被服・吉井ゼミの学生が日本最大のファッション展「FaW TOKYO」で企業と対談–「m_r tokyo」活動の一環

家政学部被服学科・吉井健教授のゼミ生の4年・沓澤彩子さんと久保田涼花さんが、4月17日に東京ビッグサイトで開催された第11回ファッションワールド東京[春](主催:RX Japan株式会社)の特別講演「私たちのファッションの未来図~未来を描くマーチャンダイジングと店舗戦略」に「m_r tokyo(マールトウキョウ)」(※)の活動の一環で登壇し、株式会社アダストリアや三井不動産株式会社、他大学の学生2人と対談しました。
※吉井健教授のゼミ「ファッションビジネス研究室」の学生が国内の縫製工場等と提携し、2021年に立ち上げたファッションブランド。
本イベントはファッション業界における日本最大規模の展示会で、特別講演への大学生の登壇は珍しく、本学は昨年に引き続き2年連続の登壇となりました。最新ファッションを手がける世界中の企業(25カ国800社)が参加する中、本講演への来場者は250人を超え、高い関心が寄せられました。

※写真左から、本学被服学科・吉井健教授、株式会社アダストリア・野田源太郎氏、三井不動産株式会社・越智将平氏、日本女子大学学生2名、本学学生・久保田さん、沓澤さん。
特別講演は、“Z世帯の購買行動とその意識”や“企業側が取り組む施策と考え方”、“企業とZ世代との間で抽出された課題”に対する理解を深めることを目的に2部制で行われました。第1部は「学生の購買行動の報告(調査結果と考察)」、第2部は「企業からの講演」で構成され、それらを踏まえて学生と企業の対談を実施。沓澤さんや久保田さんら学生は、東京都内を中心とした女子大生602人を対象に行ったサステナブル商品に関するアンケート調査結果を発表。デザイン・価格に加え「サステナブル」を付加価値につなげることや、若者の購買チャネル傾向を説明し、これから求められる企業戦略の在り方について意見交換しました。
沓澤さん(写真右端)からのコメント
「ゼミナールで運営するファッションブランド『m_r tokyo』の活動で、女子大生のサステナブルファッションへの意識調査等を踏まえた商品企画を行ってきました。この経験により、今回の対談のテーマに関して消費者と企画者の二つの視点で捉えることができました。今回の講演において、体験・購買の場を通じてサステナブルファッションが提供されているという三井不動産の方のお話が特に印象に残っており、環境に配慮した商品の提供方法の重要性を再認識しました。サステナブルファッションの重要性を消費者へ訴求していくこと、そしていかに購買につなげるかについても、消費者と企画者(企業)の両視点から学ぶことができました」
久保田さん(写真右から2番目)からのコメント
「ゼミナールでブランドを運営していることもあり、これまでも商品企画などのプレゼンテーションを行う機会はありましたが、これほど大規模な場所で発表することは初めての経験でした。ゼミナールでのプレゼンテーション時と規模や内容が異なるものの、分かりやすく伝えるという目的は変わらないと考え、一目見て分かりやすい資料を作ることを意識しました。また、商品企画時の企業へのプレゼンテーション経験やゼミナール内での研究発表の経験を生かし、図や構成にこだわりました。企業の方や会場で聴講された方からの質問にはその場で自分の考えをまとめて伝える必要があり、私自身、咄嗟の受け答えが苦手だったのですが、今回の対談では積極的に答えることができました。ゼミナールでの日々の活動により、プレゼンテーション力はもちろん、咄嗟の対応力が養われてきたと感じています」
また、本講演のモデレーターを務めた吉井健教授(写真左端)は、「本講演においては、女子大生側と企業側が積極的にディスカッションすることで、女子大学生の購買行動と意識をより具体的に明らかにすることができましたし、商品と店舗戦略を軸とした企業側の最先端の施策と考え方も浮き彫りにすることができました。聴講された多くの方々に対しても、これからのファッションビジネスの方向性を示すことができ、実りある講演会になったと思います。また、参加した学生も大いに学びを深めたとともに、多くの方々を前にしての登壇を経験することで、大きな自信にもつながったものと思います」と語りました。
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