お知らせ - 2018年

学生のアイデアを取り入れてキャンパス改善 , ,

千代田キャンパスの学生食堂「kotacafé(コタカフェ)」と図書館に設置している「ラーニングコモンズ」で新たな試みが行われました――。


これは家政学部被服学科・中川麻子准教授(染色デザイン研究室)のゼミに所属する山口千瑛さんの卒業研究「大学学食の混雑解消に向けた新提案と広報ツールの制作」と松本由美さんの卒業研究「学生視点から見た図書館活用の提案-本×食 ブックカフェを例として-」の研究成果を実際に取り入れたもので、学生の力がよりよいキャンパス作りに生かされています。

同ゼミでは、染色や服飾の文化を研究しながら幅広いデザインについて学んでおり、キャンパスデザイン研究にも取り組んでいます。

4つの改善策でコタカフェの混雑緩和を

kotacafekaizen1

利用者がもっとも多くなる昼食時に満席で学食を利用できない学生が多いことが課題でもあったコタカフェでは、山口さんがコタカフェと他大学(共学3校、女子大3校)の学生食堂での行動調査をもとに提案した4つの改善策、①食事が終わったら速やかに席を譲る「スピーディー席の設置」=上写真1・2、②座席が荷物置きになることを防ぐ「荷物かごの設置(一部のスピーディー席)」=上写真3、③座れない空席(6人席を4人で使用するなど)を減らすための「2人・4人席の増設」=上写真4、④利用時間の分散を促し混雑を緩和させる「ポスター掲示」=上写真5=が実践され、実際に昼食時の回転率の改善につながり始めているといいます。



kotacafekaizen2

「コタカフェの混雑は昼食時のみ。飲食以外での利用者も多く、平均滞在時間が長いため回転率も悪い。さらに1人での利用が比較的多いにもかかわらずカウンター席が少ない」との分析から、今回の改善策を提案したと言う山口さん。「今回の研究を通して学食メニューを利用する人が少ないこともわかったので、混雑解消だけではなく低価格を維持するためにも、学食メニュー利用者の増加にも貢献したい」と語ると、「今後、作り手のメニューにかけるこだわりを伝えるなど、メニュー自体に付加価値をつけるためのパンフレットを作成し、配付していく予定です」と話しました=上写真

 

また、2018年4月からリニューアルオープンする千代田キャンパス大学校舎地下1階アトリウムにもこうした学生の意見が取り入れられ、設置する机やイスの種類や配置に工夫がなされています。

ブックカフェで図書館の活性化を

bookcafe1

千代田キャンパス図書館では、松本さんが提案するラーニングコモンズを活用したブックカフェイベントを2017年11月24日に実施しました。

このイベントはカフェのように飲食をしながら本が読めるというもので、ラーニングコモンズにはコーヒーなどの飲み物や軽食が用意されたほか、松本さんセレクトのファッション関連の本や雑誌、デザイン本などがディスプレイ。昼食時の約1時間を利用しての開催でしたが、44人もの学生が参加し、みな思い思いに読書を楽しんでいました。



bookcafe2

キャンパスアメニティに関するアンケートで、多くの学生が飲食スペース不足に不満を感じていること、そして図書館の利用率が低いことに注目した松本さんは、図書館にカフェを設けることで双方の課題を改善できるのではと、ブックカフェの設置を提案し、商業施設や他大学内にあるブックカフェでの実地調査、本学学生300人へのアンケート調査を行い、利用状況や目的、空間作りなどをリサーチ。そして実際にブックカフェが本学学生に受け入れられるのかを明らかにするため、調査をもとに本学図書館内にブックカフェを作り上げ、イベントとして開催しました。

今回のイベントの好評ぶりを受けて、図書館では今後もブックカフェイベントはもちろん、学生主催のイベントや意見を積極的に取り入れていきたいと話しています。