お知らせ - 2017年

文学部創立50周年を祝して記念式典行う

bun50th_20171116_1

2017(平成29)年に創立50周年を迎えた本学文学部――。

日ごろご支援いただいている皆さまへの感謝の意を表し、11月16日(木)に千代田キャンパスで「大妻女子大学文学部創立50周年記念式典」を開催しました。


bun50th_20171116_2

初めに伊藤正直学長=上写真(左)=が祝辞として、文学部の変遷について触れながら「当初は文学と言語学を中心にスタートした文学部ですが、創設時の学風や学問領域を一方で維持しながら、他方で社会・文化を巡る現代的課題と正面から切り結んでいる学部へと発展してきたといえます」と話し、「こうした特出を失うことなく、文学部の今後ますますの発展を祈念します」とあいさつ。続いて村上丘文学部長=上写真(右)=が「文学部が半世紀の時を刻むことができたのもひとえに皆さまの献身的なご尽力のおかげです。学部を代表して厚く御礼申し上げます」と式辞を述べました。


bun50th_20171116_3

記念講演では、東京大学大学院情報学環の吉見俊哉教授=上写真=が「人文学の知とは何か?―長く広い視野のなかで未来を見通す」と題して講演。世の中にある“文系は大切かもしれないけど役に立たない”との思想を取り上げ、大学組織がいま直面している問題や大学のこれまでの変遷を紹介しながら文系学問を学ぶ必要性を話しました。

「“役に立つ”というのは目的に対する手段として役に立つ『目的遂行的』なものだけでなく、目的・価値を創出することで役に立つ『価値創造的』なものもあります。前者は社会が求めている“役に立つ”という軸が変化すると対応できなくなりますが、後者はそうではなく新たな価値や目的を生み出します」と言う吉見教授。「文系は過去に触れる学問であり、だからこそ自分たちが当たり前だと思っている世界と全く違う価値観の世界があることを学ぶわけです。新しい価値を創出するためには、私たちがいま当たり前だと思っていることを作りかえなければならないので、違う価値の世界があることを知ることが若いうちから必要。つまり人文学の知識が必要なのです」と述べると「価値創造的な知を育むことでさまざまな分野でいろいろな見方をする人間を輩出することができるかもしれない。これが人文学の可能性だと思う」とまとめました。