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比較文化学科

学科紹介

世界を見つめ日本を理解し、視野を広げ国際感覚を養う

比較文化とは、自分自身や他者を理解する学びの手法です。日本の私たちと、さまざまな地域や時代の文化を比較すると、違いだけでなく互いに響きあう共通点が見つかります。比較をとおして新しいものの見方を得ることができるでしょう。

学びの特徴

学科のポイント

POINT.1

日本と世界の文化を学び多文化共生社会のフロントランナーに

日本文化を軸にアジアや欧米の国々の文化と比較し、それぞれの特徴や現代の課題を幅広い視点から探究します。また、多様な文化を理解するために、確かな語学力も身につけます。

POINT.2

日本で唯一の比較文化学部地域×専門性=19の多様なゼミ

2年次から、アジア・アメリカ・ヨーロッパ文化の好きなコースで学びます。3・4年次は、文化・歴史・ジェンダー・建築・美術・表象文化論・政治学・国際関係論・文学・思想・言語学など多様で学際的な専門性の19のゼミで、それぞれのテーマを追究します。

POINT.3

海外の文化や言語を学ぶ充実のプログラム

国際センター主催の海外研修・留学に加え、学部独自の海外研修・留学プログラムを実施しています。また、学部共通科目「外国語で学ぶ比較文化」などの授業で海外文化と言語の双方を学びます。

学びのフィールド

アジア・アメリカ・ヨーロッパという3つの「文化コース」を設置しています。外国の文化を理解するための幅広い教養と、地域文化の専門知識をバランスよく学べます。コースごとの学習は2年次から始まり、コースを超えて学びの幅を広げることも可能です。

学びのフィールド画像

学びのTOPIC

授業紹介

日韓関係論

本授業では、日本と朝鮮半島の歴史を、古代から近代まで通観していきます。国際問題としてクローズアップされることが多い日本と韓国両国の関係史を理解し、多角的な観点から歴史をとらえます。

比較文化論

本授業では、ギリシャ古典『アナバシス』を通して、古代ギリシャ人とペルシャ人ほか他民族との交流について考察し、近現代の西洋にも受け継がれる西洋と非西洋の対立、多文化・多民族交流の知識と感覚を育成します。

ジェンダー論

本授業では、ジェンダーという視点から、既存の「当たり前」とされてきたさまざまな現象や認識を再検討していき、ジェンダー概念に関する深い洞察力と理解力を育成することを目的としています。

カリキュラム

カリキュラム画像

※資格関連科目については資格関連科目(諸課程科目)ページで確認してください。

時間割の例

卒業後の進路

主な就職先

【建設】北野建設/サンワコムシスエンジニアリング/住友林業/東洋建設/飛島建設【製造】オリエンタルモーター/川金ホールディングス/SUMCO/信越化学工業/スズキ/チノー/TDK/東京航空計器/日本金属/日本精機/ユーハイム/吉野石膏【情報通信】アンビエントナビ/NTTデータビジネスシステムズ/SOMPOシステムズ/日本オラクル【運輸】全日本空輸/日本航空/JALスカイ/ANAエアポートサービス/ANA新千歳空港/東日本旅客鉄道/住友倉庫/日本通運/三菱ケミカル物流/ヤマト運輸/郵船ロジスティクス【卸売・小売】アチェロ/イオンリテール/イケダガラス/伊藤忠ケミカルフロンティア/大塚商会/カナデン/キヤノンシステムアンドサポート/住友商事マシネックス/ダイドー/高千穂交易/ナブコシステム/西川/白銅/三越伊勢丹ホールディングス【金融・保険】みずほ銀行/第四北越銀行/武蔵野銀行/山梨中央銀行/千葉信用金庫/第一生命保険/日本生命保険【不動産・物品賃貸】積水ハウス不動産東京/三井不動産リアルティ【その他の専門・技術サービス】あずさ監査法人/小澤税務会計事務所/カイカイキキ/コナミグループ/デイリースポーツ案内広告社【宿泊・飲食サービス】スターバックス コーヒージャパン/東京エアポートレストラン/星野リゾート/ホテルニューグランド/リゾートトラスト/龍名館【生活関連サービス・娯楽】八芳園/ボディアーキ・ジャパン【医療・福祉】nCS/計機健康保険組合/さとうDC【サービス】JALナビア/バンダイナムコミュージックライブ/Evand【公務員】船橋市消防局

※過去3年分から抜粋

取得できる資格

科目履修で取得できる資格

  • 図書館司書
  • 博物館学芸員
  • レクリエーション・インストラクター

卒業論文テーマ

アジア文化コース

  • 近世民衆から見る朝鮮・朝鮮人観
  • 秦の始皇帝の評価について
  • 韓国社会における女性の変化とK-POP ―MV・歌詞・衣裳の考察を中心に―
  • 中国・韓国における日本漫画の翻訳比較
  • ダークツーリズムにおけるゲストとホストの関係

アメリカ文化コース

  • NY・LAヒップホップの変遷を辿って
  • アメリカ先住民女性をめぐる暴力とMMIW問題 ―保留地の現状を材料に―
  • MBTI診断による男女の会話分析
  • ディズニー作品からみる差別表現と女性像の変化

ヨーロッパ文化コース

  • ラファエロの絵画における色彩効果
  • 「赤ずきん」を読みなおす ―おばあさんに注目して―
  • 「来て!助産婦さん」から見るイギリスの貧困 ―労働者階級と福祉―
  • バレエと政治―太陽王ルイ14世の意図―
  • 国際報道の発信方法における課題 ―地域格差と視聴者意識に着目して―

※2023年度テーマから抜粋

在学生の声

五十嵐 千夏さん比較文化学科 3年/千葉県 私立光英VERITAS高等学校出身

国内外のジェンダー問題を比較し、柔軟な考え方が身につきました

――学科を選んだ理由を教えてください。

高校生の頃、異文化への興味から最初は国際関係が学べる学部を志望していました。そんな中、日本の伝統的な礼法である小笠原流礼法を授業で学び、異文化だけでなく自国の文化を知ることの楽しさや意義を理解することができたのです。進路を選択する中で、日本と海外の文化をバランスよく学べ、幅広い教養や専門知識を身につけられる本学科に魅力を感じ、進路先として選びました。オープンキャンパスに参加して感じた充実した学修環境も後押しになりました。

――どのようなことを学んでいますか。

本学科は2年次から3つの文化コースに分かれますが、所属コース以外の授業やゼミも選択できます。私はアジア文化コースに所属しながら、コースを超えて受講できる専門関連科目の授業で、マス・メディアの変遷やジャーナリズムの歴史も学ぶことができました。また、学内制度を利用して韓国人留学生をサポートしたことがきっかけで、現地で見聞を広めたいと思い、大妻の留学プログラムで韓国へ語学研修にも行きました。

――学科の学びから得られることは?

「ジェンダー論」の授業で、多様化する性や女性と労働など、身近な問題を通じて得たジェンダーについての知識や多様性への柔軟な姿勢が、3年次の「比較文化演習」の授業での学びや日々の生活に生きています。世界のさまざまな国や地域でのジェンダーに関する問題を考察、差別や偏見の根底にあるものを理解し、私自身が持っていた先入観への気づきにつながりました。また、日本でのDVなどの深刻な問題に関する制度や対策も学べました。

――今後の目標を教えてください。

現在は学科での学びに加え、大妻マネジメントアカデミー(OMA)での学修にも積極的に取り組んでいます。営業人材養成コースの講座や、「マナー・プロトコール講座」「ファイナンシャルプランナー養成講座」と幅広く学んでいるのは、変化する社会に適応できるよう、自分の可能性を広げたいと考えているからです。学科での学びや語学研修・課外講座などの経験を通じて身につけた柔軟な思考と洞察力を強みに、豊かな社会の発展に貢献したいです。

卒業生の声

株式会社JALスカイ

内田 彩花さん比較文化学科 アメリカ文化コース
2023年3月卒業/東京都私立桐朋女子高等学校出身

国際色豊かな環境で、キャリアを積んでいます

――比較文化学科を選んだ理由を教えてください。

大妻女子大学の創立者である大妻コタカ先生の言葉に「らしくあれ」というものがあります。自分らしい個性を育てることの重要性を説いた言葉です。大妻なら4年間の大学生活の中で、固定観念にとらわれることなく、自分らしく生きる力を養えると考え、進学を決めました。比較文化学科を選んだのは、国際政治や経済、海外の文化に関心があったからです。さまざまな国や地域について学び、そこから興味のある文化を選択して専門性を高められるカリキュラムが魅力でした。

――現在の仕事を選んだ理由を教えてください。

大妻で異文化理解について学んだことを生かし、多様な人々と関わりながら仕事をしたいと思い、幼い頃から憧れていた空港の地上勤務の仕事を選びました。現在は、羽田空港の国際線ターミナルでチェックイン業務、出発や到着に携わるゲート業務、荷物返却を行うバゲージ業務に従事し、お客さまの旅の始まりから終わりまでをサポートしています。

――仕事のやりがいを教えてください。

この仕事で求められるのは、空港での短い滞在時間の中でお客さまが快適に過ごせるよう配慮すること。年齢や旅の目的、宗教などが異なるお客さまの状況を瞬時に感じ取り、寄り添うことを意識しています。例えば、長期休暇で一人旅をされるお子さまがいれば、手続きをする保護者の方に安心いただけるよう旅の流れを伝えたり、ご本人とも会話して不安を取り除いたり、といった対応を心掛けています。多くのお客さまとの出会いを通して、新たな発見や学びを得られることが魅力です。

――大学での学びはどのように生かされていますか。

比較文化学科では多様な文化を理解し、その違いを受け入れることの大切さを学びました。また、学内で開講している「課外英語力強化プログラム」に参加し、ネイティブスピーカーと会話ができる機会を活用して英語力を磨きました。国際色豊かな環境の中で、文化や価値観、考え方の違いを超えて積極的なコミュニケーションを取れるのも、大学での多彩な学びがあったからこそだと思います。相手を受け入れる姿勢を持って寄り添い、最高のサービスを提供できていると実感しています。

――学生時代で印象に残っている授業について教えてください。

2年次に履修した「国際政治経済論」は経済や貿易、金融、科学技術など幅広い観点から、日本、アメリカ、中国、ヨーロッパの国々が抱える問題をひもといていく授業でした。中でも関心を持ったのが、移民問題です。途上国から先進国だけではなく、途上国間の移動、ハイテク移民による頭脳流出など、さまざまな背景や多くの問題が存在していることを知り、多文化理解がさらに深まりました。

――今後の目標や抱負を教えてください。

最近では後輩の指導に携わることも増えてきました。教えることが業務を振り返る機会になると同時に、人と関わる仕事が好きという私の原点を再確認できています。お客さまが安心して旅ができるよう、日々の業務に取り組みながら、自分らしくお客さまと関係を築いていきたいです。業務の幅を広げるための勉強に加え、英語が母国語でないお客さまとの意思疎通もよりスムーズにできるよう、複数言語の習得も考えています。大妻がスローガンに掲げている自立自存の女性を目指し、結婚や出産などライフイベントを経ても、キャリアを積み上げていきたいです。

――大妻女子大学への進学を考える高校生にメッセージをお願いします。

比較文化学科は、さまざまな国の背景や多様な視点を発見し、異文化への理解を深めることができる学科です。もちろん、語学力も高めることができます。少人数のグループで議論する機会が多いので、自分の視野を広げながら成長できますし、先生方との距離も近く、親身な指導が受けられる魅力たっぷりの環境が整っています。ぜひ、挑戦してみてください。