人間福祉学科
学科紹介
福祉マインドを多様な分野で生かすプロフェッショナルになる
多様化する社会では競争力だけでなく共生力が必要とされています。福祉分野からビジネスの世界まで見渡し、生活上のさまざまな問題を自分で考え行動できる人材を、多彩な実践的授業で育成します。
学びの特徴
学科のポイント
POINT.1
福祉の学びを生かした幅広い進路選択
福祉施設、医療機関、社会福祉協議会 福祉関連企業、公務員の他、さまざまな分野の一般企業でも活躍できる人材育成を 目指し、7つの履修モデルを提示。福祉を専門的に学んで生かす幅広い進路を応援しています。
POINT.2
少人数によるきめ細かい指導
1年次での基礎セミナー、2年次での演習、3・4年次での専門ゼミ、演習など少人数による授業が多いのも人間福祉学科の特徴です。体験し、考え、話し合うことで「教わる」だけでなく自ら「学ぶ」姿勢を身につけます。
POINT.3
専門職の養成プログラムを実施
7つの履修プログラムの中で、希望に応じて、社会福祉士・介護福祉士・精神保健福祉士の養成を行います。専門分野を深めたい人には、4年次に子ども支援、ジョブコーチ、医療ソーシャルワーカーの専門実習も準備しています。
学びのフィールド
人間福祉学科では専門職の養成を行いますが、7つのモデルの中から将来をイメージして、自分に合ったモデルを選択することができます。どのモデルを選択しても共通した福祉の学びができます。また、さまざまな夢を持った人と一緒に学ぶことで視野も広がります。
学びのTOPIC
授業紹介
尊厳の保持や自立支援、生活の豊かさの観点から、本人主体の生活が継続できるよう根拠に基づいた介護実践を行うための知識・技術を習得します。本演習では、生活支援の理解、環境整備における演習を中心に行います。
高齢者や障害者など個々の状況に応じたコミュニケーション技法と対人援助技術を習得し、さまざまな形で展開される福祉レクリエーションサービスについて理解を深めます。
病院と障害者施設などでの1カ月間の実習を通し、精神保健福祉士として必要な知識・技術・倫理について実践的に学びます。相談面接や診察に同席したり、実際に支援計画の作成などを行ったりします。
カリキュラム
※資格関連科目については資格関連科目(諸課程科目)ページで確認してください。
時間割の例
卒業後の進路
主な就職先
【製造】東洋紡/YKK AP 【情報通信】MS&AD事務サービス/ゼンリン/明治安田システム・テクノロジー【運輸】ANA沖縄空港【卸売・小売】大創産業(ダイソー/DAISO)/西川/日本調剤/ヤギ【金融・保険】静岡中央銀行/日本銀行/北陸銀行/東京東信用金庫/住友生命保険/セゾン自動車火災保険/明治安田生命保険【不動産・物品賃貸】オークラヤ住宅/東京海上日動コミュニケーションズ/丸紅リアルエステートマネジメント/三井不動産リアルティ【教育・学習支援】常徳幼稚園【医療・福祉】IMSグループ/上尾中央医科グループ/泉会/太田綜合病院/駒木野病院/新百合ヶ丘総合病院/大原神経科病院/ウェルビー/雲柱社/NRIみらい/唐池学園ドルカスベビーホーム/ガーデン/シルバーウッド銀木犀/生活クラブ/特別養護老人ホーム飛鳥晴山苑/SOMPOケア/トーマツチャレンジド/どろんこ会子ども発達支援センター/ニチイケアパレス/日本ステリ/ベネッセスタイルケア/ポピンズ/三鷹すみれ保育園/メディカル・ケア・サービス/メモリーケアクリニック湘南/横浜やまびこの里/ロングライフホールディング【公務員】神奈川県/川崎市/本庄市/真岡市/横手市/渋谷区/新宿区/中野区
※過去3年分から抜粋
取得できる資格
科目履修で取得できる資格
- 社会福祉士(国家試験受験資格)
- 介護福祉士(国家試験受験資格)
- 精神保健福祉士(国家試験受験資格)
- 福祉レクリエーション・ワーカー
- 図書館司書
目指せる資格
- 保育士※
※特別対策講座を開設。詳細は資格取得支援ページをご確認ください。本学科は、保育士養成施設ではありませんが、国家試験の保育士試験を受験し、資格取得できるよう、支援しています。
卒業論文テーマ
- 我が国における女性の自殺増加要因と自殺防止対策
- SNSにおけるダンス動画が若者に与える影響
- 出生前診断でダウン症児とわかってから我が子を受け入れるまでのプロセス
- 逗子市の認知症カフェの実態からみる認知症カフェの課題
- 中小企業におけるジョブコーチ支援導入に向けた―考察
- 左利きの暮らしとユニバーサルデザインの普及について
- 特定妊婦に関わる医療ソーシャルワーカーの役割―若年妊婦への伴走支援とは―
- 高齢者福祉施設における余暇活動に関する研究
- 障がい者への玉手箱~明るく笑顔で生きるための化粧療法~
- ヤングケアラーの課題と支援について
※2022年度テーマから抜粋
卒業生の声
神奈川県立子ども自立生活支援センター 乳児院
江畑 美穂さん人間福祉学科
2022年3月卒業/富山県立富山南高等学校出身
大学で身につけた福祉従事者としての姿勢が仕事の基盤になっています
――人間福祉学科を選んだ理由を教えてください。
福祉分野の学びに関心があり、幅広く専門的な学びを得られる人間福祉学科を選びました。中でも、大妻は就職活動や国家試験のサポート体制が充実しているところが魅力でした。
――大学ではどのようなことを得ましたか。
福祉に関する幅広い分野を学ぶ中で、特に興味を持ったのが児童福祉分野です。そこで、児童養護施設での相談援助実習に加え、希望して乳児院で社会福祉専門実習を行いました。この実習で仕事内容や各施設の役割が理解でき、目指したい専門職像のイメージをつかめました。4年間の授業や実習で、対象者にとっての最善は何かを常に考える姿勢が身につき、福祉従事者としての基盤になっています。
――現在の仕事内容を教えてください。
乳児院は、さまざまな事情によって保護者との生活が困難な0〜2歳の乳児を保護、養育する施設です。乳児の養育や保護者の支援、退所後のアフターケアが主な仕事です。生後1週目で入所する乳児もいて、授乳や沐浴(もくよく)など家庭で親が行うことをしています。退所後は定期的に面会に行き、親と子どもの関係性や他の支援機関との関わりなどを見守ります。
――仕事のやりがいを教えてください。
この仕事の役割は、子どもの日々の表情や言動から思いを読み取り、まだ言葉でうまく伝えられない子どもの代弁者であること。責任は大きいですが、在学中に保育士の資格を取得する過程で学んだ知識を生かしつつ、他機関・多職種と連携して子どもとその家族の支援にあたることが、やりがいにつながっています。
――日々の仕事ではどのようなことに向き合っていますか。
乳児院には、心に大きな傷を負い、精神的に不安定な状態の子どももいます。まだ言葉で気持ちをうまく伝えられない子どもが、何を伝えようとしているのか、自分の支援が果たして正解なのか、考えさせられる毎日です。職場の先輩や上司に相談し、異なる視点からアドバイスをいただき、子どもたちと向き合うよう心がけています。
――今後の目標や抱負を教えてください。
神奈川県職員のため、異動を経て幅広い福祉の仕事を経験することができます。乳児院での仕事で得た知識やスキルをほかの分野でも生かしていきたいです。
――大妻女子大学への進学を考える高校生にメッセージをお願いします。
学びたいという気持ちに応えてくれる先生や制度が充実している大学です。人間福祉学科では、高齢、障害、児童、地域などさまざまな分野の福祉を幅広く学び、興味を持った分野をさらに深く学べる独自の実習制度もあるので、専門性を高めることができます。また、仲間思いの温かい学生が多いので、卒業した今でも仕事の相談ができる存在に支えられています。進学してよかったと思える大学です。ぜひ、学びにきてください。