お知らせ - 2011年

大妻とイギリスの交流をさらに推進 井上校長

教授との会見 大妻中学高等学校の井上美沙子校長(前大妻女子大学短期大学部学部長)は、2011年11月半ばにイギリスを訪れました。パブリックスクールのラグビー校では、大妻高校と同校が今後、交流を深めていくことを確認するとともに、オックスフォード大では、ハートフォードカレッジに留学中の本学学生9人と再会、ケンブリッジ大セント・ジョンズ・カレッジでは、クリストファー・ドブソン学長と学長室で会見し=写真、2012年7月21日に大妻講堂で行われるセント・ジョンズ・カレッジ合唱団公演の打ち合わせをしました。

 校長にこの春就任するまでの短大英文科教授当時は(現在は併任教授)、本学とイギリスとの学術・文化交流を熱心に推進し、その取り組みがオックスフォード大ハートフォードカレッジとの交流協定締結(短大英文科、比較文化学部の短期・長期研修プログラム導入)や英国大使館合唱団(BEC)の定期的な大妻講堂での公演などとして結実してきました。次のとおり校長に英国訪問記を寄せてもらいました。

セント・ジョンズ・カレッジの庭―英国訪問記

 21世紀に入って混迷の度を深める世界の中で、日本が真の豊かさを実現してゆくには、英国の伝統から学ぶべきことが多いのではないかとかねがね考えていました。短大英文科に伝統あるオックスフォード大学ハートフォードカレッジへの留学制度を導入したのは、そんな思いからでした。校長に就任して英国のパブリックスクールとの交流の可能性を模索してきましたが、このたび大妻高校生徒のラグビー校での夏季語学研修が実現へ向かうこととなり、現地視察に赴くこととしました。
 
 11月9日夕方、ヒースロー空港着。夕闇の中、オックスフォードへ直行し、オールドバンクホテルに宿を取りました。翌朝早く、オックスフォードの北方のラグビー校へ車で向かって1時間ほどで到着、留学生受け入れ窓口となっている同校エンタープライズのオフィスにサンドラ・マクファーソンさんを訪ねました。サンドラさんの案内で、まず構内を見学、ステンドグラスの美しいゴシックのチャペルやダイニングホール、外見は古くても中は明るく小奇麗な学寮、斬新なデザインのシアターなどを見せていただき、学寮の窓から見た、ラグビーという競技を生んだグラウンドの芝の美しさには、伝統と近代の見事な調和を感じ、心を打たれたのでした。

 応接室に通され、副校長のネイル・ハンプトン氏を紹介されました。折から次年度入学希望者の面接中でしたが、美しいイギリス英語が響く、とても和やかな雰囲気に包まれていて、その様子を参観することを快諾していただきました。受験生は気品漂うかわいいお嬢さんで、同室していたご両親もこれぞ英国の紳士淑女と感じさせるみなさんでした。このような生徒の集まるラグビー校と交流ができたら、大妻高校生にとって得るものが大きいと強く感じさせられました。

ラグビー校のグラウンドでのスナップ、入学希望者面接の様子

写真は、左からラグビー校のグラウンドでのスナップ、入学希望者面接の様子

 翌11日午前中は、オックスフォード大モードリンカレッジに、9月に来日し大妻中高生との交流会を開いてくださったジョン・フォスターさん(イートン校出身)を訪ね、構内と川に面した庭を案内していただきましたが、庭にキジとシカが放し飼いになっているのには、驚かされました。午後、ハートフォードカレッジに留学中の短大英文科生5人、比較文化学科生4人を訪ねました。みんな元気に勉学に励み、さまざまな交流行事にも積極的に参加していることを確かめられました。ティーチングスタッフのアンドリューさんから「留学生のみなさんは、とても勉強熱心です」と伺い、頼もしく、またうれしく思いました。

 12日、ケンブリッジ大学セント・ジョンズ・カレッジへ。久々に「ため息の橋」のある庭を巡った後、荘重で豪華な学長室へ通され、クリストファー・ドブソン学長とお会いしました。同カレッジの合唱団は、2012年、ロンドン五輪の文化親善大使として来日し、大妻講堂でも公演します。学長は日本にもいらしたことがある親日家で、私が「このカレッジの詩人ワーズワースの部屋からは、隣のトリニティカレッジのチャペルが見え、そこにあるニュートン像に孤高の精神を感じ取ったということがワーズワースの『序曲(The Prelude)』に書かれていますね」と話すと、「日本にはワーズワース好きが多いようですね」とほほえまれました。世界の知性とも称していい学長が日本について、このような認識をお持ちになっているのを知り心強く思ったことでした。

(大妻中学高等学校校長・井上美沙子)

ハートフォードカレッジグラジュエートセンター

写真は、左から留学生が学ぶハートフォードカレッジのグラジュエートセンター、セントジョンズカレッジチャペルとため息の橋(左隅)