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「地域版KUG(帰宅困難者支援施設運営ゲーム)」を実施

大妻女子大学千代田キャンパスで2月21日13時から「地域版KUG(帰宅困難者支援施設運営ゲーム)」を実施しました。
KUGとは、帰宅困難者支援施設運営ゲームのことで、帰宅困難者支援施設の設置者などが、施設設置の是非や運営方法、運営において発生する課題を疑似体験し、帰宅困難者問題に対する理解を深めていくもの。
本学は2011(平成23)年12月に千代田区と「大規模災害時における協力体制に関する基本協定」を締結しており、地域住民および帰宅困難者等の被災者への一時的な施設の提供を担います。

近年、地震や台風などの自然災害が発生していることもあり、首都圏においても直下型地震やゲリラ豪雨などの予測困難な大規模自然災害に向けた対策が行われています。本学が加盟する「千代田区キャンパスコンソ(千代田区内近接大学の高等教育連携強化コンソーシアム)」でも、令和3年~令和5年度の3年間、大学連携事業の一つとして、千代田学共同提案事業「自然災害発生時における大学を拠点とした帰宅困難者支援に関する研究」に取り組んでおり、令和3年度は「(1)学生版KUG(帰宅困難者支援施設運営ゲーム)の開発」を、令和4年度は「(2)職員及び学生を対象とした帰宅困難者支援施設運営ゲーム(KUG)の開発」を副題に、コンソ加盟の各大学から教員と学生が参加するKUGを実施しました。
令和5年度は「(3)地域連携を視野に入れた帰宅困難者支援施設運営ゲームの開発」を副題とし、地域の方にも参加を呼びかけて「地域版KUG」を実施しました。

当日は、学生、教職員、地域の方ら8人が参加。本事業の共同研究者である人間関係学部人間関係学科・堀 洋元 准教授から事業の趣旨説明のあと、参加者全員が災害備蓄品倉庫へ移動。備蓄品の段ボールを持ち上げてみたり、簡易トイレに座ってみたりするなど、備蓄品を活用するシーンを想像しながら見学を行いました。また、本学の帰宅困難者受入場所がどこにあるのかなど、実際に歩いて確認しました。
KUGでは8人が1チームとなり、本学の「地震対応マニュアル」に沿って、統括担当、情報提供担当、保健衛生担当、物資提供担当とそれぞれの役割を分担。帰宅困難者の受け入れ可否や、受け入れ場所の割り振りなどを判断し、避難者からの要望にどのように応えるかといった、さまざまな問題に議論を交わしました。

参加者に説明をする堀 准教授
施設見学の様子
施設見学の様子
災害備蓄品倉庫見学の様子
災害備蓄品倉庫見学の様子
KUGの様子
KUGの様子
KUGをふりかえる参加者

参加者からは、「チーム全員の性別や年齢、立場が異なっていることで、自分では思いつかないような多角的な視点に気づかされ、とても良い経験になった」「受け入れ対象者を明確にし、メンバーの役割を分担したことが迅速な判断につながった」「支援施設の運営には、近隣の受け入れ施設の状況を相互に把握することが必要で、平時から地域や医療機関との連携が大切だと感じた」といった声がありました。