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地球温暖化を学ぶ!無印良品イベントに下井倉ゼミが参加 社会情報学科環境情報学専攻

社会情報学部環境情報学専攻・下井倉ともみ准教授のゼミ生13人が「1月25日に無印良品東京有明店で開催された「イベント実験で探る!地球温暖化のヒミツ『環境をかんガエルウィーク #004』」に参加しました。

これは、「宇宙から地球環境を考えるゼミ」の活動の一環で、同ゼミは地球環境の源である宇宙について研究しており、天体観測を通して宇宙の謎に迫る活動のほか、科学の面白さを多くの人に伝える活動を行っています。無印良品は環境に配慮した活動を積極的に推進しており、今回の企画は無印良品の運営だけでは伝えきれない「環境」や「未来」のことをみんなで一緒に考えるきっかけ作りを目的として「環境をかんガエルウィーク」を企画。下井倉ゼミを含め総勢24の企業・教育機関が本企画の趣旨に賛同し、イベントに参加しました。

ゼミ生たちは「実験で探る!地球温暖化のヒミツ」と題して、複雑に感じられがちな環境問題を分かりやすく伝えるため、クイズを交えながら科学的な視点を取り入れた4つの実験を行いました。

1つ目は、容器の中の空気を抜き取ることで風船が膨らむ現象を観察する「大気を実感!の実験」では、大気の力や空気の存在の重要性を分かりやすく紹介しました。2つ目の「CO₂を水に溶かす実験」では、BTB溶液と水に二酸化炭素(CO₂)を加え、溶液の色が変化する様子を観察する実験が行われました。CO₂が地球温暖化にどのように影響を与えるのかを視覚的に体験できるこの実験は、環境問題の具体的なイメージを持つきっかけになったようです。3つ目の「シャボン玉浮かし実験」ではドライアイスから発生するCO₂を利用してシャボン玉を浮かせ、空気より重いCO₂の性質を活用し、科学の不思議を楽しく伝えることができました。この実験では、来場者が実際にシャボン玉を吹いて体験する場面も見られ、会場全体は和やかな雰囲気に包まれました。4つ目の「ペットボトルを使って雲を作る実験」では、雲がどのように形成されるのかをエタノールを使ってペットボトルの中に雲を発生させました。身近な道具を使ったこの実験は、親子連れに好評でした。

下井倉准教授のコメント
SDGsや地球温暖化という言葉は広く知られていますが、その本質的な問題や課題解決への道筋について、実際に理解している人は少ないのが現状です。そこで私たちは、SDGsの達成に向けて、まず自然環境そのものへの理解を深めることが重要だと考えました。今回は特に、私たちの住む「地球」という星に焦点を当てた実験ショーを企画しました。 環境情報学専攻の学生とはいえ、当初は科学的な知識が十分でなかった学生たちが、地球大気の性質や温暖化のメカニズムを学び、さらにそれを幅広い年齢層の一般市民にわかりやすく伝えるという課題に挑戦しました。イベント前には学生たちが自主的に集まり、どうすればより分かりやすく楽しく伝えられるか、何時間も議論を重ね練習を続けました。 結果として、来場者の方々に楽しんでいただくことができ、イベントは成功裏に終わりました。特に、科学館などの公共施設ではなく、買い物客が中心の無印良品店舗での開催は、集客面など課題もありましたが、学生たちにとって非常に貴重な経験となりました。

ゼミ生代表渡邊こころさんのコメント
私は、今回のワークショップを行う上で「楽しく環境問題について知ってもらいたい」という目的がありました。そして、実際にご参加いただいた方々の反応を見て目的を達成できたと感じています。 SNS等でSDGsをはじめとした環境問題は、昨今、取り上げられる機会が増えたと感じています。しかし、未だ環境への取り組み自体が「生活の一部」には入り込めていないことを課題と考えていました。そのため、今回のワークショップでは、地球環境問題を「分かりやすく」「楽しく」伝え、より身近に考えていただくことに重点を置いて準備を行いました。構成では、参加型の実験を取り入れることで、小さな子供から大人まで楽しみながら学べる工夫を施しました。その結果、参加後のアンケートでは多くの方から「楽しく学ぶことができた」「環境問題について初めて知ることがあった」等の反響をいただくことができました。また、私たち自身も気づくことができなかった疑問点等の新しい視点をいただくことができたため、ゼミ生としても良い刺激になったと感じています。 このような貴重な機会をいただくことができたのは、様々な方がご協力してくださったおかげだと思っております。ご参加くださった方をはじめ、準備にご協力してくださった多くの方に感謝を申し上げます。

今回のイベントは、子どもから大人まで幅広い年齢層の来場者が楽しみながら環境問題について学ぶ機会となりました。ゼミ生たちにとっても、科学を通じて社会に貢献する貴重な経験となりました。