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教員紹介

データサイエンス学部では14名の教員が着任予定です。
教員の専門分野・メッセージを順次公開致します。(学部関連情報は2025年4月時点の想定に基づきます。)

統計

  • 椎名洋 教授

    東京大学法学部卒業。東京大学経済学研究科単位取得退学。東京大学経済学博士。信州大学経済学部(現、経法学部)教授・副学部長、滋賀大学データサイエンス学部教授・学部長を歴任。

    担当授業科目
    統計学入門、数理統計学、多変量データ解析など
    研究テーマ・
    専門分野
    推測統計学、特に多変量分布に関する統計的決定理論。統計分布によって作られる多様体の幾何構造の研究、特に標本数とモデルの複雑さの関係や、推定の効率性に関する研究。

    受験生へのメッセージ

    データサイエンスでは、データの生まれる現場の知識(領域知識)がとても大事です。データサイエンスの領域は非常に広く、高校の授業科目だけでなく、部活動やサークルで携わったこと、自分の趣味でよく知っていることなど、どれもが領域知識として役に立ちます。

  • 小野陽子 教授

    東京理科大学工学研究科経営工学専攻博士課程修了。博士(工学)。横浜市立大学准教授としてデータサイエンス学部の立上げに関わる。米スタンフォード大学の大学院が始めた「Women in Data Science(WiDS)」という活動で、データサイエンス分野の人材育成・支援に尽力。

    担当授業科目
    データサイエンス倫理、デザイン思考、微積分学Iなど
    研究テーマ・
    専門分野
    専門は計算機統計学、「ひとではないとできないことは何か」を探求。抽象数学命題の自動証明システム構築やデータサイエンス倫理、データサイエンスとDEI(多様性・公平性・包摂性)の関連などを研究。次世代データサイエンス人材育成として共感力を取り入れた教育プログラム構築も行っている。

    受験生へのメッセージ

    私たちのまわりにはさまざまなデータがあります。データからストーリーや未来へのビジョンを紡ぎ出し、自分の言葉でひとへ伝えることは、データサイエンスの原点です。データからワクワクすることを一緒に取り出しましょう。

  • 塩崎潤一 教授

    筑波大学第三学群社会工学類卒業。大手シンクタンクに入社後、マーケティング戦略の立案、データサイエンスを活用した新規事業の立ち上げ、生活者調査に基づく社会提言などに携わる。(一社)データサイエンティスト協会の理事も兼任。筑波大学や広島大学においてデータサイエンスに関する講座も担当。

    担当授業科目
    チームマネジメント、データ可視化、調査法、デジタルマーケティング、実務から学ぶデータサイエンスなど
    研究テーマ・
    専門分野
    企業における実務経験を活かして、データやAIを活用したマーケティング戦略(自動車、化粧品、医薬品、サービスなど)の立案を研究。専門分野は、マーケティング・サイエンス、マーケティング・リサーチ、生活者の意識・価値観、シミュレーションモデル、企業におけるデータサイエンティストの育成など。

    受験生へのメッセージ

    私が最初にデータサイエンスに興味を持ったのはテーマパークにおける最適な回り方を考えた時でした。データには、身近な問題でも、それまでの常識を超えた解答を生み出す力があります。データで、どんな新しいことができるのか、一緒に考えてみましょう。

  • 田島友祐 講師

    電気通信大学大学院博士後期課程修了。博士(工学)。滋賀大学データサイエンス・AIイノベーション研究推進センターにて産官学連携のプロジェクトに従事。第1期生として統計エキスパート人材育成プロジェクトを修了。教材開発や人材育成に尽力。

    担当授業科目
    線形代数学Ⅰ、線形代数学Ⅱ、確率入門、回帰分析、数理モデリング、時系列分析など
    研究テーマ・
    専門分野
    生体センサを用いた睡眠状態の推測を専門とし、老若男女問わず、健康な生活を実現するために必要なことを探求しています。他の研究分野として、スケジュールや配置などを進化計算を用いて最適化したり、複数ロボットによる協調などを強化学習を用いて検討もしています。

    受験生へのメッセージ

    コンピュータ技術の発展により、さまざまな仕事を任せることができるようになっています。コンピュータには無いヒトの利点として、俯瞰や仰瞰的な観点で物事をとらえられることがあると思います。一緒にこういったスキルを学んでいきましょう。

情報

  • 石川裕 教授

    慶應義塾大学工学研究科電気工学専攻博士課程卒業。工学博士。電子技術総合研究所(現、産業技術総合研究所)主任研究員、東京大学大学院情報理工学系研究科・理学部情報科学科教授、理化学研究所にてフラグシップ2020プロジェクトリーダー(「富岳」の開発)、国立情報学研究所教授。東京大学名誉教授。

    担当授業科目
    コンピュータシステム、ネットワークとセキュリティ、システムソフトウェア、並列分散システムなど
    研究テーマ・
    専門分野
    データ解析を支える高性能計算向けシステムソフトウェア(OSや通信ソフトウェア)の研究を長年続けてきました。最近では、ハードウェアや理論の研究者と一緒に、サイバー攻撃(破壊、情報漏洩、改ざんなど)からコンピュータを守るサイバーセキュリティの研究を行っています。データサイエンスの応用分野も含まれます。

    受験生へのメッセージ

    DX (Digital Transformation)の時代、知識を習得するだけではだめです。知識と知識をつなぎあわせて体系的に理解し問題解決していくことが大事です。本学で「主体的な学び」を学んでください。

  • 本田新九郎 教授

    慶応義塾大学理工学研究科博士課程修了。博士(工学)。中小企業診断士。NTT研究所にて高臨場感通信、医療健康ICT、サイバネティクス等の研究開発に従事。NTT西日本では、AI/IoT関連のサービス開発を主導。情報処理学会理事、日本バーチャルリアリティ学会サイバースペースと仮想都市研究会委員長等を経験。

    担当授業科目
    ヒューマンコンピュータインタラクション、IoT、AI入門、情報処理入門など
    研究テーマ・
    専門分野
    人と人のコミュニケーションや人とコンピュータのインタラクションを、情報通信技術やAI・IoT技術、サイバースペースを活用して高度化することを目指し、世の中に役立つサービスやアプリケーションの研究開発を進めている。

    受験生へのメッセージ

    日頃の生活において、「面倒くさい」「困った」といった経験があれば、それはそのまま研究のネタになります。データサイエンスに関して学んだ知識や技術で、世の中をちょっと便利にしていく。そんなアイデアを一緒に考えませんか?

  • 尾崎剛 准教授

    東京理科大学理学研究科物理学専攻博士課程修了。博士(理学)。諏訪東京理科大学経営情報学部講師、公立諏訪東京理科大学工学部講師、准教授。諏訪市、茅野市などで、プログラミング教育の支援に尽力。

    担当授業科目
    深層学習、プログラミングI, II、情報処理入門など
    研究テーマ・
    専門分野
    「学習活動や教育成果の可視化と分析」をテーマに研究。初等教育におけるプログラミング教育や、大学でのアクティブラーニング、プレゼンテーションなどが対象。個別最適化されたプログラミング学習環境の構築や、ソフトスキル修得支援システムの構築を目標に、統計的手法やAIなどを用いた分析を行っている。

    受験生へのメッセージ

    データの分析や活用を通して、新しい価値を創造し社会に貢献することができます。プログラミングとデータ分析を基礎から学び、未来を創る力を一緒に育てましょう。皆さんとキャンパスでお会いできる日を楽しみにしています。

経済

  • 冨浦英一 教授

    東京大学経済学部卒業。マサチューセッツ工科大学(MIT)Ph.D.取得。通商産業省(現 経済産業省)勤務後、横浜国立大学経済学部長、一橋大学経済学部教授などを歴任。独立行政法人経済産業研究所 所長を兼任。エコノミスト賞(毎日新聞社)、日経・経済図書文化賞など受賞。

    担当授業科目
    経済学入門、地域経済データ分析、国際経済データ分析など
    研究テーマ・
    専門分野
    輸入との競争が国内の雇用に与える影響、地域の産業集積に政策が与える影響、海外アウトソーシングや海外生産を行う企業の特徴、輸入自由化に反対する個人の心理的要因などについて、主にミクロデータを用いて、統計的傾向を抽出したり経済学の理論仮説を検証したりする主に国際貿易に関連した計量経済実証分析。

    受験生へのメッセージ

    見かけ上で相関のある変数を見つけるだけなら機械に任せられるようになってきました。こうした時代には、検証可能な仮説を立てるスキルが重要です。少人数のグループで実際にデータを扱いながらインタラクティブなやりとりの中で体験を積んでいきましょう。

  • 鶴光太郎 教授

    東京大学理学部卒業。オックスフォード大学D. Phil.取得。経済企画庁(現内閣府)勤務後、OECD経済局エコノミスト、日本銀行金融研究所研究員、経済産業研究所上席研究員、慶應義塾大学大学院商学研究科教授を歴任。(独)経済産業研究所プログラムディレクターを兼任。日経・経済図書文化賞など受賞。

    担当授業科目
    ビジネス・エコノミクス、企業経済データ分析、マクロ経済と経済政策、金融システムなど
    研究テーマ・
    専門分野
    組織と制度の経済学をベースとして、日本の経済システムの特徴、変化、改革のあり方について理論、国際比較、実証分析の3つの視点から幅広い研究を行ってきています。特に、近年では、日本の雇用・人事・教育システム、人的資本経営、AIの経済学などの分野の研究に注力しています。

    受験生へのメッセージ

    文系か理系か迷っている人、受け身の授業は嫌、なんでも自分で手を動かして納得しながら勉強したい人、とにかく好奇心の旺盛な人、分かるまで付き合ってくれる先生を探している人、4年間で自分の殻を破り、成長したい人、一緒に頑張りましょう!

  • 永瀬伸子 教授

    上智大学外国語学部および東京大学経済学部卒業、東京大学大学院経済学研究科修了、博士(経済学)。東洋大学准教授、お茶の水女子大学教授、同大学院ジェンダー学際研究専攻長を歴任。日本学術会議会員(23、24期)。ハーバード大学、オックスフォード大学等との共同研究を通じ女性労働を日英米で比較。

    担当授業科目
    女性労働、社会保障論、労働データ分析など
    研究テーマ・
    専門分野
    日本の女性は、OECDの中でも男女賃金格差が大きい上に、出産・子育ての低迷も目立ち、低賃金シングルが増加しています。キャリア形成と家族について、海外との比較も交えて、大規模データを用いた計量分析を行い、現状、両立のための政策、政策効果の分析をしています。高齢期の生活の実証分析もテーマです。

    受験生へのメッセージ

    日本の女性STEM人材は少ないのですが、大きい可能性があります。データサイエンスを入口として、生涯を通じる仕事、キャリアの一歩を踏み出すとともに大学生活を通じて生涯の友を創ってください。

経営

  • 網倉久永 教授

    一橋大学商学研究科博士課程単位取得。商学修士。千葉大学法経学部(専任講師・助教授)、上智大学経済学部(助教授・教授・学部長)などを歴任。この間、ペンシルバニア大学経営大学院・カリフォルニア大学デービス校にて客員研究員、カルロ・カッタネオ大学(イタリア)客員教授として研究に従事。

    担当授業科目
    経営学入門、経営戦略論、戦略データ分析、イノベーションマネジメントなど
    研究テーマ・
    専門分野
    経営戦略論、技術経営論。組織の対外関係の基本方針である経営戦略について、イノベーションによって新しい価値を生み出す協調的なプロセス、生み出された価値を分配する際の競争的なプロセスの両面に着目し、技術の世代交代、企業の競争優位の持続可能性、産業構造の変革などについて研究している。

    受験生へのメッセージ

    われわれを取り巻く環境は、より複雑で不確実になっています。企業活動に携わる人々には、現状を正確に把握し、的確な決定を行う能力が要求されます。データ分析の手法を学び、自らデータを収集・分析する経験を通じて、未来を切り開く力を養っていきましょう。

  • 野澤智行 教授

    千葉大学文学部卒業。法政大学経営大学院でMBA取得。経営情報修士。ビデオリサーチと旭通信社(現ADK)で、広告効果・ブランディング、企業マーケティング、アニメコンテンツ・キャラクターなどの戦略提案を行う。デジタルハリウッド大学大学院客員教授、福井工業大学経営情報学部経営情報学科教授などを歴任。

    担当授業科目
    マーケティング、マーケティングデータ分析、マーケティング・コミュニケーション、消費者行動など
    研究テーマ・
    専門分野
    マーケティング全般。特に、今や日本が世界に誇るメインカルチャーに成長したアニメコンテンツやキャラクターを企業コミュニケーション活動に用いた際の、マーケティングリサーチやSNSなどのデータを用いた定量分析および事例研究に基づく活用効果の検証、ご当地キャラによる地域活性化などの実証分析。

    受験生へのメッセージ

    皆さんが小さな頃から慣れ親しんだ、アニメコンテンツやキャラクターが持つソフトパワーに関する実証分析は、意外なことに、日本国内でもあまり進んでいません。データサイエンスの視点から、この領域について一緒に研究してみませんか。

  • 髙崎美佐 准教授

    京都大学卒業後、メーカー、出版社、コンサルティング企業にて勤務。適性検査の開発、従業員満足度調査を用いた組織開発など一貫してデータを用いて人事課題を解決する業務に従事後、大学院に入学。博士(学際情報学)。就職活動と初期キャリア形成について研究し、お茶の水女子大学にてキャリア支援、キャリア教育に携わる。

    担当授業科目
    人材開発論、キャリア開発、人材データ分析など
    研究テーマ・
    専門分野
    働くことが人生における幸せにどう結びつくか、そのためにどのような就職活動や働き方が有効なのかを人材マネジメントとキャリア発達の観点から探求しています。どのような職場でどのように働くことが満足度や生産性に結びつくかを研究し、実社会での課題解決に貢献することを目指しています。

    受験生へのメッセージ

    働くという領域でも様々なデータが存在します。データ分析手法を身につけるだけでなく、その背後にある文脈を理解することで結果を深く読み解くことができます。多様な関心を持ちながらデータを活用し、働くことと生きることをより豊かにするための知見を共に深めていきましょう。