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食物・青江教授と北海道こんぶ消費拡大協議会の共同研究で、昆布の連続摂取による効果を発表

家政学部食物学科・青江誠一郎教授と北海道こんぶ消費拡大協議会(事務局:北海道漁業協同組合連合会)が2014年から行っている、日本人を対象とした加工昆布の連続摂取による体への影響に関する研究で、「体脂肪率を低下させ、体重を低減させる効果」「血清コレステロール濃度を改善する効果」「加工された昆布からのヨウ素は甲状腺ホルモン濃度に影響しないこと」を示しました。


青江教授は、日本人を対象とした昆布を連続摂取した際の影響について評価するため、ヨウ素を低減化した加工昆布粉末を8週間摂取した場合の、体組成、血清脂質ならびに甲状腺ホルモン濃度の変化を評価する試験を行いました。

その研究成果が2020年3月5日付けで日本農芸化学会2020年度大会ホームページに掲載されました(オープンアクセスは2020年5月15日以降)。


【掲載内容】

■タイトル

昆布連続摂取による日本人の体組成、血清脂質および甲状腺ホルモン濃度に及ぼす影響の検討:二重盲検並行群間試験

(Effect of daily Konbu intake on the body composition, serum lipid and thyroid hormone levels in healthy adult Japanese: Double-blind, parallel-group trial) ※要旨原文は別紙をご参照ください。


■概要

本試験はヒトが脱ヨウ素処理した昆布を連続摂取することによる体組成、血清脂質ならびに甲状腺ホルモン濃度の変化を評価しました。

試験は20歳以上59歳以下、BMIが25kg/㎡以上30kg/㎡未満の健康な日本人の男女48人を24人ずつプラセボ群と昆布群の2群に割り当て、被験者一人に対し1日錠剤30粒(毎食10粒)を8週間摂取させ、試験終了後に体組成検査、血液検査を実施しました。


その結果、昆布群がプラセボ群に比べて、男性の体脂肪率の低下および男女の血清脂質(コレステロールの低下が有意に示されました。また、昆布の摂取による甲状腺ホルモン濃度の上昇は認められませんでした。

以上のことから、内臓脂肪型肥満傾向の男性において、昆布摂取は体脂肪率を低下させ、体重を低減させる効果があることが示されました。また、血清コレステロール濃度が高めの健常な男女において、昆布摂取は血清コレステロール濃度を改善することが認められました。さらに、1日1mgの昆布からのヨウ素の連日摂取は、甲状腺ホルモン濃度に影響しないことが示されました。



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