比較文化学科
学科紹介

世界を見つめ日本を理解する。視野を広げ国際感覚を養う
日本文化を軸にアジアや欧米の国々の文化と比較し、それぞれの特徴や現代の課題を幅広い視点から探究します。また、多様な文化を理解するために、確かな語学力も身につけます。
学びの特徴
学科のポイント
POINT.1
1年次からの少人数授業で基礎固め
教員と学生の共同作業で幅広い知識を吸収し、多様な考え方と深く考える力を身につける少人数授業を 1 年次から実施します。大学ならではの授業を通じて、学びの基礎を養います。
POINT.2
世界とつながるために確かな語学力を習得
4年間を通して外国語を学び、異文化理解に欠かせない語学力を養います。複数の言語の習得により、世界の多様な文化を理解する力が身につき、異文化を追究することができます。
POINT.3
海外で豊かな経験ができる「海外研修プログラム」
国際センター主催のさまざまな海外研修・留学に加え、世界の6つの国・地域で学部独自の「海外研修プログラム」を実施しています。
学びのフィールド
アジア・アメリカ・ヨーロッパという3つの「文化コース」を設置しています。外国の文化を理解するための幅広い教養と、地域文化の専門知識をバランスよく学べます。コースごとの学習は2年次から始まり、コースを超えて学びの幅を広げることも可能です。

学びのTOPIC
授業紹介
台湾・中国・韓国などの文学や映画をテキストとして、20世紀以降の東アジアについて考察します。受講者それぞれが20世紀・21世紀の東アジアに対する見方を構築し、自分の言葉で語れるようになることを目的としています。
アメリカの文化や社会を理解する上で必要な基礎知識を養うために、アメリカの地理や歴史、そして人種差別や価値観の対立など、今まさにアメリカで注目を集めている時事問題について学んでいます。
イギリス文学の今日までの流れを学びます。毎週特定の作家のテクストを取り上げ、書かれた時代的背景に目配りしながら多角的に読解を進めます。講義形式だけではなく、ペアやグループで話し合う時間も設けています。
カリキュラム

※資格関連科目については資格関連科目(諸課程科目)ページで確認してください。
時間割の例

卒業後の進路
主な就職先
【建設】北野建設/サンワコムシスエンジニアリング/東洋建設/飛島建設/ミライト【製造】SUMCO/シーボン/信越化学工業/スズキ/TDK/東京航空計器/東リ/日本金属/日本精機/ユーハイム/吉野石膏【情報通信】NTTデータビジネスシステムズ/キヤノン電子テクノロジー/SOMPOシステムズ/日本オラクル【運輸】ANA新千歳空港/JALスカイ/住友倉庫/全日本空輸/東日本旅客鉄道/三菱ケミカル物流/ヤマト運輸/郵船ロジスティクス【卸売・小売】伊藤忠ケミカルフロンティア/大塚商会/カナデン/キヤノンシステムアンドサポート/新明電材/ダイドー/ダイワボウ情報システム/高千穂交易/ナブコシステム/西川/白銅【金融・保険】群馬銀行/千葉興業銀行/武蔵野銀行/山梨中央銀行/千葉信用金庫/第一生命保険/日本生命保険【不動産・物品賃貸】積水ハウス不動産東京/三井不動産リアルティ【宿泊・飲食サービス】オリックス・ホテルマネジメント/スターバックスコーヒージャパン/タリーズコーヒージャパン/三井不動産ホテルマネジメント/リゾートトラスト【生活関連サービス】阪急交通社【サービス】ぐるなび/新幹線メンテナンス東海【公務員】神奈川県警察本部/羽生市役所/船橋市消防局
※過去3年分から抜粋
主な進学先
中央大学大学院/名古屋市立大学大学院
※過去3年分から抜粋
取得できる資格
科目履修で取得できる資格
- 図書館司書
- 博物館学芸員
- レクリエーション・インストラクター
卒業論文テーマ
アジア文化コース
- しめ縄と結びの呪術
- スマートシティ開発の日中比較
- いれずみ実践の人類学的考察
- 纏足の意義―女性と靴の新たな道
アメリカ文化コース
- アーミッシュの文化継承―背景としての「忌避」と分派―
- 高度3万フィートで戦う女性たち―客室乗務員の労働について―
- 日本語学習者における絵文字を付与したメッセージ文の解釈
ヨーロッパ文化コース
- ロンドン大火と都市計画―明暦の大火と比較して―
- 仏像とギリシャ彫刻の伝統
- ムンクの《叫び》はなぜ人を不安にするのか
- ドイツの移民教育と移民二世・三世の権利意識
※2022年度テーマから抜粋
卒業生の声
株式会社三井不動産ホテルマネジメント
渡邊 美紅 さん 比較文化学科アメリカ文化コース
2021年3月卒業/東京都私立大妻中野高等学校出身
比較文化学科で養った国際感覚で世界中のお客さまに接しています
――比較文化学科を選んだ理由を教えてください。
高校で世界史を選択したことから、海外の文化に興味を持つようになりました。比較文化学科を志望したのは、海外の文化だけでなく日本の文化についても知識を深めたいと思ったからで、両方の文化を学ぶことができるカリキュラムに魅力を感じました。また、就職活動への支援が手厚い点も、大妻に決めた理由の一つです。
――大学生活で印象に残っていることを教えてください。
ゼミで取り組んだ卒業論文です。テーマは「日本人とは何か〜アイヌ・琉球の比較〜」で、日本の少数民族やマイノリティに焦点を当てた論文を執筆しました。社会の マイノリティに興味を持つようになったのは1年次に受講した「比較文化入門」の講義でアメリカの文化について学んだことがきっかけです。一つの国の中にさまざまな文化的背景を持つ人々が暮らすアメリカには、マイノリティの人々も多く存在します。学びを深めるうちに、日本のマイノリティの現状について知りたいと思うようになりました。研究を通して実感したのは、自分の当たり前が他の人にとっても当たり前とは限らないということです。この考えのおかげで、自身の常識をお客さまや共に働くスタッフに押しつけず、物事を俯瞰(ふかん)的に捉えながら仕事に取り組むことができています。
――学生時代、力を入れて取り組んだことを教えてください。
学生が無料で受講できる大妻マネジメントアカデミー(OMA)を利用して、国内旅行業務取扱管理者、ニュース時事能力検定3級、ホスピタリティ検定3級など、さまざまな資格を取得しました。卒業後は接客業やサービス業に携わりたいと考えていたため、在学中に自身の視野を少しでも広げられるような資格を選び、勉強に励んでいました。
――現在の仕事や会社を志望した理由を教えてください。
参加したインターンシップの内容が実践的で、より具体的に働くイメージができたため、このホテルでお客さまの記憶に残るスタッフとして成長していきたいと考えたからです。
――現在の仕事内容を教えてください。
フロントカウンターで接客を担当しています。チェックイン・チェックアウト業務に加え、お客さまからのお問い合わせメールへの返信、清掃や設備スタッフと連携しての施設管理など、仕事は多岐にわたります。
先日は、社内コンテストである「全力応対コンテスト」に当ホテルの代表として出場しました。このコンテストは、全国のホテルから選出された代表者が接客やサービスの質を競い合う大会で、英語での対応力も求められます。日ごろの業務とコンテストに向けた練習を両立する日々は大変でしたが、今後の接客スキル向上につながる学びをたくさん得ることができました。
――仕事のやりがいを教えてください。
お客さまから「ありがとう」のお声をいただくことです。時にはプロポーズやお誕生日のサプライズを計画されるお客さまから、事前にご相談を受けることもあります。ご希望に沿ったサプライズが成功すると、とてもうれしいものです。また一緒に働くスタッフから頼りにされたり、感謝の言葉をもらったりする瞬間も大きなやりがいとなっています。
――大学での学びはどのように生かされていますか。
海外のお客さまに英語で接する機会の多い仕事です。4年間を通して英語を学んだおかげで、抵抗なく業務に取り組めています。語学だけでなく、多文化を比較しながら学ぶことで身につけた、教養、国際感覚、多様性に対する思いは、世界中からいらっしゃるお客さまへのサービスに欠かすことができません。その意味では、学びのすべてが仕事に生かされているように思います。
――今後の目標や抱負を教えてください。
“お客さまに心から満足していただけるサービスとは”という視点を常に持ち、ホテル全体のサービス向上に貢献したいと考えています。お客さまが言葉にしない潜在的なニーズを汲み取り、サービスを提供できるようなスタッフになりたいと思います。