お知らせ - 2020年

ファーストリテイリングと大学とのコラボプロジェクト「UNSTEREOTYPE School」 コミュニケーション文化学科が全国の教育機関に先駆けて参加! , , , ,

学びの協働プロジェクト「Unstereotype School」1

大妻女子大学文学部コミュニケーション文化学科が、ユニクロやジーユーを展開する株式会社ファーストリテイリングとの学びの協働プロジェクト「UNSTEREOTYPE School」に、全国の教育機関に先駆けてトライアル校として参加!服を起点にステレオタイプ(固定観念)について考え、「より良い未来のために、服がチカラになれること」をテーマに課題提起・課題解決型のプロジェクトを行いました。


同プロジェクトに参加したのは、田中東子教授の「ジェンダー文化論」の受講生と、貧困、格差、環境問題など、さまざまなグローバル課題と国際協力について学ぶ、興津妙子准教授の「卒研ゼミ」の学生たち約120人。「服」という身近なものを切り口に、一人ひとりが抱いているさまざまなステレオタイプに気づき、そこに意識的であることで、誰もが自分自身のありたい未来を描ける世界を共創することを目指します。「女性は〇〇であるべき」「女子大生は〇〇に決まっている」といった、社会からのステレオタイプ的な見方と、役割規範に戸惑う学生たちの声が、このコラボプロジェクトの誕生につながりました。


学びの第1段階は、服を通じてジェンダーステレオタイプを「知る」。同社サステナビリティ部の社員からの講義を通じ、身近な服と時代ごとの社会背景を題材にすることで、理解を深めます。第2段階では、自分たちのジェンダーステレオタイプを「考える」をテーマに、グループワークを行いました。これらの授業では、田中教授や興津准教授が、ジェンダーだけでなく、さまざまなステレオタイプや偏見などの視点から解説を行い、全体討議のファシリテーターを務めました。第3段階は、「UNSTEREOTYPE Closet」と題し、自分の手持ちの服とユニクロ、ジーユーの服を組み合わせ、ステレオタイプにとらわれず、自分と向き合い、今、本当に着たいファッションをコーディネートし、ありたい自分を発信しました。本来は、これらの学びを全て対面で行う予定でしたが、新型コロナウィルス感染症拡大の予防のため、オンラインで行いました。
 そして、最後の第4段階は、一人ひとりがステレオタイプにとらわれない「ありたい未来」を実現できる社会を作るために、これまでの学びをもとに、代表の学生たちがファーストリテイリング社にて提言を行いました。


「UNSTEREOTYPE Talk Session~次世代とのアンステレオタイプな社会の共創に向けて~」

学びの協働プロジェクト「Unstereotype School」座談会

10月9日(金)に、同社の有明本部にて行われた座談会には、学生の代表として興津ゼミの4人(4年・斎藤彩佳さん、本橋明季さん、山﨑瀬奈さん、3年・小山遥さん)と興津准教授、オンラインで田中教授、そして株式会社ジーユー 代表取締役社長・柚木治氏、株式会社ファーストリテイリング 社長室ダイバーシティ推進チーム部長・小木曽麻里氏、グローバル商品本部リーダー・松崎里美氏が参加。会場には、同社の社員約30人が列席し、ストリーミング配信で、社内の約150人がリアルタイムでその模様を聴講しました。


学生代表者たちは、これまでの学びを通して、自身のステレオタイプに対する気づきを踏まえ、同社に対し、「ジェンダーステレオタイプにとらわれない服作りや広告作り、店舗運営のあり方を考えて」「多様な体型やニーズに合わせたサイズ展開や、オーダーメイドの導入を」「多様な背景を持つ職員や女性の積極的な登用を」「ユニセックスなど未来に向けた提案」「サステナビリティに配慮した服作りなど、大企業としての社会的責任を」などの11の提言を行いました。提言の中には、ジーユーが新しく始めた化粧品について、「男性は、デパートなどの化粧品売り場に行きにくいが、ジーユーであれば、アクセスの敷居が低く、強みになるので、積極的にマーケティングしていくべきではないか」と広告や商品展開に関することも。そして、最後に「『UNSTEREOTYPE School』を全国に広め、若者の意識と行動変化を促してほしい」と、力強く提言し、締めくくりました。
 同社からは、学生の提言に対し、実現に向けた働きかけを行いたいとの講評がありました。


学びの協働プロジェクト「UNSTEREOTYPE School」座談会参加学生

(左から)斎藤さん、本橋さん、山﨑さん、小山さん


学生たちは「自分と向き合う貴重な時間だった。無意識のうちに、社会やメディアが作り出した『ステレオタイプ』にとらわれた選択をしていたことに気づき、今後、どのような服を着たいのか、あらためて考えるきっかけになった」「服とは本来、『自分に自信を与えてくれる』『楽しい』ものであると気づいた」「多様性に配慮した服作りとサステナビリティを、どう両立していくか深く考える機会となった」といった感想を寄せています。


指導した興津准教授は、「学生たちは、常識的なものの見方に常に意識的であり、ステレオタイプにとらわれず、自律的・主体的に考えることの大切さについて学ぶことができたのではないかと思います。個人的なストーリーを共有し合うことで、それを社会問題への気づきや提起へと発展させ、社会や企業に対し、提言、発信することができて、大変意義のあるものとなりました。学生でも、社会変革のエージェントになれることが示され、学生たちの『エンパワーメント』につながる学びでもあったと思います」と述べました。


UNSTEREOTYPE School」については、ユニクロホームページ内に詳細が掲載されております。ぜひご覧ください。


なお、同社が取り組む「UNSTEREOTYPE School」は、本学のトライアルセッションをもとに、来春、全国の教育機関に対して、参加公募を行う予定です。


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