お知らせ - 2011年

相次いで学術文化発表 大妻祭で

様々な文化学術発表 10月22・23の両日、千代田・狭山台の2会場で行われた大妻女子大学・同短期大学部の文化祭「大妻祭」では、“文化”の名に恥じず、学術文化的な催しが相次いで行われました。

 初日午前の狭山台会場(埼玉・入間市)では、「キャリア・デベロップメントプログラム(CDP)Ⅰ(※イチと読む)発表会(写真上)」が2号館154階段教室で学生・教員ら約60人を集めて行われ、同館中2階学生ホールでは、大妻祭の二日間、CDPの成果がポスターでずらりと展示発表されました。

 同じ日午後の千代田会場(東京・千代田区)では、「第6回大妻女子大学千鳥会『学習・研究奨励費』受給団体発表会(同左下)」が大学校舎5階557教室で伊藤朋恭学長代行ら約60人が見守る中で行われたほか、大妻コタカ記念会平成23年度文化講演会「『遠野物語』誕生の地、大妻女子大学加賀寮―柳田國男と佐々木喜善(同右下)」には、小向孝子・(岩手県)遠野市文化課長や在京の遠野市出身者を含む来聴者約50人が同3階366教室に集まり、田野崎昭夫・中央大名誉教授の話に聞き入りました。

10班が西武園ゆうえんち活性化を提案

 大妻祭狭山台会場の「キャリア・デベロップメントプログラムⅠ発表会」では、「CDPⅠ」を受講した家政学部1年生の計10班が、1班から順に「西武園ゆうえんち(埼玉・所沢市)の活性化」という課題に取り組んだ成果をプレゼンテーションしていきました。1班あたりの構成メンバーは5~6人ですが、もはやパワーポイント提示は当たり前で、構成員でせりふを分け合って、ちょっと朗読劇を思わせるような発表をした班もあり、それぞれのプレゼンテーションの工夫が光りました。審査員は、家政学部の川之上豊、田中直子、堀江正一、水谷千代美の各先生らと西武園を運営する西武鉄道の杉山雅樹・スマイル&スマイル部課長、勝田紳嗣・同課長補佐。各班の企画提案を要約すると、次のとおり。

 ▽(1班)園の植物を利用してアロマキャンドルなどオリジナル商品を開発▽(2班)アトラクション跡地を園内に少ない休憩所に▽(3班)名物アトラクションを新キャラクターに▽(4班)安全で楽しく美しい公園に改善▽(5班)眺めただけで行きたくなる魅力あるパンフレット(園内マップ)の作成▽(6班)フィールドアスレチックコースの導入▽(7班)秋にイモ掘りイベント導入を▽(8班)接客マニュアルの改善を▽(9班)地域住民に優しい“優園地”に変わろう▽(10班)大人が楽しめる「夜のゆうえんち」に。

 審査の結果、最優秀賞には、1・5の両班が輝き、優秀賞が3・4・7の各班、西武賞が9班となりました。1班は、家政学部を擁する本学らしく実際に蒸留法、エタノール抽出法で試してオリジナル商品の「アロマキャンドル」を開発してみた点が、5班は、アトラクション、施設(土産店・レストラン)、イベントの各情報を充実させた園内マップを詳細に試作した点がそれぞれ高く評価されました。

 西武鉄道の杉山課長は、「アンケート調査などから遊園地のニーズを分析し、①新しい施設導入の提案②遊具ごとのオリジナルキャラクターの提案③園内マップを改善した入園者への情報提供の仕方の提案④入園者へ楽しさや夢を与える接客マニュアル―など、提案はどれも新鮮で良かった」と講評し、「会社で企画案を通すには、プレゼンテーションで自分たちの熱意をどう伝えていくかが大切で、これからも勉強に励んでほしい」と学生たちを激励しました。また「西武園ゆうえんち活性化のためにもっと、頑張らなくてはいけないと勇気づけられました。発表された企画が実現できるように考えていきたい」と感想を話しています。今後、優秀作の学外発表会も予定されているということです。

 CDPとは、チームで課題に取り組み、CDP受講経験のあるファシリテーター役の上級生のアドバイスを受けながら、メンバーの意見を互いにまとめて実行するという体験をとおして、自己のキャリアを開拓しようとする意欲(企画開発能力)、仕事をするうえで上司や同僚などの周囲の人々の要求や意見をうまく調整していく能力(調整能力)を育成することを目標とするキャリア教育の授業。学生たちは、「新しいゆうえんちの創造」を目標に、同キャンパス近隣にある西武園ゆうえんちを実地調査し、問題点を分析し、改善企画を練りました。

CDPのポスター部分

 大妻祭狭山台会場で展示発表されたCDPの成果(いずれもポスターの部分)

4団体が千鳥会奨励費の研究発表

 大妻祭千代田会場の「『学習・研究奨励費』受給団体発表会」では、次の4団体が発表しました(団体名「研究タイトル」の順)。
 ▽ぴーち「野菜を食べることの重要性を伝えるための食育活動の実践とその成果▽JIP「健康で自然にやさしい家つくりとは―伝統建築に学ぶ」▽大妻多摩女傑研究会「了然尼関係資料の収集・整理・出版」▽チームK「震災に伴う意識調査」
 大学・短大のいわばPTAにあたる大妻女子大学千鳥会では、2006年度から、在学中の学生の学習・研究活動を奨励することを目的に研究費を助成する「学習・研究奨励費」制度を始めました。

 文化講演会「『遠野物語』誕生の地、大妻女子大学加賀寮―柳田國男と佐々木喜善」では、田野崎昭夫・中央大名誉教授が明治42(1909)年5月4日付「巌手(いわて)毎日新聞」に掲載された『遠野物語』の話者・佐々木喜善の随筆を参照しながら、どのように喜善の下宿地を突き止めていったかを詳しく話しました。来聴者には、遠野市提供のパンフレット「遠野ノート―はじめての『遠野物語』」が配布されました。