つ。
丹野 眞紀子医療的ケア児童のファミリーフォト展生存のためにたんの吸引や経管栄養など(高度の医療技術)の医療的ケアを日常的に必要とする子どもたちのことを「医療的ケア児」という。その医療的ケア児は、現在2万人が在宅で生活していると推定されている。
2021年6月11日、参議院本会議で「医療的ケア児及びその家族に対する支援に関する法律」が可決された。しかし、法律ができたとはいえ、医療的ケアの必要な子どもを取り巻く環境は、社会資源の不足、医療と保育・教育の連携の難しさなど、まだまだ問題を抱えている。
 こうした医療的ケア児やその家族に対して、支援を続けてきたのがキッズファム財団である。キッズファム財団は、国立成育医療センター内に併設されている医療型短期入所施設もみじの家のサポートを行うとともに、写真スタジオ等で記念写真を撮ることが難しい医療的ケア児童と家族のために、ファミリーフォトプロジェクトを行っている。今回、キッズファム財団の協力を得て、大妻多摩祭(10月29日(土)・30日(日))での展示を予定している。医療的ケア児の抱える問題を学生や多摩地域の住民の方々にも身近に感じていただきたいと写真展を開催する。
干川 剛史気仙沼市における「ご当地グルメづくり」による復興支援活動東日本大震災被災地の気仙沼市において「気仙沼ご当地グルメの会」と連携しながら、また、地域食材を活用した地域おこしの専門家の協力を得て、現地の魚介類等の食材を活用した「ご当地グルメづくり」を通じて被災地の復興を支援する。
このプロジェクトを実施する際に、申請代表者の干川は、気仙沼の地域食材を活用した「ご当地グルメづくり」による被災地復興に取り組んでいる「気仙沼ご当地グルメの会」代表者で不動産会社「十人十色ライフサービス(株)」代表取締役社長の一色法人(いっしき のりひと)氏と連絡調整を行いながら、また、鹿児島県内で灰干しの製造販売を行う「株式会社 樹楽」代表取締役社長であり鹿児島県等の全国各地で地域食材を活用した「ご当地グルメづくり」の豊富な経験と実績を持つ梛木春幸(なぎ しゅんこう)氏に、現地の魚介類等の食材を素材とした「ご当地グルメづくり」について助言・指導を依頼する。
そして、干川と梛木氏の助言・指導の下に、干川ゼミの学生が、「気仙沼ご当地グルメの会」が開催する「ご当地グルメづくり」講習会・試食会・検討会の補助を行いながら、「ご当地グルメづくり」による被災地復興の可能性と課題について考察し、「気仙沼ご当地グルメの会」のメンバーや現地の協力者・協力団体関係者と意見交換する。
堀 
洋元
ぼう・・みんなのさい・・こうの笑顔のために本プロジェクトは防災をキーワードに、学生が地域の方々と連携して地域防災力向上への一助を目指すものである。プロジェクト独自の防災イベント実施を活動の成果と位置づけ、2016年度から継続して今日に至っている。防災に関する知識を体験的に学び、身につけた学びを地域の方々に拡散し共有することが目的である。
本プロジェクトで計画している防災イベントは、いずれも学内関係者や地域を巻き込んだ取り組みであり、本プロジェクトを継続することはSDGsの目標11「住み続けられるまちづくりを」に貢献することにもつながる。
今回のプロジェクト名「学ぼうみんなのさいこうの笑顔のために」は学生による命名である。親しみやすいよう「防災」という言葉を直接使わず、タイトルに「ぼうさい」の文字を隠すことで堅いイメージをなくした。その上で防災についての知識を身につけ、地域の方々に安心・安全に笑顔で過ごしてほしいという学生からのメッセージでもある。
八城 薫からきだ匠(たくみ)カフェ~地域がつながる場所~多摩キャンパス(唐木田)周辺の病院、福祉施設、教育施設で働く専門家(匠)集団が連携して吸引役となり、日頃から地域の様々な属性、世代の方々と繋がるような居場所づくりをすることで、いざという時に助け合えるような地域でありたい。そんな想いから2017年度4月に、あい介護老人保健施設、社会福祉法人 楽友会、多摩市社会福祉協議会の方々との連携で、このプロジェクト“からきだ匠カフェ~地域がつながる場所~”が生まれました。2020年度からは、唐木田駅から徒歩すぐの “Planet Café(プラネット カフェ)”さんに場所をご提供いただき、毎月第4水曜日の14時から2時間ほど、開催しています。
本学からは大学院臨床心理学専攻の院生と社会・臨床心理学専攻の学部生が企画メンバーとして活躍しています。お子様からお年寄りまで、様々な方々で一緒に楽しむ場所・空間づくり、「共生社会」の実現を目指す本学学生の実践の場づくりを目指して、これからも楽しく活動を続けていきます。
山本 真知子障害者雇用企業との連携による多摩祭Tボール大会の開催本事業は、障害者雇用を推進するため大企業が設置している特例子会社等の連絡会である「多摩地域障害者雇用企業連絡会」と人間関係学部の学生有志が連携し、多摩キャンパスのグラウンドにおいて、「働く障害者のためのTボール大会」を開催する。
Tボールは、ソフトボールを土台にした球技で、ピッチャーが投じるのではなく、ボールをティーに置いて打つことにより、障害のある人等、多様な人々の参加を容易にしたものである。
令和2~3年度は新型コロナウイルス蔓延防止のために中止とした。令和4年度は開催する見込みで申請するが、新型コロナウイルスの状況によっては、感染予防、参加者の健康を優先して中止とする。

日 時    : 10月30日(日)10:00~16:00(多摩祭2日目)
参加者    : 新型コロナウイルス蔓延防止の観点から、8チームに制限する。
         1チーム25人×8チーム 参加学生20人程度 計220人程度
使用グラウンド: 多摩キャンパス上、下の2グラウンドを使用予定
田口 裕基香辛料・植物性素材を教材とした食育推進プロジェクト本プロジェクトでは、香辛料を自ら調合し、ミックススパイスやシーズニングを体験するプログラム、及び植物性素材を用いたクラフト作りのプログラムを提供する。これらの体験プログラムでは、調合した香辛料を調理・食することの楽しみ、クラフトを作成し、日用品として活用する楽しみを通して、食、農業、環境と自らの食生活との関わりについて、深く学ぶ機会を持つことができる。なお、本プロジェクトでは、対象とする地域の特性も考慮し、農業の6次産業化、および持続可能な開発目標(SDGs)の実施に向けた連携もテーマのひとつとして設定する。
対象地域としては、本校と所縁の深い広島県世羅町、本学千代田キャンパス所在地の千代田区、千代田区と姉妹提携都市になっている群馬県嬬恋村の住民を対象とし、実施形態としては、実際に現地へ赴いて実施する対面イベント形式と、zoom等のオンライン会議用アプリケーションを活用したオンライン形式を併用する。
プログラムの実施にあたっては、植物学、食文化、調理、栄養、食品加工、ビジネス論など、様々な視点が必要とされるため、大妻学院の研究・教育の成果を地域社会に還元すると共にし、大学と地方をつなぐ地方創生の実践を目指す。
富永 暁子地域の多世代がつながるみそ作りプロジェクト本プロジェクトでは千代田区近隣住民および在勤者を対象に、食の循環を意識してもらうことを目的に大豆の栽培・収穫からみそ作りまでの体験プログラムを提供する。令和3年度のプロジェクトで申請した第2回「手作りみそ講座」では、キャンセル待ちがでるほどの反響であった。
今回のプロジェクトの実施にあたり、みそ作りに必要な材料の購入など地域の協力を得て実施し、学内で作成したみそを利用してみそ汁交流会をするなど、新たな試みを取り入れた地域連携をしていく予定である。単にみそを作るだけでなく、本学の学生がリーダーとなって、地域の方とともに手作りみそ作りをすることで地域が活性化し、みそ作りを通して地域の多世代がつながり、食や健康に対する意識の向上に結び付けられるようなプロジェクトになることを目指していく。今後千代田キャンパスにおけるみそ作りが恒例となり、大妻が地域交流の場のひとつとなるよう、令和4年度は昨年の内容をさらに発展させる計画である。
堀口 美恵子食と環境の調和に向けた食育の推進
~産官学民連携による実現を目指して~
食・環境に関する問題は、持続可能な開発目標(SDGs)に影響を及ぼす重要な要素である。栄養・食を通じて人々の健康と幸福に貢献する栄養士を養成する本専攻では、食育に関連した地域貢献活動を多世代に向けて10年以上積極的に行っている。本プロジェクトでは主に千代田区民を対象に、「食と環境の調和」に着目した食育活動を産官学民連携で取り組むことを目指す。
具体的には、地球環境に与える負荷が少ないと考えられている「和食」をキーワードに、調理実習を伴う講座、及び、食育体験を含むイベントを区内登録団体と共に区民館等で実施することを予定している。また、子ども食堂においては食料資源の有効活用に取り組むと共に、学習サポートも行う。
なお、様々な職域で活躍する卒業生との連携活動も含めることにより、大妻の人材を活かして創出する成果を地域社会へ還元することができる。これは「持続可能な共生社会の実現への貢献」という本学の中期計画における大妻学院の使命とも合致するものである。
深水 浩司地域に根ざす図書館認知症カフェプロジェクト近年様々な図書館(館種に関わらず)においては、地域と連携した積極的な取組がおこなわれている。公共(公立)図書館においては、地域住民の高齢化に伴い、多くの利用者(特に高齢者やその家族)に向けて、認知症への理解を促すようなイベント等(通称、認知症カフェ)が開催されている。
 今回のプロジェクトは、多摩市立図書館が主催予定の「高齢者と家族のための図書館カフェ(仮称)」に共催する形で企画・運営を進めている(共催については市立図書館承認済み)。企画と運営に関しては、多摩市立図書館と本学(学生と教員)の連携だけではなく、地域に根ざす医療機関(社会医療法人 河北医療財団多摩事業部 天本病院)の医師や精神保健専門家等、多方面からの協力の下で計画を構築中である。本学人間関係学部の教育内容にも合致し、学生が図書館を通じて高齢者にアプローチできる実践的な場となるはずである。
詳細については、今後関係者との打合せで決定することになるが、教育を通じた大学と自治体、地元医療機関との連携が目で見えるような内容に組み立てるつもりである。

2021年度

代表者プロジェクト内容
阿部 栄子 和装振興プロジェクト ~伝えよう!和服の魅力~日本のきものは、自然を慈しむ生活様式の中で培われた先人の感性そのものが、独特の美意識として生み出され、日本人の誇るべき民俗衣装である。教育面では、2006年に教育基本法が改正され、「伝統や文化を尊重し、我が国の郷土を愛するとともに、国際社会の平和と発展に寄与する態度を養う」と新たな教育目標が提示された。教育現場からは和服の授業方法がわからない、和服の知識が欲しい等の声を耳にする。本プロジェクトは、このような教育現場で活躍している教員をはじめ、本学在学生、卒業生、地域住民をも含めた人々を対象にしている。毎年、日本橋で開催される“きものカーニバル「学生きもの優秀作品展(学生デザイン作品発表会)」における展示・解説を担当する。この開催を通して、世代を超えた人々が広く和服に興味をもち、日本文化の理解を深め、着実に後世へと「きもの文化」を伝承していくことを目的とする。
石井 雅幸三番町アダプトフラワーロードの会との地域美化活動プロジェクト名の「三番町アダプトフラワーロードの会」と呼ばれる活動は、三番町の街路樹の下のますに花を植え付け、花の管理を継続的に行う取り組みで、この取り組みには千代田区と三番町町会に関係する企業・団体、大妻学院が集い千代田区立九段小学校を中核において町を美しくする運動として実施している。
児童学科では平成20年頃からこの活動を一部の学生(ゼミ学生)に協力依頼し実施して来たが、平成27年度からはフラワーロードの取り組みを児童学科1年の初年次教育の一環として行うこととした。それに伴い、花を植える場所を拡大したり、児童学科1年が日常的に町を美しくする取り組みを行ったりしてきた。本取り組みを維持・管理していくための仕組みつくりや、活動をさらに推進することを目的としたプロジェクト申請である。
石井 章仁保育の魅力を保護者に伝えるための、少子化地域の行政との協働プロジェクト千葉県東金市は、直近15年間で15歳未満人口がー2600人と少子化が進行している。現在、公立保育所・こども園が5園あるが、保育の質を向上させようと、カリキュラムの作成や外部講師参画の園内研修を充実させる等、質向上の取組をするとともに、厚生労働省の自己評価ガイドラインハンドブック作成に協力し、独自の自己評価の取組みを行うなど、直近5年間で、確実に保育の質が向上してきている。一方で、保護者に伝える手段が限られ、保護者がその変化や意味を実感するまでには至らず、情報提供や理解が進んでいない。
本プロジェクトでは、保育を学ぶ学生が、保育行政の職員や現場の保育士等と協働し、保育の魅力を保護者に伝えることを目指す。単にアイディアを出すだけではなく、直接取材・編集し、保護者の目線に立った情報媒体づくりを行う。また、こうした取組み自体が、保育の現場の学習となり、学生の学びにつながると考える。
木村 かおる科学技術館との地域連携活動における野外活動プログラムおよび学習用ワークシートの作成プロジェクト学校における理科教育では、地域の科学館等の利用が望まれている。しかしながら、博学連携は十分に果たされているとは言えない。大妻女子大学では、博物館学芸員の資格も取得できることから、その特徴を活かし、博学連携の推進のために地域の科学館の展示や自然体験活動で使用できるワークシートを作成するプロジェクトを実施する。
本プロジェクトでは、主に博学連携のための仕組みつくりを行う。他の博物館等の聞き取り調査、地域の子ども向けの野外活動から、ワークシート作成の基礎データの検討を行う。現地にて素材の収集方法を習得できるようにする。連携先の科学技術館のスタッフや、構成員、協力者の専門性から、「海洋」「生物」「天文」「地質」「防災」に関する展示や活動について連携を図り、さまざまな地域の教育活動において役立つワークシートを作成し、提供することを目的としたプロジェクトとする。
細谷 夏実能登の里海を守る:海育実践と地域活性化プロジェクト日本は四方を海に囲まれており、人間活動と密接な関係を持つ里海を含め、海の環境を保全しながら、持続可能な海との関わり方を考えていくことが重要である。一方で、地域において持続可能な里海保全を進めていくためには様々な問題を解決する必要があり、そのための要件として、里海の大切さを理解し活用することができる人材の育成、体験の場づくりが挙げられている。
申請者は2015年から、ゼミ生と共に能登半島の穴水町との交流を開始した。2018年7月には申請者らの活動が契機となって、本学と穴水町との包括連携協定が結ばれた。本プロジェクトでは、この連携協定体制を大いに活用し、穴水町の人たちと協力しながら、里海の大切さや保全・活用に向けた理解を広げるための人と場づくりに向けた海育(生活体験を活かした海洋教育)の実践を目指し、学生と共に地域活性化につながる取り組みを行う。
炭谷 晃男多摩ニュータウン松が谷プロジェクト推進と寺子屋活動の推進2021年は多摩ニュータウンに入居開始されて50年目、多摩市市制施行50年目の記念する年である。
多摩ニュータウンも成熟度が増してきたのだが、このCOVID-19の感染拡大にともない、これまで潜在化して問題が一挙に顕在化してきた。つまり、現行のハード面と暮らし方のソフト面との齟齬である。
これからの時代は新たなハードをつくる「まちづくり」ではなく、これまであるハードをリフォームしながら人々の暮らしを支えるソフト面を重視する「まちづかい」の時代に入ったと言える。そこで、入居40年を経過した八王子市松が谷地区の再生プロジェクトに協力しながら、住民の方を支援するプロジェクトに取り組みたい。さらに、寺子屋活動は月に1回程度、八王子市内の小学校施設を借用して小学生のためのサタデースクールを実施するもので継続的に実施していきたい。
堀 
洋元
みんなで防災大作戦!~防災を日常に~本プロジェクトの主な活動は、ゼミでの体験学習による学びと防災イベントの実施、および報告会である。具体的には、防災食を実際に賞味することで防災備蓄の現状を体験的に学び、震災語り部からの話を聞くことで共感的に学び、それらの学びから学生たちが自発的にアイデア出しを行い、学生が主導して防災イベントの準備と実施を行う。地域の方々あるいはかつて防災ゼミを学んだゼミOGに対して体験型防災ワークショップを行うことで、さまざまな対象者に向けて自分たちの学びの成果を発信することを最大の目的とする。さらに今年度は初の試みとして3・4年生による学年を超えた学び合い、地域の方々との交流を行うことで、防災ゼミでの学びを学生自身の進路やライフキャリアに活かすことが期待できる。また、多くの大学生にとって身近とは言えない防災と向き合いながら発見したものを通して、主体的に学ぶことの実践を試みる。
八城 薫からきだ匠(たくみ)カフェ~地域がつながる場所~本プロジェクトは、多摩キャンパス周辺で働く医療・福祉・教育などの専門家(匠)集団と本学学生が連携して吸引役となり、日頃から地域の様々な属性、世代の方々と繋がっていく事で、いざという時に助け合えるような地域でありたいという想いからが生まれました。このプロジェクトはまさに人間関係学部が目指すところの「共生社会の実現」に向けた実践的な取組みと言えます。「からきだ匠カフェ」は、心理学専攻学生が中心となり、あい介護老人保健施設、社会福祉法人 楽友会、多摩市多摩センター地域包括支援センターの方々と連携して、毎月1回2時間程度の地域交流会を実施しております。その内容は地域の人々がそれぞれの匠要素をアイデアにして交流テーマとし、教え合ったり、体操したり、ゲームしたりと世代を超えた交流するものであり、学生たちは開催のサポート役としても主役としても活躍しています。
堀口 美恵子持続可能な食を支える食育推進プロジェクト栄養・食を通じて人々の健康と幸福に貢献する栄養士を養成する本専攻では、地域に根差した食育ボランティア活動を多世代に向けて10年以上積極的に行っている。本プロジェクトでは、持続可能な開発目標(SDGs)の達成につなげる食育活動を、主に千代田区民を対象に行う。実践においては、代表者が行ってきた「世羅町の6次産業化支援」をさらに進める活動、及び、様々な職域で活躍する卒業生と連携する活動も含めることにより、大妻の人材を活かして創出する成果を地域社会へ還元することができる。これは「持続可能な共生社会の実現への貢献」という本学の中期計画における大妻学院の使命とも合致するものである。
富永 暁子地域の多世代がつながる味噌作りプロジェクト本プロジェクトでは千代田区近隣住民および在勤者を対象に、食の循環を意識してもらうことを目的に大豆の栽培・収穫から味噌作りまでの体験プログラムを提供する。すでに食物栄養専攻では学生を対象とした味噌作り講座を7年程前から実施し、日本の食文化の継承の観点からも有効であることを家政系紀要で報告している。今回のプロジェクトの実施にあたり、大豆の栽培・収穫に関しては専門家の協力を得て実施し、学内で仕込んで熟成した味噌は地域の児童福祉施設や高齢者施設等で利用してもらうなどを新たな試みとした地域連携をしていく予定である。単に味噌を作るだけでなく、本学の学生がリーダーとなって、地域の方とともに手作り味噌作りをすることで地域が活性化し、味噌作りを通して地域の多世代がつながり、食や健康に対する意識の向上に結び付けられるようなプロジェクトになることを目指していく。

2020年度

代表者プロジェクト内容
石井 雅幸三番町アダプトフラワーロードの会との地域美化活動プロジェクト名の「三番町アダプトフラワーロードの会」と呼ばれる活動は、三番町の街路樹の下のますに花を植え付け、花の管理を継続的に行う取り組みで、この取り組みには千代田区と三番町町会三番町会に関係する企業・団体、大妻学院が集い千代田区立九段小学校を中核において町を美しくする運動として実施している。
児童学科では平成20年頃からこの活動を一部の学生(ゼミ学生)に協力依頼し実施して来たが、平成27年度からはフラワーロードの取り組みを児童学科1年の初年次教育の一環として行うこととした。それに伴い、花を植える場所を拡大したり、児童学科1年が日常的に町を美しくする取り組みを行ったりしてきた。本取り組みを維持・管理していくための仕組みつくりや、活動をさらに推進することを目的としたプロジェクト申請である。
松本 暢子多摩市における街区公園改修に関するプロジェクト多摩ニュータウン再生において、子育て家族の居住促進が求められており、これら家族の住環境選好では「緑地・公園」のニーズが高いことがこれまでの取り組みにおいて確認されている。そこで、昨年度は多摩市公園緑地課による街区公園の改修のための住民とのワークショップに参加するとともに、そこでの意見をもとにした改修計画づくりに関与することができた。今年度は引き続き、街区公園の改修のための取り組みに関わり、住民の求める街区公園について、利用者(住民、小中学生など)の意見収集を行い、街区公園の改修計画づくり(提案)を行いたい。
堀 
洋元
「防災と言わない防災」の実現に向けた私たちのチャレンジ本プロジェクトの主な活動は、ゼミでの体験学習による学びと防災イベントの実施、および報告会である。具体的には、学内外のゼミで体験的に防災を学び、防災の専門家や被災者からの話を聞くことによる疑似体験的な学び、それらの学びから得られた知識やスキルをもとに情報収集とアイデア出しを行い、学生が主導して防災イベントの準備と実施を行う。地域の方々あるいはかつて防災ゼミを学んだゼミOGに対して体験型防災ワークショップを行うことで、さまざまな対象者に向けて自分たちの学びの成果を発信することを最大の目的とする。これらプロジェクト活動に関するふりかえりを行うことで、防災ゼミでの学びを学生自身の進路やライフキャリアに活かすことが期待できる。また、多くの大学生にとって、身近とは言えない防災と向き合うことで、昨今言われる「新しい日常」の一部として主体的な学びの実践を試みる。
八城 薫からきだ匠(たくみ)カフェ~地域がつながる場所~本プロジェクトは、多摩キャンパス周辺で働く医療・福祉・教育などの専門家(匠)集団と本学学生が連携して吸引役となり、日頃から地域の様々な属性、世代の方々と繋がっていく事で、いざという時に助け合えるような地域でありたいという想いからが生まれました。このプロジェクトはまさに人間関係学部が目指すところの「共生社会の実現」に向けた実践的な取組みと言えます。「からきだ匠カフェ」は、心理学専攻学生が中心となり、あい介護老人保健施設、社会福祉法人 楽友会、多摩市多摩センター地域包括支援センターの方々と連携して、毎月1回2時間程度の地域交流会を実施しております。その内容は地域の人々がそれぞれの匠要素をアイデアにして交流テーマとし、教え合ったり、体操したり、ゲームしたりと世代を超えた交流するものであり、学生たちは開催のサポート役としても主役としても活躍しています。
堀口 美恵子未来を育む食と健康プロジェクト~SDGsにつなげる食育媒体の開発と実践~食を通じた幸福感や快適な生活環境は生活に潤いを与え、心身の健康力を向上させる。このような観点から、栄養・食を通じて人々の健康と幸福に貢献する栄養士を養成する本専攻では、地域に根差した食育ボランティア活動を多世代に向けて10年以上積極的に行っている。本プロジェクトでは、栄養と食の専門職である栄養士の立場から、持続可能な開発目標(SDGs)達成につながる食育に向けた取り組みを千代田区民に対して行う。なお、本プロジェクトの実践については、学生や教員が様々な職域で活躍する卒業生と連携する活動も含めることにより、本学での学びや各専門領域から創出される成果を地域社会に還元することができる。これは「持続可能な共生社会の実現への貢献」という本学の中期計画における大妻学院の使命とも合致するものである。

2019年度

代表者プロジェクト内容
石井 雅幸三番町アダプトフラワーロードの会との地域美化活動プロジェクト名の「三番町アダプトフラワーロードの会」と呼ばれる活動は、三番町の街路樹の下のますに花を植え付け、花の管理を継続的に行う取り組みで、この取り組みには千代田区と三番町町会三番町会に関係する企業・団体、大妻学院が集い千代田区立九段小学校を中核において町を美しくする運動として実施している。
児童学科では平成20年頃からこの活動を一部の学生(ゼミ学生)に協力依頼し実施して来たが、平成27年度からはフラワーロードの取り組みを児童学科1年の初年次教育の一環として行うこととした。それに伴い、花を植える場所を拡大したり、児童学科1年が日常的に町を美しくする取り組みを行ったりしてきた。本取り組みを維持・管理していくための仕組みつくりや、活動をさらに推進することを目的としたプロジェクト申請である。
小川 浩障害者雇用企業との連携によるTボール大会の開催「多摩地域障害者雇用企業連絡会」と人間関係学部の教職員・学生有志が連携し、多摩キャンパスのグラウンドにて、働く障害者のためのTボール大会を開催する。本申請は2020年4~5月に予定される第5回大会の開催に関わるものである。学生はボランティアとして運営準備、当日の運営に携わると共に、各チームに入ってプレーや応援を行う。
2019年度のプロジェクトで申請した第4回大会では、900人以上の選手と応援が参集した。学生も約30人がボランティアとして参加。また、チアリーディング部も昼休みに演技を披露し、大会を盛り上げた。多摩キャンパスにおける恒例行事となっており、障害のある人たちも楽しみにしている大会であるため、2020年度も同様な内容で開催をさせて頂きたい。
加藤 悦雄子どもの育ちを地域で見届ける「大泉こども食堂」プロジェクト本プロジェクトは、地域の中で子どもの権利をまもり、子どもの育ちを見届けていく「大泉こども食堂」を、大妻女子大学の学生を中心に、地域の多様な人びととともに実践するものです。子どもの貧困問題を契機に、都市部を中心に全国的に取り組まれてきた子ども食堂の可能性を広げるためにも、以下の点に留意して活動に取り組みます。
現在、過度の適応/放任など厳しい関係の中で生きることを余儀なくされている子どもが少なくない中で、①子どもが自分らしく主体的に過ごすことのできる地域の居場所になるように工夫すること、②児童養護施設の子どもに家庭的な経験を提供するフレンドホームと連携し、親元を離れて生活する子どもも参加できるようにすること、③学生を担い手とする「大泉こども食堂」のサポーターとして、近隣住民、農家、行政、教育機関、民間施設など連携し、地域の子どもを皆で育てていく関係性をつくり出すことです。
川之上 豊大妻囲碁フェスター坂の上の街を囲碁で盛り上げるースポーツ教育研究室では、昨年度と同様に地域の方々と本学教職員・学生とのコミュニケーションを図るための囲碁大会を実施いたしたく存じます。実施理由としては、このような大会は継続的に実施をすることで本学と地域の交流が深まっていくと考えます。また、昨年この大会を開催するにあたりご協力を頂いた「九段商店街振興組合」様と「(公財)日本棋院」様には、本年もご協力を頂けるとのことですので、是非とも開催したいと思います。
甲野 毅千代田&多摩地域 子供自然体験教育プロジェクト環境教育学研究室は教育を通して地域環境をよりよくする実践を重視している。今回のプロジェクトでは、地域を大妻女子大学のキャンパスが存在する千代田地域、多摩地域に設定し、この地域に居住する自然体験の希薄な子供達を対象に、所属する学生が、自然体験教育を実施する事業である。事業は主に4つの形態に分類される。プロジェクト①(以下P①)は自治体主催の環境イベントへの参加である。そこでは、イベント趣旨に賛同した市民やNPO団体と一緒に来訪した子供達に向けて、自然と触れ合うことが出来るプログラムを提供する。P③・④は学生が自治体や環境NPO法人と協働しながら、調査、企画、実践するものである。学生達が自然と触れ合うことができるプログラムを計画し、参加者を集め、実践する形態である。P②は学園祭を実践の場として捉え、来訪者に環境に関する知識や体験を提供するものである。
炭谷 晃男多摩NT における子どもと中高年の居場所づくり多摩ニュータウンの再生を構想した地域プロジェクトを実施します。寺子屋プロジェクトとして八王子市教育委員会等と連携して地域の子どもたちの学習支援及び居場所づくりの活動を行う。学習面で一度つまずいた子の復習の機会や学習習慣が身に付いていない子どもたちにきっかけを提供する。楽しく学べる「子どもの居場所づくり」を提供したいと考えます。さらに、みなみおおさまの会等と連携して、南大沢の地域の「中高齢者の居場所づくりプロジェクト」を実施します。このように多摩ニュータウンの住民の手による子どもの達と中高年の交流の機会を促進し、両者の繋がりを目指すプロジェクトとしたい。
田中 直子むささび食堂:食事がつなぐ地域の輪本プロジェクトは、大妻女子大学狭山台校と入間市との地域交流から始まったものである。元々は狭山台校に通う食物学科の1年生が、年に2回青少年活動センターで行う活動だったが、狭山台校の閉校にともない、平成28年度からは地域連携プロジェクトとして学院の協力をいただき、千代田校に通う3年生が活動している。
むささび食堂の目的は、①家での食環境が十分でない子どもたちへの低価格での食事の提供と、②子どもたちが有り合わせの材料で「自分で作る」力を育てること、そして③多世代交流を通して心の健全な発達を促すことである。専門的な知識が増え実践経験を希望する食物学科3年生に地域での活動の実際や、多世代との交流の体験を促し、子供達には、より身近な世代である大学生との食を通した交流を体験してもらう。
深水 浩司神保町の出版と書店を元気にするプロジェクト2019千代田区神保町は、日本国内において出版社や書店等が集結する特異性を持つ屈指の街である。神保町が育んできた出版文化や書店文化(古書店を含む)、町の文化を、より広い年代や層に周知し利用していただくために、町の活性化を目指す組織と大学機関(大妻のみならず周辺の大学も含め)が連携することは大きな意義がある。
昨年度に引き続き、書店と出版を軸に、地域や本学学生、教職員との連携を強めつつ、自由な発想をもとに考え活動していきたい。具体的には、神田古書店連盟や千代田区立千代田図書館(以下、千代田図書館とする)、町の活性化を検討している団体とのミーティングを重ね、神保町でのイベント参加(神田古書まつりのブース運営や和装本作成など)と大妻女子大学におけるイベント企画・実施(本年は出版について)を柱に活動を考えている。
細谷 夏実能登の里海を守る:地域の活性化と海育普及プロジェクト近年、地域に残る里海の環境を保全・利活用しながら、持続可能な海との関わり方を考えていくことの重要性がますます注目されてきている。そのためには、貴重な里海が残る地域の人々との交流や海に関わる実体験などを通して、自ら海の大切さを理解し活用できる人材を育てることも重要である。申請者は5年前から、世界農業遺産でもある石川県能登半島の穴水町との交流を行い、地方自治体や地域の里山里海保全に尽力する人々と連携する体制作りを行ってきた。昨年度はこれまでの活動がきっかけとなり、本学と穴水町との連携協定締結も行われた。本プロジェクトでは、それらの連携体制を多いに活用し、学生たちとこれまで現地で行ってきた活動の成果も交えながら、里海の大切さや保全と活用に向けた理解を広げるための情報交換と発信の場づくり、身近な視点・体験からの海洋教育の広がり(海育の普及)をめざす。
堀 
洋元
体験から学ぶ防災~防災と言わない防災を目指して~このプロジェクト活動はゼミ学生が中心となって行うもので、今年度が4年目の取り組みとなる。本プロジェクトは、地域の方々とともに体験型防災講座やワークショップを実施し運営することで、地域の活性化や地域防災力向上の架け橋となることを目的とする。
主なプロジェクト活動は、ゼミでの体験学習による学びと地域での防災イベント実施、および報告会である。具体的には、ゼミでの学生による発案や体験学習することによる企画案に基づいて防災イベントの収集と情報収集とアイデア出し、学外での防災イベントや消防防災施設での体験学習、地域の方々と学生が協働して運営する防災イベントの準備と実施である。これらの活動に関するふりかえりや報告会を行うことで、学生自身のキャリアに活かすことが期待できる。また、大学生と地域の方々が連携することによって、相互の異なる視点を取り入れた地域防災を考える契機になることが期待できる。
松本 暢子多摩市における街区公園改修に関するプロジェクト多摩ニュータウン再生において、子育て家族の居住促進が求められており、これら家族の住環境ニーズのなかで「緑地・公園」の比重が高いことが昨年度までに確認された。
そこで、昨年度は多摩中央公園の再生方針を検討する市民ワークショップに関与したが、引き続き今年度は、多摩市公園緑地課による街区公園改修のための住民とのワークショップに参加するとともに、そこでの意見をもとにした改修計画づくりに関与する計画である。
実際には、連光寺地区・関戸地区・愛宕地区の街区公園改修のための住民とのワークショップ(各地区3回程度、のべ6回)のほか、近隣の小中学校での意見収集に協力する予定である。さらに、これらの意見を踏まえた街区公園の改修計画づくり(提案)を行いたい。
八城 薫からきだ匠(たくみ)カフェ~地域がつながる場所~本プロジェクトは、多摩キャンパス周辺で働く医療・福祉・教育などの専門家(匠)集団と本学学生が連携して吸引役となり、日頃から地域の様々な属性、世代の方々と繋がっていく事で、いざという時に助け合えるような地域でありたいという想いからが生まれました。このプロジェクトはまさに人間関係学部が目指すところの「共生社会の実現」に向けた実践的な取組みと言えます。現在「からきだ匠カフェ」は、心理学専攻の大学院生と学部生が中心となり、あい介護老人保健施設、社会福祉法人 楽友会、多摩市多摩センター地域包括支援センターの方々と連携して、毎月第4水曜日15時から2時間程度、唐木田のレストラン“キッチンティス”様のご協力をいただいてオープンしています。活動を開始して3年目になりますが、学生と地域の方々が着実につながり始め、毎月の活動も学生たちが主体的に活躍し始めたところです。