社会情報学科 環境情報学専攻
専攻紹介

「自然環境と共生した暮らし」のための環境づくりを目指して学ぶ
環境に関する知識〈自然科学の素養〉を身に付け、暮らしの場である住まいづくりや持続可能な社会の仕組みを学び、企業や家庭・教育の現場でエコライフを広める〈環境コミュニケーション〉のスキルを磨きます。
学びの特徴
専攻のポイント
POINT.1
地球環境問題のメカニズムと解決について学ぶ
文系・理系の枠を超えて環境の知識を修得。地球環境問題を多様な観点から総合的に捉え、その解決に向けて、判断する力を養います。
POINT.2
持続可能な暮らし・社会づくりを目指し、総合的な視野を養う
実験・実習・演習など、体験的な授業をすべて数人から30人程度の少人数制で実施。研究室は常に学生のために開かれており、教員のきめ細かな指導を受けつつ、円滑なコミュニケーションが取れる環境が整っています。
POINT.3
「学びの集大成」としての資格取得を目指す
二級建築士受験資格や中学・高校の理科教員免許の取得が可能です。そのほかにも、環境に関する各種の資格取得を支援しています。
学びのTOPIC
授業紹介
エコカー戦略、企業の社会的責任、ISO14001などの事例をもとに、企業の環境経営に関する理論と実践について学びます。環境報告書を用いた企業の経営分析の演習など、現場で役立つ技能の習得も目指します。
「設計製図の基礎」を踏まえ、戸建て住宅の設計を行います。空間のスケール感覚を身に付け、展開図やパースの描き方も習得し、ビジュアルプレゼンテーションの能力を磨きます。
高校まで文系だった人も含め、実験を通じて、自然環境や生命科学を学ぶための土台となる生物学の基礎知識や方法論、実験技術を身に付けます。
カリキュラム

※資格関連科目については資格関連科目(諸課程科目)ページで確認してください。
卒業後の進路
主な就職先
【建設】鹿島建設/清水建設/住友林業ホームテック/積水ハウス/大和ハウス工業/パナソニック リフォーム/ミライト/若築建設 【製造】オリエンタルモーター/山洋電気/ディスコ/日本製線/ホーチキ/松村電機製作所/村田製作所/桃屋 【情報通信】アイネット/NECソリューションイノベータ/NTTコムウェア/NTTデータ・フィナンシャルコア/コムシス情報システム/DTS/東芝情報システム/富士通Japan/三井情報 【運輸】日本航空 【卸売・小売】極洋/セブン-イレブン・ジャパン/ダイワボウ情報システム/東京エレクトロン/パナソニック コンシューマーマーケティング/三井物産プラスチック/三菱電機住環境システムズ/リコージャパン 【金融・保険】ゆうちょ銀行/栃木銀行/八十二銀行/三井住友信託銀行/第一生命保険/三井住友海上火災保険 【不動産・物品賃貸】旭化成不動産レジデンス/高見/東武タワースカイツリー/三井不動産リアルティ 【専門サービス】URリンケージ 【宿泊・飲食サービス】ザ・キャピトルホテル 東急/スターバックス コーヒー ジャパン 【教員】東京都教育委員会 【複合サービス】相模原市農業協同組合 【サービス】大和ライフネクスト/三井住友トラスト・ビジネスサービス
※過去3年分から抜粋
主な進学先
大妻女子大学大学院/筑波大学大学院/東京大学大学院/法政大学大学院
※過去3年分から抜粋
取得できる資格
科目履修で取得できる資格
- 二級建築士・木造建築士(国家試験受験資格)
- 中学校教諭一種免許状(理科)
- 高等学校教諭一種免許状(理科)
- 学校図書館司書教諭
- 図書館司書
- 博物館学芸員
- レクリエーション・インストラクター
目指せる資格
- 2級ビオトープ計画管理士
- 2級ビオトープ施工管理士
- 環境マネジメント審査員補
- 基本情報技術者試験※
- ITパスポート試験※
※特別対策講座を開設。詳細は資格取得支援ページをご確認ください。
卒業研究テーマ
- 学ぶ・働くための空間―集中するノマド空間の設計―
- 熱海・善光寺を事例に空き家活用の地方活性化に関する研究
- ジブリ映画から読み取る環境へのメッセージ
- 海洋プラスチックごみ問題における化学繊維汚染の改善
- 大気中浮遊塵の採取と宇宙線生成核種の探査
- 国分寺市におけるクールスポットの提案に向けた熱環境の実態調査
- 荒川の水質調査と荒川水系の環境問題に関する考察
- 百貨店のデパ地下における食品ロス削減について
- ウニ幼生へのマイクロプラスチック取り込みに関する研究
- 子どもの外遊びと地域コミュニティに関する研究
※2021年度テーマから抜粋
卒業生の声
株式会社URリンケージ
乗松 知世 さん 環境情報学専攻
2020年3月卒業/東京都私立富士見高等学校出身
地域の人々に寄り添うまちづくりを目指しています
――環境情報学専攻を選んだ理由を教えてください。
昔からデザインやものづくりが好きで、その中でも建築に興味がありました。学生に対するサポートが手厚い大妻女子大学で建築を学びたいと考え、環境情報学専攻を志望しました。
――学生時代に力を入れたこと、印象に残っていることを教えてください。
印象に残っているのは「多摩中央公園ワークショップ」です。老朽化が進んだ多摩中央公園の改修に伴い、市民の声を具体的に反映した整備や取り組みにつなげていくことを目的としたワークショップで、皆さんとの話し合いの中で出た今後の改善提案や実現したいアイデアを社会実験として実施しました。私は公園を子どもの遊び場として使う「プレーパーク」の企画に参加し、遊びのための道具を準備したり、子どもと一緒に遊んだりしたのですが、子どもたちが自由に、楽しそうに過ごす姿を見て、地域に暮らす人々が喜ぶような仕事がしたいと考えるようになりました。
また、卒業論文では、私の地元であるJR新大久保駅周辺をフィールドに、「新大久保地区での外国人居住者の現状と課題」をテーマに研究しました。現在コリアンタウンと呼ばれている新大久保が社会情勢の影響を受け多国籍のまちへと変わっていく中で、外国人居住者はどのような現状や課題を抱えているのかを、地域住民へのインタビューなどを通して調査しました。
――入社するまでの経緯を教えてください。
ゼミの活動で「多摩中央公園ワークショップ」に参加したことがきっかけで、そこにコンサルタントとして関わっていたURリンケージでアルバイトをすることになり、入社につながりました。アルバイトを通して、URリンケージの社員の方々が生き生きと働く姿と、人に寄り添ってまちづくりを進める姿勢に感銘を受け、卒業後もこの会社で働けることを大変うれしく思っています。
――現在の仕事内容を教えてください。
まちの中にあるさまざまなオープンスペースをベースに、地域資源(ヒト・モノ・コト)を活用し、地域課題を解決するコンサルタント業務に関わっています。最近では長野県小諸市にある「まちタネ広場」の整備・活用に携わりました。広場の整備・活用に向けて、市民の方とワークショップやヒアリング調査等を実施しながら、広場の在り方や形、使い方等を検討してきました。
地域の方々との関係性を築くには時間や労力がかかりますが、その分、信頼関係を築くことができると、この仕事をしていてよかったと心から思いますし、まちづくりは関係性の積み重ねなのだとあらためて気付かされます。
また、学生の時に参加した「多摩中央公園ワークショップ」につながる業務に、現在は仕事で関わっています。
――大妻での学びはどのように生かされていますか。
「多摩中央公園ワークショップ」をきっかけに「まちづくり」という分野に興味を持った私に、ゼミの担当教員である松本先生が、その分野に関連する勉強会や人々を紹介してくださいました。それが今の仕事につながっています。
――今後の目標や抱負を教えてください。
まちづくりに関わる現在の仕事に大きなやりがいを感じています。まちは、そこに住む人々の思いが積み重なってできあがるもの。人々の思いに寄り添いながら、まちを元気にできるような人になりたいと思っています。