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卒業生の紹介

社会で活躍し続ける卒業生

編集者
(MOTHERS編集部 編集長、オイシックス・ラ・大地株式会社 社外取締役、鯖江市顧問/SDGs女性活躍推進アドバイザー)

小脇 美里 さん 家政学部 児童学科 児童学専攻
2006年3月卒業/神奈川県横浜市立東高等学校出身

仕事も育児も10:10で取り組んでいます。環境が変わっても、全力で走り切るのが私のスタイル

私の場合、ライフステージの変化が物事の見方や価値観に影響を与え、仕事での気づきにつながってきました。20代で結婚するとき、小柄でもきれいに見えるドレスがなかったことをきっかけに、ウェディングドレスのデザインを手掛け、育児をはじめてからは、自分が感じた収納の不便さを解消する収納グッズを企画。10年以上利用している食品宅配サービス・オイシックスの社外取締役の仕事は、利用者目線で事業成長に貢献できるなら、と引き受けさせていただきました。アウトプットの形は異なりますが、軸にあるのは常に「編集者目線」です。情報や素材を集め、その中から取捨選択してターゲットが求める形にアウトプットする。どんな仕事にも、自分の経験や感じたことを生かして取り組んできました。想定外だったのは、仕事と育児の両立の難しさです。仕事を辞めようと思ったことも何度もありましたが、今はキャリアを手放さなくてよかったと思っています。経済的な面でも、自分の大切な家族を守ることができる安心感があります。そう結論づけられるようになってからは、子どもと離れて働くからには何をすべきか、やり続けたい仕事は何かをより一層考えるようになり、Webメディア MOTHERS編集部の立ち上げに至りました。

育児をしながら多様な働き方、生き方を選び、精神的・経済的に自立している人はたくさんいます。そんな人の存在や、彼女たちが持つ情報を発信することで、育児に悩む女性がヒントを得て、前向きになれるコミュニティMOTHERS編集部です。女性の経済的自立というと、これまでは子どもと離れてバリバリ働くイメージが強かったのですが、今は働き方も考え方も多様に選択できることを伝えていきたいと思っています。大妻という環境で得た、自分の好きを探求することや考え方の柔軟さは、社会でプラスになっています。また、大学で幼稚園教諭と保育士の資格も取得したので、子育てが一段落したら子どもの施設を経営するという夢も。大学での学びは生涯にわたって生きるのではないでしょうか。最近はようやく肩の力が抜けてきましたが、やっぱり仕事も育児も全力投球。それが私のスタイルで、強みだと思えるようになってきました。

関西テレビ放送株式会社
東京支社 営業部

谷口 文乃 さん 人間関係学部 人間関係学科 社会・臨床心理学専攻
2017年3月卒業/愛知県私立椙山女学園高等学校出身

報道記者から営業職へ。新たな道への挑戦が、私を成長させてくれる根源です

大学時代から関心のあった子どもに関する社会問題を追いたい、と報道記者を志してテレビ局に入社。3年目で念願の報道記者になり、事件報道や特集取材に没頭しました。充実した日々が4年ほど続いたある日、ふと、「このままでは成長が止まる……」という焦りを覚えたのです。それは、仕事のやり方を一通り覚えたことで、新しい事柄も、それまでの知見を応用してこなせてしまうケースが増えたから。以前の方が、もっといろいろな角度から考え、試行錯誤していた。それこそが成長の根源だったことに気づいたのです。人間関係も安定し、居心地のよい職場でしたが、思い切って飛び出す決意を固めました。

報道は、社会課題を見つけ出し、どのように伝えるかを考える仕事です。0から1をつくり出す現場で感じたのは、つくり出したものをうまく広めていくことの大切さ。その感覚がヒントになり、1を100に広げる営業職へ異動しました。また、一気に成長したいという思いもあり、挑戦の機会が多い東京に拠点を移し、現在はテレビ番組のスポンサー企業を探す仕事に携わっています。番組制作メンバーの思いを代弁するとともに、例えばドラマの中で主人公がその企業の商品を使うなど、相手のメリットを社内調整した上で交渉します。仕事内容も出会う人も大きく変わり、できないことや失敗もびっくりするほどあります。だからこそ必死で考え、もがく。振れ幅の大きな仕事の経験が成長につながり、今後のキャリアを考える上で欠かせないと感じています。仕事に対する考え方も変わりました。事件や事故がいつ起こるか分からない報道記者時代は、四六時中、仕事が気になっていましたが、今は完全オフの休日の時間を楽しめるようになり、ワークライフバランスによる人生の豊かさに気づくことができました。

どんな仕事も、周りの協力があってこそ成功につながるものです。自分では思いつかないアイデアや解決策をもらえることも。大妻で得た「一人では何事も成し得ない」という学びを胸に、自分の振る舞いや態度を常に見つめながら、社会で活躍し続けたいです。