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被服・小形専任講師が京都国立近代美術館特別展「LOVE ファッション―私を着がえるとき」を担当

「LOVE ファッション」展 特設サイト ©京都服飾文化研究財団

家政学部被服学科・小形道正専任講師が、京都国立近代美術館で9月13日(金)~11月24日(日)に開催される特別展「LOVE ファッション―私を着がえるとき」の企画立案や作品の選定、それぞれの衣装に合ったマネキンや見せ方など、キュレーションを担当しています。
これは、本展覧会を主催する公益財団法人京都服飾文化研究財団(KCI)からの依頼により実現したものです。

小形道正・被服学科専任講師

展覧会に先立ち、5月18日には京都国立近代美術館で「LOVE ファッション―私を着がえるとき」展プレ・セミナーが開催されました。小形専任講師が企画者の一人として登壇し、“「着る人」である私たちを起点として、私たち一人ひとりが抱くファッションをめぐる自己自身の内なる欲望について考える展覧会である”というコンセプトについて発表した後、作家の朝吹真理子氏と、出展作家でもあるデザイナーの小泉智貴氏による「服へのさまざまな愛情」と題した特別トークも行われ、会場は大いに盛り上がりました。

(左から)ジレ フランス 1790 年頃 © 京都服飾文化研究財団、撮影:守屋友樹、Christian Dior 1951 年春夏 © 京都服飾文化研究財団、撮影:来田猛、Loewe ドレス(部分)2022 年秋冬 © 京都服飾文化研究財団、撮影:来田猛

この展覧会は「1.自然にかえりたい」「2.綺麗になりたい」「3.ありのままでいたい」「4.自由になりたい」「5.我を忘れたい」の5つのキーワードで構成されており、人間とファッションとの関わりにみられるさまざまな「LOVE」のかたちについて考えます。18世紀の宮廷服から、クリスチャン・ディオールやバレンシアガといったメゾンの20世紀中頃のオートクチュールドレス、川久保玲のオペラ「オルランド」に連なる三部作やゴルチエ&サカイのコラボ作品といった現代のものまで、KCIが所蔵する衣装コレクションを中心に厳選された作品のほか、現代アーティストによる作品なども展示される予定です。
本展覧会は京都での開催の後、12月に熊本市現代美術館での開催を予定しているほか、来春には東京へも巡回予定です。

小形専任講師のコメント:
私たちは日々服を着ています。それは人間が狩猟採集を中心とした太古の昔から、現代社会のヴァーチャル空間のアバターでさえ服を着ており、変わらぬ営みといえます。けれども、私たちは単に服を着ているのではありません。そこには何かしらの人間の内なる深い欲望 ―― ○○したい(!)―― が秘められているように思います。ただし、それはまた決して単純なものではなく、幾ばくかの葛藤や矛盾を抱え、ときには熱狂や放らつが伴うものです。本展は近年のファッション・ブランドが主催する展覧会とは異なり、京都服飾文化研究財団が所蔵する18世紀から現代のファッションと現代アートの作品から、私たち人間が服を着ることの根源的かつ現在的な意味について考え直すコンセプチュアルな展覧会です。