「フェムケア市場とアロマ・ハーブの可能性を考える」生活の木×3女子大学協働産学連携プロジェクト第2弾
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家政学部ライフデザイン学科・須藤良子准教授の工芸デザインゼミの活動の一環で、12月5日に「大妻女子大学×実践女子大学×跡見学園女子大学産学協働プロジェクト『生活の木※』のプレゼンテーション発表会」が実施されました。
本プロジェクトは2024年1月31日に実施した『生活の木』とのコラボ企画「アロマ・ハーブ市場の現状分析と商品PR 生活の木×3女子大学協働産学連携プロジェクト」の第2弾企画。今回も3大学の学生が混合チームとなり、対面やオンライン等による打ち合わせを重ね、「フェムケア市場とアロマ・ハーブの可能性を考える」について約2カ月にわたり検討してきました。また、学生らは東京ビッグサイトで10月17日~19日に開催された日本最大のフェムテック・フェムケア専門展示会「Femtech Tokyo」を視察し、「フェムケア」について見識を広めてプロジェクトに臨みました。
※生活の木(本社:東京都渋谷区 代表:重永 忠)は国内外の提携農園(パートナーファーム)から、厳選したハーブや精油、植物油など、世界中の自然の恵みを調達。それらの素材をもとに商品開発・製造・販売を行い、全国の直営ショップのほか、カルチャースクールなどを通じて、ハーブやアロマテラピーの普及・啓発を行っています。2020年には、女性のためのセルフケアシリーズ『Joho-Rhythm(ジョホリズム)』を発売。心と体に寄り添い、女性の健やかな毎日をサポートしたいという想いを込めて開発したフェムケアアイテムを紹介しつつ、全ての人が心身ともに健康で美しくあるためのWellness & Well-beingなライフスタイルを提案しています。
各グループの発表内容は以下のとおり。
グループ1『ジョホリズム』ってなに?「フェムケア」を届けよう
「フェムケア」を身近に感じてもらうため、生活の木がリリースしている『ジョホリズム』製品のバスミルクやブレンド精油、オーガニックフェミニンミルク等を実際に使用。使用者の観点を持ちながらアンケート調査を行い、判明した認知度や希望価格帯などから、まずは「興味を引くこと」に焦点を当て、多くの人が手に取りやすいように試供品の提供場所や、オリジナルのアメニティグッズやリーフレットの提案を行いました。
グループ2「私たちのフェムケア」~10代から始めよう~
『ジョホリズム』の試供品の使用感だけでなく、「フェムケア」用品そのものの購入経験や目的をアンケートで調査し、それらの分析結果から得られた関心度や認知度をテーマに、10代の学生が興味を持ちやすい工夫・取り組みについて提案しました。若い世代に響くSNSのリール動画による訴求について参考リール動画を用いて説明。また、販売店舗の幅を広げて、より手に取ってもらいやすくするため、各ドラッグストアの店舗イメージを調査し、店舗と製品のイメージがマッチするドラッグストアを特定・提案しました。
グループ3「フェムケア」を日常に
「わがままに生きよう」というコンセプトをもとに、イラストやイメージカットで丁寧に作り込まれたスライド資料を用いて、『ジョホリズム』の訴求方法を提案しました。「おしゃれなデザイン」「プレゼントとして選ばれる」を基本軸に、現行品のパッケージを変更し高級感が演出された新たな商品を提案するだけでなく、持ち運びやすいよう個包装タイプへの仕様変更や、手に取ってもらえるように香りづけを施したり、他社ブランドと共同でChristmasイベントを開催して販売促進機会を増やすなど、さまざまな施策を提案しました。
グループ4「はじめの一歩」
「Femtech Tokyo」の視察結果から、認知度やパッケージの観点だけでなく、食品系を取り入れた新たな訴求方法を提案しました。認知度向上のための施策として、若者向けのSNSを新たに作成し、ターゲット層が高い現行のSNSと差別化を図ることで、ピンポイントにオススメ製品の情報発信が可能となると説明。また、食品系であれば誰もが気軽に試せる点に注目し、『生活の木』の洗練された雰囲気をいかしたカフェ事業の運営や、提供するメニューに美容や健康に効果的な高カカオチョコレートやフルーツ等を採用した若者向けのアサイーボウルの提案など、幅広く説明しました。
生活の木・ゼネラルマネージャーの重永創氏からは、「ブランディングがしっかり考えられていて、特にフェムケア製品に対するアンケートは自社でもなかなか行えていないので、貴重な資料として持ち帰って社内で活用させていただきたい。また、各グループの発表内容や作成資料も一般企業のプレゼン資料レベルに作成されていてとても驚いた。今回のマーケティング経験を、今後の研究や就職後にぜひいかしていただきたい」と、コメントがありました。
本学同学科・須藤准教授からは、「本プロジェクト始動時に今回の課題内容を拝見した際、学生たちにはとてもハードルが高い課題と感じましたが、本日の各グループの発表を聞き、学生の皆さんの底力に驚かされました。本課題をご提案いただいた生活の木の皆さまにこのような貴重な機会をいただけましたこと、改めて御礼申し上げます」と、コメントがありました。
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