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コンテスト開催「Material Loop-植物がつなぐデザイン-」生活の木・豊島×2女子大学協働産学連携プロジェクト

家政学部ライフデザイン学科・須藤良子准教授の工芸デザインゼミの活動の一環で、11月27日に大妻女子大学×実践女子大学 産学協働プロジェクト「生活の木※1・豊島※2」の最終発表会が、「Material Loop~植物が繋ぐデザイン~」と題してコンテスト形式で実施され、2班(大妻女子大学家政学部ライフデザイン学科3年の大宮さん・針替さん・猪俣さん、実践女子大学生活科学部生活環境学科3年の河野さん・高橋さん)の「あなたとつなぐギフト」が最優秀賞を受賞しました。

本コンテストのロゴは、受講学生が作成したものから投票形式で決定。本学の吉田さんが作成したものが選ばれました。

吉田さんのコメント


「循環(Loop)と再生」をイメージしました。中心のリサイクルマークのような矢印は「捨てずに循環させる」「もう一度価値を生む」というMaterial Loop の核となる精神を象徴しています。ぐるっと、円を描く構図になっていて、「自然と人」「素材と商品」「過去の役割と新しい価値」、それらが切れずに繋がっていくのをイメージしています。「植物がつなぐデザイン」という言葉を意識しました。

今年で7回目となる本プロジェクトは2大学の学生が混合チームとなり、市場調査をはじめ、対面やオンライン等による打ち合わせを重ね、「生活の木」の生産工程で発生する食品の製品基準に満たないハーブの「残渣」を活用して、そのモノづくりの過程を踏まえ、活用方法案を約2カ月にわたり検討してきました。残渣とは、濾過(ろか)や抽出、加工などの過程で目的物を取り除いた後の残りかすのことです。須藤ゼミにおいては、生活の木が運営する瑞浪ファクトリー(岐阜県瑞浪市)で校外実習を行い、工場見学やアロマストーン作りを体験し、プロジェクト提案に備えてきました。

コンテスト開始にあたり、生活の木・デピュティーゼネラルマネージャー重永創氏および豊島・デザインイノベーション室 兼 DX推進室 兼 営業企画室 室長 渡辺哲祥氏から、「新しい目線での活用方法や提案を楽しみにしている」と挨拶がありました。

豊島・デザインイノベーション室 兼 DX推進室 兼 営業企画室 室長 渡辺哲祥氏による挨拶

各チームの発表は以下のとおり。

1班「素材が旅するレターセット」


老若男女に需要があり、残渣を活用できそうな商品を軸に検討し、「もの」だけでなく「想い」も届けられるレターセットに着目。日常使いができ、ローズピンク・バタフライビーの2種類の残渣を活用した「レターポーチ」や、紙漉きで部分的に残渣を入れた便箋、招待状や手紙に適したサイズのシーリングスタンプシールなど、受け取った相手の手元に「想い」を形として残せるセットが提案されました。

2班「あなたとつなぐギフト」


人と人をつなぐ価値に注目し、「ヘアクリップ」「キーホルダーセット」を実際に制作し、実物を持ち込んでプレゼンしました。ヘアクリップは、“髪を留める×廃材の再利用=つながり”をコンセプトに制作。市場調査から手に取りやすい価格に設定し、購買動機にもつながる可愛さも備えています。また、活用する残滓は様々な形のものを使用するので、唯一のものを制作することが可能。実用性に可愛さをプラスするだけでなく、作る体験によりギフトの価値が高められます。

3班「香る土になる菜園キット」


「育てて、香って、土に還す。」をコンセプトに、親子で自然の循環を楽しみながら学べるサステナブル菜園キットを提案しました。ハーブの残渣を活用して作った土・種のセットで体験的に学習するだけでなく、子ども向けの残渣の説明つきの布絵本を通して、香りや色、手触りなど、目や肌で感じながら補完学習が可能なものとなっています。食物を育てる楽しさにより、新しい体験価値を生み出していくことが期待される提案です。

4班「Re:sauna – 森浴癒浄」


新たな層へのアプローチとして、幅広い層でブームとなっている「サウナ文化」に着目し、サウナセット「nuku+」を考案しました。身近な家族や友人にインタビュー調査を行い、サウナでのアイテム需要等を調査。その結果から、巾着・サウナマットカバー・砂時計・サシェを制作しました。砂時計は残渣入りの砂を使用して華やかさを演出するなど、機能性とデザインを重視した点だけでなく、ギフト需要にも配慮しました。サウナが持つ“整う”時間をより豊かな環境とすることで、サウナ文化の発展も目指せる提案です。

生活の木・ゼネラルマネージャー重永創氏と最優秀賞を受賞した2班メンバー

各班7分のプレゼンテーションを行ったのち、審査員による審査の結果、最優秀賞を受賞した2班の学生らからは、「提案がまとまらなかったり、考えがまとまらないことがあって大変だった」、「時間がない中、2つの商品を提案できたことが強みになったと思う」「キッチン用品など様々な意見が出される中、話し合いを重ねて提案した内容がこのような形で評価されたことはうれしい」とコメントされました。

生活の木・重永創氏からは、「どの提案も魅力的で、すぐに取り入れられるものだけでなく、弊社の理念を深く理解いただき提案されたものまで幅広かった。ポイントとして、ギフト用途やサステナブルなど多方面にわたっていたが、ターゲット層を明確に絞った方が、より商品化に近づきます。ターゲット設定は世の中に商品を生み出していく中でとても重要な要素であるので、今回の経験を卒業後の社会人生活に活かしていってほしいと思う」と、コメントがありました。

また、豊島・渡辺哲祥氏からは、「残渣を使ってどのようなビジネスにつなげるのか、製作物を見てとても悩んだ。このような民間企業との対話をとおして、社会人になるためのいい経験になったのではないかと思う」と、コメントがありました。

本学ライフデザイン学科・須藤良子准教授

須藤良子准教授からは、「プロジェクトの中で初めて『実際にモノを作る・デザインする』といった取り組みを行ったため、学生がどのように取り組むのかとても楽しみにしていた。学生の持つ情報量に驚き、思いもよらないモノを生み出す若さと底力を感じたプロジェクトとなり、期待以上の結果だった。今回の発表を各社にて活用いただけるととてもうれしい」と、コメントがありました。

※1 生活の木(本社:東京都渋谷区 代表:重永 忠)は国内外の提携農園(パートナーファーム)から、厳選したハーブや精油、植物油など、世界中の自然の恵みを調達。それらの素材をもとに商品開発・製造・販売を行い、全国の直営ショップのほか、カルチャースクールなどを通じて、ハーブやアロマテラピーの普及・啓発を行っています。全ての人が心身ともに健康で美しくあるためのWellness & Well-beingなライフスタイルを提案しています。

※2 豊島(本社:名古屋市中区 代表:豊島 晋一)は初代当主豊島半七が綿の仲買人として商いを開始して以来、180年を超える歴史の中で繊維原料から原糸、テキスタイル、最終製品にまで取り扱いを拡大し、ファッション産業のサプライチェーンを総合的に担う企業へと発展してきました。「素材」から「製品」までを扱う総合力を活かし、総合商社にはない専門性と情報・ネットワークを武器に「新たな価値」を創造しています。