社会情報学科 情報デザイン専攻
専攻紹介
情報とデザインを融合させ、これからの新しい社会を切り拓(ひら)く
情報デザインの役割は、効果的なデザインを通して、情報の持つ社会的価値を最大限に高めることです。情報デザイン専攻では、情報とシステムおよびデザインの基本的な知識を学修するとともに、社会で役立つ実践的な情報デザイン能力を養います。
学びの特徴
学科のポイント
POINT.1
情報システムとデザインの基礎を身につける
高度な情報処理の知識と技術を兼ね備えるために、基本的知識を習得します。初歩から学べるので、確実に身につけることができます。
POINT.2
コミュニケーション重視の情報システムを学習
人と人とのコミュニケーションを大切にした情報システムが学べます。利用者が何を求めているのかを的確に理解し、有効な情報システムを設計し開発できる総合的な能力を育みます。
POINT.3
実用的な情報デザインを充実した環境で学ぶ
プロが使うソフトウェア環境を用意。充実した環境のもと、映像、Web、音響、コンピュータ・グラフィックスやゲームについて、実社会に役立つデザインの表現技術を学ぶことができます。
学びのフィールド
情報処理の基本的知識を習得した上で、情報を人にわかりやすく伝えるためのデザインや、情報を活用する能力といった社会で求められる情報デザインの技術を身につけます。システム系科目では設計したものを現実の形にする力を、デザイン系科目では情報を目的に沿って設計・表現する力を養います。
学びのTOPIC
授業紹介
スマートフォンやIoT機器には数多くのセンサーが搭載されています。それらセンサーやシステムの基本的な動作や、その応用事例について知識を身につけます。それらを支えるAI技術の基礎についても学びます。
ヒトとモノが関係したときの心の動きに着目し、より望ましい体験にするためのユーザーエクスペリエンスデザイン(UXD)に取り組みます。グループでテーマを調査し、ディスカッションを通して新たなデザインを提案します。
人が情報をどのように理解するかという観点から人間の認知の仕組みと働きを学びます。例えば、感覚の統合によって引き起こされる錯覚や、注意や記憶などの認知の特徴を学び、情報デザインを考えます。
カリキュラム
※資格関連科目については資格関連科目(諸課程科目)ページで確認してください。
時間割の例
卒業後の進路
主な就職先
【製造】アイリスオーヤマ/オリエンタルモーター/大同信号/日本金属/パナソニックコネクト/PFU/日立情報通信エンジニアリング/三益半導体工業【情報通信】ISID-AO/NECソリューションイノベータ/NTTデータ・アイ/NTTデータSMS/NTTデータフィナンシャルテクノロジー/ NTTドコモ/ENEOSシステムズ/キヤノンITソリューションズ/さくら情報システム/シーイーシー/CTCシステムマネジメント/JR東日本情報システム/時事通信社/下野新聞社/商工中金情報システム/ソフトバンク/SOMPOシステムズ/DTS/東京海上日動システムズ/東芝情報システム/日本電気通信システム/日立産業制御ソリューションズ/日立ハイシステム21/富士通エフサス/三菱総研DCS 【運輸】ANAエアポートサービス【卸売・小売】大塚商会/兼松エレクトロニクス/セブン&アイ・ネットメディア/タニタ/東京エレクトロンデバイス/三菱食品/良品計画【金融・保険】明治安田生命保険【専門サービス】あずさ監査法人/NTTアドバンステクノロジ/日本アイ・ビー・エムデジタルサービス【生活関連サービス】コナミグループ【サービス】SBテクノロジー/NTTデータマネジメントサービス/ぐるなび/KDDIエボルバ/CTCテクノロジー/テレビ朝日メディアプレックス【公務員】鴻巣市
※過去3年分から抜粋
主な進学先
信州大学大学院
※過去3年分から抜粋
取得できる資格
科目履修で取得できる資格
- 高等学校教諭一種免許状(情報)
- 学校図書館司書教諭
- 図書館司書
- 博物館学芸員
- レクリエーション・インストラクター
目指せる資格
- 基本情報技術者試験※
- ITパスポート試験※
※特別対策講座を開設。詳細は資格取得支援ページをご確認ください。
卒業研究テーマ
- VRを利用したラケットボールの普及に向けた提案
- TensorFlowを用いた機械学習による画像分類
- 女性就業率と学童保育定員率との関係:都道府県別パネルデータ分析
- リメイクドラマから見る韓国と日本の社会性
- スマートスピーカを用いたスマートフォンの利用支援に関する研究
- ホラーゲームにおける心理的負担軽減要素の分析
- 写真と比較した3DCGにおけるライティングの研究
- NFT発行アプリの開発とその流通に関する分析
- 初等中等教育におけるプログラミング学習の意識調査
- ウェブユーザビリティ評価における色の好みと配色の効果
※2022年度テーマから抜粋
卒業生の声
GMO NIKKO株式会社
大類 菜月さん情報デザイン専攻
2020年3月卒業/栃木県立宇都宮商業高等学校出身
エンジニアとクリエイターどちらの力も発揮し、最先端のデジタル分野で成長し続けたいです
――現在の仕事内容を教えてください。
デジタルマーケティングを強みとする総合マーケティング支援会社で、メタバース領域の新規サービス開発を行っています。GMOインターネットグループ株式会社入社後3年を経て、最新技術を扱う今の会社に希望転籍。これまでの経験を生かし、プロジェクトマネージャーとしてサービスの方向性を決めるディレクションや見た目をデザインするクリエイティブを担っています。
――仕事の専門度の高さはどの程度でしょうか。
エンジニアとしての入社なので、同期入社には情報工学系で専門的に学んできた人が多く、入社当初はプログラミング知識やスキルのレベルの高さに圧倒されたことも。しかし、専攻で複数のプログラミングの基礎を固めていたので、研修や実務を重ねるうちに応用が利くようになりました。
――情報デザイン専攻を選んだ理由を教えてください。
オープンキャンパスの体験授業に参加してゼミの発表展示を見たとき、高校で学んでいた単調なプログラミングが、それまでに見たことのない柔軟な発想の制作物に応用されているのを見て、とても驚きました。そこで、プログラミングとデザインの学びをかけあわせて、自分でもそのような制作物をつくってみたい、そのゼミの先生のもとで学びたいと思ったことがきっかけです。
――専攻ではどのようなことを学びましたか。
自分で考えて形にするという授業が多かったです。言われたことをやるのではなく、なぜそれをつくろうと思ったのか、つくるための過程はどうすればよいかといったことまで考えて手を動かしていくので、社会に出てからも仕事の背景を考えたり、最適な手法を見出したりする力が育ったと思います。
――かなり高度なことを学ぶのでしょうか。
確かに、情報処理やデザインに関して幅広く学び、それらを応用して制作物を作成するなど、今考えると高度な内容もありました。しかし、情報もデザインも学生の多くは未経験者なので、先生が基礎から丁寧に指導してくださいます。仕事をしていると、情報とデザインどちらも幅広く学んでおいてよかったと思う場面も多くあります。また、制作に必要な環境が整っており、プロが使うソフトと同じものを自由に使える設備環境も恵まれていたと感じます。
――大学での学びは仕事にどう役立っていますか。
情報システムと一緒にデザインを学んだことが大きな武器になっています。エンジニア時代から、使う人の操作性を考えたデザイン思考のアプローチ提案やブランディングなど、デザインの学びが生きる仕事を幅広く任せてもらいました。現在はクリエイティブ職を担いながらプロジェクトマネージャーとしてシステム全般の統括やディレクションを行っています。また、ゼミナールでは、見る人が触れることで変化するインタラクティブなプロジェクションマッピングを制作。楽しさを体感できる作品をゼロからつくり上げていった経験は、メタバース領域における楽しいユーザー体験(UX)のアイデア出しの仕事などに大いに役立っています。
――今後の目標や抱負を教えてください。
3DCGクリエイターとしての技術の習得と、メタバースサービスを通じてエンジニア・クリエイター双方の知見を組み合わせたスキルを身につけ、活躍の場を広げていきたいです。