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留学経験者のインタビュー
短期研修
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2024年度カナダ夏期語学研修
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研修先:ヨーク大学(カナダ・トロント)
(右)家政学部ライフデザイン学科2年 Kさん
(左)文学部コミュニケーション文化学科2年 Uさん
※研修参加当時の学年インタビュアー 国際センター 森功次(もりのりひで)准教授
留学のきっかけ森 お二人が留学しようと思ったきっかけを教えてください。
U 私は、小さい頃から英語が大好きでいつか留学したいとずっと思っていました。ただ高校時代はコロナ禍で留学プログラムが全部中止になったので、大学に入学してからは「今度こそ留学を実現させたい!」と思っていました。
K 私は、Uさんとは反対に留学については考えていなかったのですが、大学で課外英語力強化プログラムに参加していて、その中で留学への補助金制度について話を聞いたのがきっかけです。また父も昔留学をしていたようで、両親から海外の話をよく聞いていたので、さらに興味が湧いてきました。
森 課外英語力強化プログラムは、成績優秀者に英語圏地域への留学のための補助金が出る可能性があるのも魅力的ですよね。
※補助金制度は年度によって実施内容が異なります。U 補助金については、私も最初は知らなかったのですが、ただ英語が好きで、毎日英語に触れられることがすごく魅力的だったので受講しました。
K 私も授業の時間割の面でも料金の面でも参加しやすいプログラムだったので受講しました。
カナダでの留学生活森 滞在先の寮の環境はどうでしたか?
K 日本人が多かったので安心でした。英語を使わずつい日本語で話してしまう時もありましたが…。1人部屋だったので、自分の時間を確保出来たのがとても良かったです。でも、トイレやシャワーなど水回りは、日本と同じ感覚でいると少し気になりました。シャワー室も4室と数は多くなかったです。
U そういえば寮の設備でトラブルもありました。 部屋のエアコンが動かなくてとても暑かったので、寮の窓口に相談に行ったのですが、まず状況確認をするということですぐには対応してくれず…結局、何回か交渉してようやく部屋を変えてもらえました。全て英語で交渉したので大変でしたが、今思えば良い経験になりました。
森 食事はどうしていましたか?
K 外食はやはり高かったです。ウォルマート(※スーパー)でパンなどの食材を買い、寮で食べることも多かったです。
U そのパンも、すごい量でした!日本のパンの感覚で買うと、全然食べきれず、余らせてしまいました。パンにつけるバターも、バケツみたいなサイズばかりでした(笑)。
森 治安の面で、不安なことはありませんでしたか?
U ヨーク大学から、事前に注意が必要な地域の情報提供はありましたが、実際に怖い目に遭うことはなかったです。
ヨーク大学での授業森 授業はどのような様子でしたか?日本とは違いましたか?
U 日本人が多いプログラムで、最初は日本語ばかり使ってしまうのではと不安でしたが、先生から「授業中は日本語禁止!」と強く言われていたので、みんな必死で英語を話していました。
K 日本では先生が前にいて学生が長机に並んでいる教室がほとんどですが、ヨーク大学ではコの字型に机を並べていて、授業中に他の学生の顔が見えたのが新鮮でした。
森 授業の内容は日本と比べてどうでしたか?
U コミュニケーション重視の授業で、ひたすら英語を話していました。日本では、プレゼンテーションの授業などで先生から事前準備の時間をもらうことが多いのですが、カナダでは突然「今からプレゼンテーションです」といった場面が多かったです。
K 翻訳アプリなども使えないので、自分の英語力のみで乗り越えていました。
U その他にも、ある日の授業の最後に、グループワークでカナダを紹介するvlog動画作成の課題が出されて、その発表が3日後ということもありました。動画編集の経験が全くなかったのでとても驚きました。 先生に相談しても、ただ「大丈夫!できる!」と励まされるだけでしたが、結局プレゼンテーションも動画作成の課題も無事できました。
充実の課外活動森 授業以外の課外活動はありましたか?
U 午前中で語学授業が終わり、午後はヨーク大学の学生が企画するカナダについての授業または課外活動がある日がありました。※課外活動のスケジュールは年度によって異なる可能性があります。
K 課外活動の中でヨーク大学の学生と交流できるのがすごく楽しかったです!
U ナイアガラの滝、カナダワンダーランド(遊園地)、トロントのダウンタウン、あと野球観戦にも行きました。初めての野球観戦でしたが、本場の応援は迫力があってとても面白かったです!あと8月のカナダはとにかく涼しくて驚きました!ノースリーブやハーフパンツなど夏服をいっぱい持っていったのに着る機会がなく、結局トレーナーを買ったので、事前にトロントの気温をきちんと確認すればよかったと思いました。
森 留学は事前の下調べも重要ですね。課外活動は全員参加でしたか?
U 自由参加ですが、バスなど全てヨーク大学が手配してくれたので、ほぼ全て参加しました。
留学がもたらした変化・後輩へのメッセージ森 留学を通して、自分の中で何か変化はありましたか?
U 英語でのコミュニケーションにとても自信がつきました。授業でも積極的に発言できるようになりましたね。
K 私は、授業を受ける姿勢が変わりました。また人前で話すことへの抵抗がとても少なくなりました。
U つい最近旅行でシンガポールに行きました。以前だったら「海外旅行なんて大変」と思っていましたが、今は行きたいと思ったらすぐに行動できるようになりました。
K 海外に行くことへのハードルがとても下がりましたね。
森 それは素晴らしい変化ですね!最後に、これから留学を考えている後輩たちへメッセージをお願いします。
U 留学は費用もかかるし大変なこともありますが、意外とどうにかなります!不安なことや大変なこと以上に、新しい発見や楽しい経験が手に入り、普段は関わらない人とも仲良くなれます。本当に、人生が変わるくらいの経験になると思いますので、少しでも留学してみたいと思っている人は、ぜひ勇気を出して挑戦してほしいです!
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2024年度中国夏期語学研修
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留学のきっかけ森 まず、留学を決めたきっかけは何だったのでしょうか?
N 中国語を話す友人の影響で元々興味はありました。大学1年生の時から授業も選択していましたが、本格的に勉強したいと思ったのは、2年生になる直前の2月に友人と上海へ旅行に行ったのがきっかけです。現地の街並みや人々の温かさ、食事、文化に直接触れて、もっと深く知りたいと感じました。
森 留学先として北京を選んだ理由は?
N 上海旅行で中国への関心が高まり、夏休みの短期留学プログラムで渡航先が中国のものを探しました。
森 留学の情報収集や手続きはどのように進めましたか?
N 家政学部には留学に行く学生が少ないので、情報は自分から積極的に集める必要がありました。同じ学部にオーストラリア留学に行った友人がいたので、その子に手続きなどを聞き、国際センターの存在を知りました。留学を決めたのは2年生の5月で、説明会もちょうど始まるタイミングだったので滑り込みで参加できました。わからないことや不安な事があれば、メールで国際センターへ連絡を取る事ができたので手続きはとてもスムーズで安心して進められました。
森 短期留学を選んだ理由はありますか?
N 本当は長期留学に行きたかったのですが、教職課程を履修しているので、スケジュールの都合上、夏休みの短期留学を選びました。
中国留学準備について森 留学前の語学力や、ビザなどの準備について教えてください。
N 語学力は大学の授業を1年受けた程度です。ビザ申請は、以前上海に行った際に経験していたので比較的スムーズでしたが、初めてだと少し大変かもしれません。申請書類が13枚くらいあって全て中国語なので、YouTubeの解説動画を見たり、中国語ができる友人に手伝ってもらったりしました。申請場所も豊洲で少し遠く、申請と受け取りで2回行く必要がありました。
森 スマートフォンの準備はどうしましたか?
N 決済アプリはアリペイを主に使いました。WeChat Payを使っている人もいましたね。生活用品の買い物は「淘宝(タオバオ)」という通販アプリが便利だと聞いていたので、事前に準備しました。あとは、GmailやX(旧Twitter)を使うために海外用のSIMの準備も行いました。留学の際に、現地で利用できる電話番号が必要だったため、大学のSIMやVPNに関する相談会に参加し説明を受け、電話番号が登録されているSIMと、ギガを多く使用できるSIMの二つを併用して使用することにしました。通信事業者と契約をするという方法もあるらしいのですが、費用が高いため、安く済ませたいのであればこの方法が一番費用を安く済ませられると思います。しかし、そのようなSIMを利用してもNetflixやSpotify、TikTok、ChatGPTなどは使えませんでした。
北京語言大学での授業森 現地での授業はどのように始まりましたか?
N まず、先生との簡単な会話によるクラス分けテストがありました。筆記テストではなく会話形式です。私は初め、下から2番目のクラスになったのですが、ピンインから学ぶレベルで私のレベルには合っていないと感じたため、クラス変更を申請しました。その日のうちにクラスの移動が許可され、真ん中程度のレベルのクラスに行く事ができ、自分に合った授業を受ける事ができました。自分のレベルに合ったクラスを見つけるためにいろんなクラスを行き来する人も多くいました。
森 授業の内容やクラスの雰囲気はどうでしたか?
N 授業の前半と後半で先生が代わり、授業スタイルも異なりました。前半はYouTubeを見たり雑談を交えたりと楽しい雰囲気で、後半は教科書に沿って進む形式でした。教科書は英語で中国語を説明するものだったので、英語がわからなくても日本人は漢字を読めるため、ある程度は理解する事ができ、特に問題はありませんでした。しかし、翻訳アプリは必須です。先生も英語で補足してくれました。クラスは20名近くおり、韓国、イタリア、ロシア、インドネシア、タイなど様々な国籍の学生がいました。年齢層も幅広く、大学生だけでなく社会人の方もいました。宿題はほとんどなく、テストは中間テストと最終テストで作文のテストと会話のテストがありましたが、事前に先生にチェックしてもらってから暗記して書く形式だったので、難しくはなかったです。会話のテストは少し難しかったですが、こちらも事前に質問内容を見る事ができたので準備をして望めば問題ありませんでした。
森 授業外でのコミュニケーションは?
N 基本的には中国語です。難しい時は翻訳アプリや英語も使いました。ジェスチャーを大袈裟に使って会話するため、とても賑やかで楽しくコミュニケーションを取る事ができました。また、世界中の学生と交流できたのはとても貴重な経験でした。今でもそこで仲良くなった友達とは連絡をとっており、お互いの生活を共有し合ったり、機会があれば会ったりしています。私たちは、異なる言語を話しますが、中国語を使ってコミュニケーションを取っているととても不思議な感覚になります。
留学生活について森 現地での生活について教えてください。
N 授業は午前中で終わるので、午後は自由時間でした。北京は日本の夏と比べて涼しく、最高気温が27~28度くらいで湿気も少ないため、過ごしやすかったです。移動はシェアサイクルと地下鉄をよく利用しました。シェアサイクルはアリペイなどで簡単に借りられますし、街中にたくさんあるので便利でした。地下鉄もアリペイのバーコードをかざせば改札を通れるため、切符などを買わずに済み、とても便利でした。また、タクシーもとても安いためたまに利用していたのですが、車内のにおいや運転の荒さが気になったため、できる限り避けていました。しかし、運転手の方はとてもフレンドリーな方が多く、私たちが日本人だと知るとソーラン節を歌って車内を盛り上げてくれる方もいました。
森 食事についてはどうでしたか?
N 食事は学食が安くて美味しかったです!特に麻辣烫(マーラータン)は自分で具材を選べて500円以下でした。辛さも調整できます。学食はフードコートのようになっていて、韓国料理などもありました。授業の終わりにそのまま学食へ向かうため、大きなテーブルでクラスの友達と一緒にご飯を食べるため、交流の場となっていました。飲み物も安く、レストランに入る時も持ち込みが基本的にOKなので、夏ということもあり、常に片手には飲み物を持っていました。
森 その他買い物はどのように済ませていましたか?
N 買い物は、服は高かったですが、生活用品は通販アプリ「淘宝」が本当に安くて便利でした。注文して2日以内に大学の専用ロッカーに届くんです。なので現金はほとんど使いませんでした。
森 自由時間はどのように過ごしましたか?
N 観光したり、大学の施設でスポーツをしたりしました。寮の敷地内にテニスコートや卓球台、バスケットコートなどがあって、学生だけでなく近所の人も利用していました。用具の貸し出しがないので、やりたい時は用具を持っている人に声をかけて混ぜてもらうんです。私もテニスをやりたくて、ラケットを持っている人に声をかけて一緒にプレイしました。最初は勇気がいりましたが、みんな親切で、良い交流の機会になりました。
森 その経験は素晴らしいですね!万里の長城などへは行きましたか?
N 万里の長城は大学の課外活動で連れて行ってもらいました。バスで移動し、現地では自由行動でした。結構な崖を登るので大変でしたが、壮大な景色は感動的でした。天安門広場や北海公園などへは、授業後に自分たちで行きました。
森 体調を崩した時などはどうしましたか?
N 北京語言大学のサービスのようなもので、日本人留学生が無料で利用できる病院のような施設が大学から少し離れたところにありました。日本語が話せる先生もいたので安心でした。連絡すればタクシーを手配してくれて、薬も無料でもらえました。おもてなしがすごく、薬以外にもお菓子やアイスをくれたり、中国の伝統的な衣装を着せてくれて、写真まで撮ってくれたりしました。北京を離れる前に挨拶をしに行ったときは、お土産をたくさん持たせてくれました。それぐらいフレンドリーで親切にしてくれたため、体調を崩しても安心できました。
森 それは良かったですね。北京の治安についてはどう感じましたか?
N 夜中に寮に帰ることもありましたが、危ないと感じることはなく、治安は良いと感じました。しかし、やはり海外なので、常に持ち物や歩く場所は警戒していました。
留学を終えた感想・後輩へのメッセージ森 1ヶ月の短期留学を終えて、いかがでしたか?
N 本当にあっという間で、1ヶ月では足りないと感じました。もっと長くいたかったです。でも、短い期間でも語学力は確実に上がりましたし、リスニング力も鍛えられました。何より、留学をしなければ出会わなかった世界中の人と友達ができたこと、中国の魅力や語学を学ぶことの素晴らしさを感じる事ができました。より一層中国語を話せるようになりたいと思ったし、世界中の人とコミュニケーションを撮りたいと感じるようになりました。留学という経験を通して、多くのものを得る事ができ、さまざまな価値観を得る事ができましたし、将来の道の幅も広がりました。
森 素晴らしいですね!最後に、留学を考えている後輩たちへメッセージをお願いします。
N 私は短期留学をして、新しい価値観や考え方に触れる事ができました。それらは生きていく上で役に立っていますし、これからもそうだと思います。最初は中国に対して少し怖いイメージがありましたが、実際に行ってみると、人々はとても親切で、拙い中国語でも一生懸命理解しようとしてくれました。先入観で判断せず、ぜひ自分の目で見て、体験してほしいです。留学は費用や時間の問題もあるかもしれませんが、卒業後や社会人になってからでも道はありますし、奨学金制度もたくさんあります。少しでも興味があるなら、諦めずに国際センターに相談するなど、まずは一歩踏み出してみてください。きっと素晴らしい経験ができると思います。この記事を読んで誰かのはじめの一歩を踏み出す勇気につながることを願っています。
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2024年度マルタ春期語学研修
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研修先:マルタ大学(マルタ共和国)
(右)比較文化学部比較文化学科2年 Sさん
(左)比較文化学部比較文化学科2年 Wさん
※研修参加当時の学年インタビュアー 国際センター 森功次(もりのりひで)准教授
留学のきっかけ森 まず、数ある国の中からマルタを留学先に選ばれた理由を教えていただけますか?
W 私は大学でスペイン語を専攻していることもあり、カトリック文化圏に元々強い関心がありました。マルタは地理、文化的にイタリアに近いですが、かつてイギリスの植民地だった歴史を持ち、カトリックとプロテスタントの文化が融合している点が非常に興味深く、地域そのものに惹かれました。
S 私は学部でヨーロッパの文化や歴史を学んでいて、元々ヨーロッパに行きたいという気持ちがありました。国際センターが主催している語学研修の中で英語圏の国を探していたときに、こちらのマルタ研修を見つけました。ゼミでイギリスの文化などを学んでいるので、マルタがイギリスの植民地だったという歴史的な繋がりに関心を持ったのと、期間や宿泊先を自分で選べるところもマルタに決めた理由の一つです。
森 なるほど、お二人とも学問的な関心も理由の一つだったのですね。留学先を決める上で、費用も考慮されましたか?マルタは他の英語圏に比べてプログラムの費用が比較的安いですが。
W はい、実はオーストラリアやカナダも視野に入れて検討したのですが、費用が高額な点がネックでした。海外は今インフレが進んで大変だと聞いていましたが、英語圏への留学としては、マルタが最もリーズナブルだと感じました。
S 私もマルタの他にオーストリアとカナダの3つで最後まで迷っていて、最終的にヨーロッパ圏内の中でも比較的安く色濃くヨーロッパを感じられるマルタに魅力を感じ、マルタに決めました。
留学生活について森 マルタでの実際の生活はどうでしたか?特に費用面や物価についてはいかがでしたか?
W 為替レートが良かったこともありますが、物価は、想像していたほど高くはありませんでした。ただ、外食が多いとそれなりにお金はかかりますね。外食が続くと2週間で7万円ほど使ってしまうこともありました。レストランの食事は一人分の量が多いので、私たちのグループ(6人)でシェアして頼むことが多かったです。
森 日々の食事は、基本的には外食だったのでしょうか?
W いえ、それが意外かもしれませんが、基本的には寮で自炊していました。朝食はホテルに付いていたので、ホテル滞在中はそこで済ませていました。お昼は学校の後に観光に出かけることが多かったため、寮に戻って自炊する時間がなく、外で簡単に済ませることが多かったです。夜だけはしっかり寮で自炊、という生活パターンでした。
森 ホテルなのに自炊用のキッチンが付いていたのですね。食材はどこで調達されていましたか?
W 大学の下にスーパーマーケットがあったので、そこで食材を買って帰っていました。留学中にこんなに自炊するとは思っていませんでしたが、費用を抑えるためにも自然とそうなりました。スーパーの雰囲気や食材だけでも文化の違いが見えて自炊も苦にはならなかったです。また、バレッタ(マルタの首都)に行くと地元のお惣菜店などがあり、手軽に郷土料理が購入できるので、各自気になったものを持ち寄りホテルでパーティーもよくしたりと充実していました。
S 私はWさんより1週間長く滞在していて、2週間は一緒にホテルに滞在し、最後の1週間は寮に移りました。食事の面では、寮にもキッチンがあり、朝は自炊していました。お昼と夜はマルタでの最後の週を満喫しようと思い、ほとんど外食していました。
森 寮はどのような感じでしたか?
S 寮はきれいで快適でした。ただ、一人一部屋ではあったのですが、キッチンとトイレは同じ大学の他の学生と共同利用でした。ホテルから急に共同利用になったので、最初は少し戸惑いましたね。それ以外はすごく良い宿泊先だと思います。とくに電子レンジ、電気ケトルもあってすごく便利でした。
留学先の授業について森 通われた語学学校の規模や雰囲気はどうでしたか?
W 学校全体としては、おそらく100名程度の学生がいたと思います。短期だけでなく、3年間通っているという学生もいました。私たちの大学からの参加者は多くはなかったのですが、他の日本の大学や海外からの学生が多くいました。
S 私たちが行った時期は、他の日本の大学から大人数のグループが来ていたりもしました。クラスサイズは15人から20人ほどでしたが、クラスによって日本人の比率はかなり違いましたね。
W 私のクラスは日本人が4人だけで、残りは全員海外からの学生でした。アジア系が3割くらいで、あとは中東やヨーロッパからの学生です。まさに国際色豊かといった感じで、コミュニケーションは基本的に英語でした。
森 様々な国の英語に触れるのは良い経験ですね。授業はどのような内容でしたか?
W 私のクラスは、先生がテーマについて説明した後、必ずグループワークがありました。毎回違う学生と組むように先生が配慮してくださり、積極的にコミュニケーションを取るスタイルでした。
S 私のクラスもテキストに沿って進めつつ、ペアワークやグループワークが多かったです。あと、私は会話に特化したプラスアルファの授業も取っていました。この授業では、いろいろな国籍の学生と話す機会が多く、とても勉強になりました。
森 先生方の英語はどうでしたか?マルタはイタリアに近いですが、訛りなどは感じましたか?
W 街中のレストランなどでは、結構イタリア語っぽい訛りを感じることがありました。マルタ語もイタリア語に似ていると聞きましたし。ただ、学校の先生方は訛りが少なく、はっきりと聞き取れてとても分かりやすかったです。私のクラスの先生はマルタ人でしたが、とても丁寧な英語でした。
S 私のクラスの先生はオーストラリア出身でした。先生方の英語は聞き取りやすかったですね。
森 マルタらしい文化を学ぶ授業はありましたか?
W マルタ人の先生だと、おすすめのお店を紹介してくれたり、祝日の写真を見せてマルタの歴史について英語で教えてくれたりすることはありました。先生は日本の文化にも興味をお持ちで、マルタの生活や文化を教えてもらうだけでなく、日本の文化についても先生に紹介することが多く、素敵な文化交流となりました。
S 私は午前の授業に加えて、午後に会話の授業があるコースを選びました。午前の授業はどちらかというと文法などリーディング、リスニング中心という形でしたが、午後の授業はテキストを使わず、英語を話すことに特化した授業でした。普通の自己紹介などだけではなく、グループで討論したり、役になりきって英語で演技したり、日本でいう人狼のようなゲームを英語で行ったり、単語を説明する単語当てゲームなどをしました。本当に楽しかったです。こちらを受けたおかげで、人前で恥ずかしがらず英語を話せるようになり、英語でいろいろなことを話すのが楽しいと思うようになりました。こちらのコースを選んでよかったなと思っています。
課外アクティビティについて森 授業以外では、どのようなアクティビティに参加されましたか?
W 学校主催の課外アクティビティがありました。バレッタを巡るガイド付きツアーや、船に乗るツアーなどです。現地のガイドさんが歴史なども交えて英語で説明してくれる本格的なものでした。
S スリーマ(マルタ市街地のひとつ)からバレッタへのフェリーで夜景を見るツアーや、ゴゾ島(マルタ島から北西にある島)へのバスツアーなども企画されていました。天候が悪くてゴゾ島ツアーに行けなかったのは少し残念でしたが、お休みの日個人でゴゾ島に観光しに行くことができました。
森 学校主催のツアー代金は、留学費用に含まれているのですか?
S 留学費用には含まれていませんでした。払えないほどではないですが、割と高額だったので、私たちはアクティビティにはあまり参加せず、自分たちで観光に行きました。
W マルタは島が狭いので、自分たちでバスに乗って移動するのが便利でした。周遊券を買えば、滞在中はずっとバスを使えるので、費用も抑えられました。
森 ガイド付きツアーの英語は、どのくらいのレベルが必要でしたか?
S 全部聞き取れなくても、ジェスチャーや雰囲気を掴めばなんとなく内容は分かりました。
W ただ、歴史や宗教に関わる内容が多いので、関連する単語を事前に調べておくと、より理解が深まると思います。逆に、その分野に興味があれば、英語力が完璧でなくても楽しめる部分はあるかもしれません。
留学中のトラブルとマルタの魅力について森 留学中に困ったことはありましたか?また、マルタの治安や街並みについて感じたことを教えてください。
N 基本的にマルタの人はとても優しく、困ったことはほとんどありませんでした。強いて言えば、雨の日です。日本の排水構造と違うのか、雨が降ると道が川のようになってしまい、靴がびしょびしょになりました。石畳が多いので、雨の日は一気に滑りやすくなる点には注意が必要です。滑りにくい靴を多めに持っていくと良いかもしれません。治安は本当に良いです。3年間マルタに滞在しているという学生と友達になったのですが、その方も夜一人で歩いても全く問題ないと言っていました。安心して過ごせました。
S 街並みは、写真で見ていた通りのヨーロッパらしい美しい石造りの建物が並んでいました。ただ、セントジュリアンズというエリアだけは雰囲気が全く違い、石造りの建物が少なく、東京のような高層ビルが多い近代的な街並みでした。急に国が変わったみたいで驚きましたね。
W カジノが見え始めたあたりから街の雰囲気が変わったと感じましたが、少し行くとまた伝統的な街並みに戻るので、そのコントラストも面白かったです。古い建物に囲まれて生活できるのは貴重な経験でした。ホテルも完全に田舎ではなかったですが、朝は鶏の声で起きるような、自然を感じられる場所でした。
留学を終えて・後輩へのメッセージ森 今回のマルタ留学を経験して、ご自身の中で何か変化や成長を感じる部分はありますか?
W はい、確実に英語学習へのモチベーションが上がりました。留学中は毎日英語に触れる生活だったので、帰国後も少しだけでも勉強してから寝ようとか、Duolingoなどのアプリを毎日続けようという気持ちになりました。帰国後、ギリシャでの研修に参加したのですが、その時に自分の英語に対する自信が少しついたことを実感する出来事がありました。現地の学生と日本の文化やギリシャの文化について英語で話す機会があったのですが、以前の私ならすぐにスマホの翻訳機に頼っていたと思います。でも、今回は翻訳機を使わずに、自分から積極的に英語で話してみようという気持ちになれたんです。これはマルタ留学を通して英会話へのハードルが下がった、大きな変化だと感じています。
S 私は帰国してすぐはあまり実感なかったのですが、マルタに行く前と行った後で、日に日に英語が聞き取りやすくなったと感じています。特にマルタ滞在の最終日近くになってくると、お店の人などに話しかけられても、それまで緊張していたのが、自信を持って聞き取れるようになった気がします。
森 これからマルタへの留学を考えている後輩の皆さんに、何かアドバイスやメッセージがあればお願いします。
W マルタ留学は本当におすすめです。女子大生ということもあり、ご家族は治安を心配されることも多いと思いますが、マルタは本当に治安が良いです。街の人も穏やかですし、祝日でお酒を飲んでいる人が多くても、物騒な事件は全くありませんでした。親も逐一心配して連絡してくれましたが、全く問題なかったと自信を持って言えます。歴史に興味がある人は、どこを見ても歴史的な建造物や美しい教会があって楽しめると思います。そうでなくても、街中を歩くだけで絵になる景色ばかりで、写真好きの人にもおすすめです。
S 私も夜に街を歩いていましたが、夜景もすごく綺麗で、写真撮影もより楽しかったです。ヨーロッパに行きたいという方や、きれいな海を見たいという方に特におすすめしたいです。 このマルタの研修は期間と宿泊先を選べるため、選択肢が多く、留学に行きたいけれどそんなに長い期間は難しいという方や、寮がいいという方、ホームステイしてみたいという方など、留学する上での自分の中の条件を満たして留学に行けるので、すごくおすすめです。
W 英語がすごく苦手でも、全く心配する必要はありません。地元の人も優しいですし、学校の先生方も、私たちがまだ学んでいる段階であることを理解してくれます。クラスメイトも同じように英語を学んでいる仲間なので、「一緒に頑張ろうね」という雰囲気です。先生方は親身になってくれますし、レベルが合わなければクラス変更も柔軟に対応してくれるので安心です。
S 先生方が本当に親身なので、すごく良い環境で英語が学べます。
W 授業がコミュニケーション重視なので、たとえ自分から話しかけるのが苦手な子でも、3日もすれば慣れてくると思います。本当に楽しく、貴重な経験ができたので、ぜひマルタに行ってみてほしいです!
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