お知らせ - 2012年

地域連携で子どもたちに科学的好奇心を

集合写真 大妻女子大学は地域の中学や小学校等と教育連携し、義務教育段階の子どもたちの理科離れをなくし、科学的好奇心を培う活動に積極的に取り組んでいます――。東京・多摩市と同・千代田区のそれぞれの夏休み中の取り組みをご紹介します。〔写真は多摩市で取り組んだ(左から)石井准教授、鶴牧中・柏木明教諭、参加学生5人と右端・細谷教授

生物の授業補佐 環境情報学専攻学生

 社会情報学部環境情報学専攻の細谷夏実教授、石井義孝准教授と理科の教員免許取得をめざす学生5人は、8月21日に多摩キャンパス近隣の多摩市立鶴牧中学校で、小中学校連携教育事業として小学生対象に行われた体験授業「理科―磯の生物の観察、実習―」の授業補佐を前年夏に引き続いて行いました。学生の内訳は、細谷ゼミ4人、生田茂教授ゼミ1人。

「見る」のではなく「観る」ことの大切さを知る

ウニとナマコ 授業の内容はウニやナマコ(写真)を中心とした磯の生物の観察で、ウニの体のつくりを解剖して調べたり、ナマコの体表にある骨片(小さな骨のようなかけら。ナマコによってそれぞれ特徴的な形をしています)を削り取って顕微鏡で観察しました。

 ただ「見て」いると気づかないのですが、例えばウニの体表には棘(とげ)の他に「管足(かんそく)」と呼ばれる長くて柔らかい触手のような構造がたくさんあります。小学生は学生の補助の下、ウニやナマコをよく「観る」ことでさまざまな発見をしていました。最初はナマコを気味悪がっていた小学生もいましたが、授業が進むうち、いつの間にか熱心に触って観察をしていました。

 教職をめざす学生にとっても、子どもたちの興味を引き出すこと、実際に「観る」こと「体験する」ことの大切さが改めてわかる良い機会になったと思います。

 鶴牧中学校との連携活動はさまざまな形で行われており、9月6日には、中学1年生が本学へやって来て実験授業を受けることになっています。秋には中学2年生が上級学校訪問(大学や専門学校などの体験)として来校する予定です。今年は理科教職課程の第1期生が鶴牧中学校で教育実習をさせていただきました。本専攻では、今後もいろいろな形で地元小中学校と連携を続けていきたいと考えています。(社会情報学部・細谷夏実)

連結写真

(左から)触って観察、先生の話を熱心に聞く児童

都内小学生を集めて科学教室 (児)石井准教授

石井先生写真 本学と科学技術館(東京・千代田区)が地域連携活動として、都内在住の小中学生を対象に2007年から続けている科学教室「東京の自然から学ぼう!2012」は8月から始まり、その第2回の「水について調べよう」が8月24日、本学千代田キャンパス171教室に小学校4~6年の児童25人を集めて開かれました。本年度も東京の中心地である千代田区・北の丸公園を観察拠点として、生物・天文・環境・地学・化学の5テーマについての実験や工作などが本学と同館で2月まで全9回で実施されます。

 今回の目的は身近な水のきれいさを知ること。参加者の児童は、児童学科・石井雅幸准教授=写真上=から「器具を汚さないようにして正確に実験しましょう」などと指導を受けながら、午前中はミネラルウォーターと教室の水道水を交互に口に含んで味を比べたり、ガスコンロで蒸発させて残った物質を観察しました。午後は自宅から持ち込んだ水道水や、メダカの水槽の水などの水質の測定を行い、持ち込んだ水道水は採取した住所は異なってもどれも大差はないといった結果を導きました。

 参加した子どもたちは「見た目はどれも無色透明なのに、薬品で調べると差が目に見えてわかってためになった」「地区が同じでも普段使われていない水道の水は、汚れを表す数値が高かった」などと感想を話していました。(SE)

連結写真

(左)水道水を口に含んで味見、(中)水分を蒸発させて残った物質を観察、(右)分析薬で色の変化を調べる