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学び続ける力を育む教育を 平成30年度FD講演会

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大学教育の質的な向上を目的とした、大妻女子大学ファカルティ・ディベロップメント(FD)委員会主催のFD講演会が、1月7日に千代田キャンパスで教職員を対象に行われました。今年度は、「学生の学びの質的向上を目指して」と題して、教育学、社会学、心理学などの学際分野で、さまざまな場面で生じる学びの構造・プロセスを考える学習研究を専門とする関西大学教育推進部・森朋子教授をお招きし、これからの大学の役割についてお話をいただきました=上写真。なお、講演の様子は多摩キャンパスへも同時中継されました。

 

森氏は、近年増加しているIoTやAIなどの導入で、社会環境が急速に変化している現状を受け、大学の果たすべき役割が、知識や技能の習得に重点を置いた従来の教育から、卒業後も社会環境に適応し学び働き続けることができるように、思考や表現力、学習意欲や自己肯定感を育む教育を行うことで、自ら課題を設定し解決できる学生を育てることに変化してきていることを指摘。「これからの大学は、教える側の立場からではなく、学修者の視点に立った教育が求められています。学生の人生が実りあるものとなるように、2年間、4年間を担当するという気持ちで接しましょう」と語りました。

 

次に、大学がこれから取り組むべき大切なこととして、「教職員全員が教育目標を共有し、各授業、各学部、そして大学全体で目標が達成されているかを確認しつつ、アドミッション・ポリシー(入学者受入の方針)、カリキュラム・ポリシー(教育課程編成・実施の方針)、ディプロマ・ポリシー(学位授与の方針)の3つのポリシーとの整合性を持たせるように、PDCAサイクルを機能させていくことが大切です」と話し、大学全体で改革を進めることの重要性を訴えました。

 

今回の講演は、教職員にとって学生に必要な学びとは何か、またそれを向上させるために大学がどのような取り組みをするべきかを認識する機会となりました。