お知らせ - 2014年

『曽我物語 中』を出版 大妻文庫第4弾

曽我物語 中 大妻女子大学国文学会が「大妻文庫」の第4弾として『曽我物語 中』(同学会編、新典社刊、税抜4,100円)を4月15日に出版しました=写真右
 昨年4月に第3弾として刊行済みの『曽我物語 上』に続くもので、本学が所蔵する貴重本、十一行古活字版『曽我物語』(巻第1~12)の巻第4~7の影印(原本写真複製)と翻刻(原文活字化)が収録されています――。

 古活字版とは、文禄年間(1592~1596)から慶安年間(1648~1652)の約60年間という短い期間に、木や銅の活字で印刷された書物のこと。『曽我物語』の古活字版は刊行年の記載がないものが多く、「1ページに何行活字が組まれているか」によって分類されています。本学所蔵の「十一行本」は、最も古い「十行本」に次いで珍しいもので、全巻ぞろいで所蔵が確認できているのは現時点で本学のみとされています。(「十行本」は一部を本学草稿・テキスト研究所、東京大学、聖心女子大学のみが所蔵しています)

 今回も文学部日本文学科の小井土守敏教授が翻刻と校異注を担当。本学大学院言語文化学専攻博士後期課程2年の吉村桃実さん、同修士課程2年の和田あや香さんの2人も翻刻で参加しました。原文をそのまま翻刻すると仮名ばかりになるため、読みやすくなるように適宜漢字が当てられています。
 2015年刊行予定の最終巻「下」には巻第8~12の影印と翻刻に加え、全体の解説も収録される予定です。どうぞお楽しみに。