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「第1回 村田記念 古典の日文化基金未来賞」を受賞 ライフデザイン学科・赤澤准教授

家政学部ライフデザイン学科・赤澤真理准教授が、「第1回 村田記念 古典の日文化基金未来賞」を受賞しました。

「村田記念 古典の日文化基金未来賞」は、彬子女王殿下を名誉総裁に、古典文化、伝統文化の研究・普及・啓発活動に励む若者たちを顕彰します。令和8年から「村田記念 古典の日文化基金未来賞」に改め(令和7年までは「古典の日文化基金賞」)、今年が第1回目の表彰となり、11月1日開催の「古典の日燦讃」の中で、授賞式と「古典の日フォーラム」が同時に開催されます。

赤澤准教授は、平安文学・絵巻・古記録、後世の考証学に示された寝殿造りに着目した、時代による住宅観の変容の研究に取り組んできました。近年は、寝殿造りの空間を装飾した打出を通して、宮廷女性の生活空間を再現し、展覧会や講座で公開するなど、王朝文化の普及に努めました。これらの成果が評価され、「文学・思想」分野で受賞となりました。

・赤澤准教授の受賞コメント
「日本の住まいの美しさを、平安時代の物語世界から探求できないだろうか」このような思いから、研究を重ねてまいりました。各時代に制作された源氏物語絵に示された住宅観、御簾の下からこぼれ出る女性たちの装束、歌合における空間の演出、水辺に咲く杜若と八橋の風景。さまざまな空間を読み解くなかで、王朝文学により育まれた住空間が浮かび上がってまいりました。王朝文学・絵巻・女房日記に示された「しつらい」を考察することを通して、日本の住まいが持つ洗練された、はなやかさを明らかにしていきたいと存じます。このたび、「古典の日」にかかわる素晴らしい賞を賜りましたことに、深く感謝申し上げます。選考委員の皆さま、ご指導くださいました先生方、日頃よりご支援いただいている皆さまに心より御礼申し上げます。今回の受賞を励みに、一層精進してまいります。

・赤澤准教授プロフィール
京都府宇治市生まれ。
日本工業大学大学院工学研究科・建築学専攻修了。博士(工学)※学位分野:建築歴史意匠
主な専門分野は建築史、意匠, 家政学、生活科学, 美術史。
源氏物語絵などの物語絵巻に描かれた住まいの文化史や伝統的住居における室内意匠について研究。
日本建築学会奨励賞、文部科学大臣表彰若手科学者賞等を受賞。
著書に『源氏物語絵にみる近世上流住宅史論』(2010年/中央公論美術出版)、『御簾の下からこぼれ出る装束-王朝物語絵と女性の空間-』(2019年/平凡社)。共編著に『伊勢物語 造形表現集成』(2024年/思文閣出版)、『建築とオリジナル 創造・継承・解釈』(2025年/勉誠社)等、著書多数。
※研究紹介:歴史の表舞台に登場しない女性たちの空間演出から、インテリアデザインにつながる意識を捉える

・連載「古典の日絵巻」(公益財団法人 京都文化交流コンベンションビューロー)の第十三巻を担当
第十三巻「御簾の下からこぼれ出る女房装束」四月号~三月号(2025年4月~2026年3月掲載)

赤澤准教授の著書(左)と文化庁Living Historyの助成を受け、再現した打出(中・右)(2021年度)。【河田昌之・赤澤真理・伊永陽子・森田直美・榎戸由樹考証。民族衣裳文化普及協会蔵】