お知らせ - 2013年

【OGインタビュー】フードプランナー岸村康代さん , ,

著書画像 明けましておめでとうございます。本年も「大妻ニュース」のご愛読をひとえにお願い申し上げます。

 さて新春第一弾は昨年6月、『岸村式 食べちゃダメなものはない!ダイエット』(写真、メディアファクトリー、税込1260円)を出版した管理栄養士・野菜ソムリエ・フードプランナーなど食にかかわる資格・肩書きを多数持つ大妻女子大学OG、岸村康代さん(2000年大管卒)を取り上げます。

 岸村さんはメタボリックシンドローム予防を指導して健康的に10キロ、20キロやせるダイエットをサポートしてきた経験や、雑穀エキスパート・薬膳アドバイザー•かんぶつマエストロといった資格を生かして、セミナー講師、食品開発、本・雑誌へのレシピ提供やメディア出演と多方面で活動し、働く女性のポータルサイト「日経ウーマンオンライン」のヘルス&ビューティー欄に連載するコラムは常に人気上位の支持を集めています。そんな岸村さんに伺いました。

食べて出す&補うダイエット法

 ――インパクトのあるタイトルですね。どんな本ですか。
 岸村(以下Kと略します) あれもこれもダメと、ダメダメの連続になってしまいがちなダイエット本に対し、13歳の時からダイエットに再三チャレンジしながらリバウンドで苦しんできた私自身の経験を踏まえ、“引き算”ではなく、余分な脂質・糖質は効率よく燃やして外へ“出し”、からだが健全に機能する栄養素は“補う”という「食べて出す&補う」ダイエット法を提唱したものです。もともと食いしん坊な私。食べたいものを食べながら健康的にキレイにやせてほしい、心がラクになる幸せなダイエットを提唱したいと出版した本です。

 ――本の反響はいかがですか。
 K 仕事でお世話になっている知人から出版社を紹介され、企画書をまとめて出版できることになりました。昨年秋に出る予定が出版社側の意向で初夏に早まって少しあわてましたが、自分の本を出すのが長年の夢でしたから、とてもうれしかったです。出版すると早速、読者から「6キロやせた」「長年過食に苦しんでいましたが、本当に楽になりました」など涙が出るほどうれしいメッセージが寄せられ、つくづく出版して良かったと思いました。本を通じて、私の活動に興味を持ってくださる方も増え、ぐっと信頼されるようになったと感じています。今後も続々と喜んでもらえる本を出版していきたいですね。

セミナー、レシピ、記事などの画像

セミナーの様子(左)、雑誌に掲載されたレシピ(中、「セルフドクター」2012年夏号)と記事の一部(右、「HYAKURAKU」2011年6月号)

 ――食を究めるきっかけは何ですか。
 K 小さいころから食べることは大好きで、健康情報番組をかじりついて見るほど健康オタクだったので、将来は管理栄養士になりたいと思い立ったのですが、高校では文系クラスだったので迷いました。そんな時、当時家政学部長だった食物学科の八倉巻和子先生(現名誉教授)が進学説明会で、「たとえ専門職に就かなくても、自分やパートナーや家族のために必ず役に立つのが食ですから、学んで損はないですよ」とおっしゃって迷いがふっ切れ、他大学の付属校に通っていたのですが、塾通いで生物を勉強し直して大妻を受験しました。

校外実習先の病院で ――どんな大学生でしたか。
 K 自分でいうのも何ですが、好奇心旺盛、遊びも勉強も大好きだったので、初めての海外旅行がいきなり一人旅だったり、学会に参加してみっちり専門の勉強をしたりという学生生活でした。レストラン、ホテルの接客、教材の営業、試食販売、居酒屋のキッチンなど、さまざまなアルバイトをしていろいろな立場で働く人たちと触れ合ったのもいい経験でした。3、4年生の時にはフードコーディネーターの講座に通い、インターンシップで居酒屋新店舗の立ち上げや、宅配レストラン業者の仕事を経験したのも、その後に生きていると思います。(写真は栄養士の校外実習先の病院で。右から2人目が岸村さん)

 ――卒業後はどんな歩みを?
 K 卒業後は水産系商社兼メーカーに就職し、「鮭プロジェクト」の担当になりました。コンビニエンスストアで販売するトロサーモン(鮭トロ)の生ネタおにぎりの立ち上げも担当し、リサーチ、試作、開発、実験、営業同行、資料作成…と、朝も夜も土日曜の休みもないような生活を続けて体調を崩して救急車で運ばれたこともあり、食の仕事をいったん離れることにしました。

 さてどうしようと思った時、もともと人を心地よくしたり、きれいにすることに興味があったのを思い出し、アロマ、リフレクソロジー、フラワーアレンジメント、(人に似合う色を学ぶ)パーソナルカラーといったスクールに通ってそれらの学びを生かせる化粧品会社に就職。メークカラー商品の売り上げを伸ばすために、カラー開発課を立ち上げて軌道に乗せたのですが、「本当にやりたかったのは化粧品開発ではなく、食のことだ」という思いが次第にふくらんできて思いが断ち切れず、3年半後に再び食の道をめざすことに決めました。

アラスカ、サーモンパック、おにぎり

写真は研修先のアラスカ(左)、開発したトロサーモンのパック(中)とトロサーモンおにぎり(右)

 ――食の道へはどんなふうに復帰したのですか。
 K 縁あって東京・銀座のクリニックから声がかかり、栄養指導をするようになりました。学生時代の栄養士の校外実習でも一番興味と関心があったのが病院の実習でしたから、やっと初志へ戻ったのです。メタボ対策のレシピ集を発行する仕事なども担当し、その後フリーランスとなって、料理本のライター、料理研究家のアシスタント、栄養情報ポータルサイトの運営、商品開発や食育講師とありとあらゆる食に関わる仕事に携わりました。

 ――今後の抱負を教えてください。
 K フリーランスで仕事をするのは、自由のように見えて、実は人一倍大変です。すべて独りなので責任やプレッシャーは大きく、休みが取れないことも再三です。でも好きなことを仕事にし、好きなことで人に喜んでもらい、可能性は自分の頑張り次第ということにはやりがいがあり、幸せを感じています。

 将来の夢は数え切れなくて――。たくさんの人に喜んで読んでもらえる本を出版したい、「食のお医者さん」というかたちで食のサポートをもっと身近なサービスに発展させたい、体に本当にいいヒット商品を開発したい、病気になってから後悔する前に人々にわかりやすく食の知識を伝えていきたいなど、たくさんあります。

 ――大妻の後輩への応援メッセージをお願いします。
 K 就職氷河期と言われた時の卒業だった私も将来への不安でいっぱいでした。でも、就職活動で真剣に考え、自分を分析して自分を高めようと努力した経験は決して無駄にはなりません。あきらめない限りチャンスはあり、何事にもトライしてみてください。縁あるところに必ず巡り合えると信じて、前向きに頑張ってほしいです。


岸村さんHPバナー

岸村康代オフィシャルホームページ