お知らせ - 2011年

【OGインタビュー】 フォトグラファー 谷 貴美恵さん ,

谷 貴美恵さん 7月18日、オシャレなフォトスタジオAPARTMENT BLOOM(アパートメントブルーム)が鎌倉・由比ガ浜のマンションの一室にオープンしました(連絡先データは文末)。このスタジオのフォトグラファーのひとりがtanipan(タニパン)こと大妻女子大学短期大学部OGの谷 貴美恵さん(旧姓佐野)=写真
 大妻中野高校を経て1996年国文科卒。OL生活の後、結婚して長く専業主婦の2児の母でした。今の職業は「笑顔フォトグラファー、のちオカン、ときどき妻」と自称する谷さんがなぜお仲間とフォトスタジオを始められたのか、伺いました。

 ――スタジオオープンおめでとうございます。どんな特長を持ったスタジオなのか教えてください。

スタジオ周辺とスタジオ内  海から徒歩2分の最高のロケーションにあります。家族・友人あるいは恋人と世界遺産をめざす観光地・鎌倉に遊びに来ながら気軽に立ち寄れる、アットホームで居心地のいいスタジオをめざしています。スタジオ内は、パーソナルスタイリストでもあるオーナー・SAKI(サキ)さんのセンスあふれるすてきな雑貨・小物が並ぶインテリアになっています。
 オーナーがデザインしたタイルを自分たちで一枚ずつ細かくキッチンと洗面所に貼ったり、壁の装飾も自分たちでペンキ塗りしたりと、かなりこだわった内装です。そんな内装を背景にスタジオ内でさまざまなシーンの撮影が可能となっているほか、屋外ならば徒歩2分の海岸で、あるいは出張して鎌倉の街並みを散歩しながらといった撮影も承ることができます。〔写真は、スタジオ周辺ロケーションとスタジオ内の様子

 ――卒業後の歩みと写真との出会いを教えてください。

  卒業後、石川島播磨重工業(現IHI)に入社、船舶海洋事業本部管理部に配属されました。パソコンに触れたことがなかった私でしたが、大妻の企業研究会(会社説明会)に来校した会社のリクルーターの方の話を信じて入社してよかった…、良き上司・同僚に恵まれ、結婚まで充実した3年半のOL生活だったと思います。夫は、学生時代に所属していた早大バスケット&テニスサークルの2年先輩、私がOL、夫が大学院時代に真剣交際に発展して、交際4年ほどで結婚しました。
 写真との出合いは、当時2歳でかわいい盛りだった娘を毎日撮っては、近所の写真屋さんで現像してもらっていたこと。まだデジカメではなくフィルム時代です。海外でブライダルフォトグラファーとして活躍している妹の影響もあったと思います。帰国時に撮ってくれた子供たちの写真がすてきで、今でも大切に飾っています。
 子供が小学生になり、運動会前に一眼レフカメラを購入したころから写真仲間が増え、風景や夜景撮り、東京タワーやスカイツリーのようないわゆる『鉄コツ』撮りにいろいろな場所へ出かけるようになって、どんどんカメラにはまっていきました。

TOKYO NIGHT SPOT海辺の宝探し

      谷さんの作品、左から「TOKYO NIGHT SPOT」(2010)、「海辺の宝探し」(2010)

 ――ほかに転機になったことはありますか。

  フォトスタイリングとデコ(DECO)ですかね。雑貨、小物などで被写体を引き立てるフォトスタイリングに興味を持ったのは、夫と社宅暮らしをしていて、いつかはこんなインテリアのすてきなマイホームを持ちたいと思って、リビング雑誌に病みつきになり、家具・雑貨店巡りが趣味になったこと。すっかり雑貨収集癖が身につき、またフォトスタイリングの第一人者、窪田千紘先生の写真をブログで見て、集めた雑貨や小物を先生のように「かわいく撮りたい!」と思って、フォトスタイリング講座に学ぶことにしました。2級資格から始めて、準1級、そして1級と現在も受講しています。いずれはスタジオでフォトスタイリング講座を開くのが目標です。
 デコの方はというと、ソーシャル・ネットワーキング・サービス、ミクシィ(mixi)をとおしてデコ仲間と出会ったことです。デコとは、デコレーションのことで、手先の器用なママたち4人が集まり、『ママとキッズのデコパーティ』というネット上のコミュニティ(交流グループ)を作りました。その交流の輪から、子供のお誕生会などのパーティーデコレーションの仕事を頼まれるようになり、パーティー会場のデコを撮影して記録するとともに、サービスでお子さんの写真を撮ったりしていたのが今のスタジオへつながる原点になったのではないでしょうか。デコレーションした運動会のお弁当などの写真がネットで注目されて、光文社の女性月刊誌「Mart(マート)」に何回か掲載していただいたこともあります。
 そして今年の初め、マンションを相続したオーナーが「ここを拠点に一緒にやろうよ!」と声をかけてくださって、スタジオオープンへ。

Kids Party2009Amenity Goods2010コーラのCM風?

       左から「kids party」(2009)、「Amenity goods」(2010)、「コーラのCM風?」(2011)

 ――卒業論文は「反自然主義の文豪たち」(須田喜代次教授指導)でした。大妻での学びは、役立っていますか。

  サークルの先輩から須田教授のゼミを勧められて決めました。卒論に関しては…、すいません、あまり多くは語れないです。評価も良くなかったと記憶しています。高校・短大と大妻教育を受けさせていただきましたが、「大妻生はオンとオフの切り替え上手な学生が多い」と思います。遊ぶ時は思いっ切り遊び、学ぶ時は真剣に取り組む。体育の授業だって手を抜かないで真剣勝負。教授陣も工夫されていて、どの授業も楽しかったですね。
 もっとも、定期試験前に話したこともない他クラスの人が学生食堂で隣にたまたま座っていて、見ると何と私のノートのコピーを手にしているではないですか、オンとオフの切り替え上手と言っても、「そこまでやるかー」なんて驚いたこともありましたが(笑)。
 付属校出身同士が固まる傾向がありましたが、私がよく行動していた友だちは、上京者を含む一般入試入学者、付属出身者とごちゃ混ぜのグループでしたね。ユーモアあふれる友が多く、校章のバッジの裏に校訓『恥を知れ』の文字が刻んであるのですが、『そんな文字あるのは、佐野チャンだけだよ、アタシたちのは無いよー!』なんて、まんまとだまされたり…。笑いの絶えない仲間でした。元気にしてるかなぁ。
 コタカ先生の著書『ごもくめし』は、印象的で何度も読み返した記憶がありますが、「良妻賢母」かと言われると…、トホホ、情けない、中学生の娘は「笑妻笑母だよ、ママは!」と言います。

 ――これから社会へ出る後輩学生への応援メッセージがありますか。

  今年二度目の成人式を迎える私でも(笑)、新しいスタートラインに立つことができました。何かを始めるのに遅すぎるといったことはない。諦めず、模索し、遠回りしても常に思い続けること、努力し続けることが大切なのではないでしょうか。就職難のこの時代、他人と同じではダメ。ひとと違う自分のアピールポイントをたくさん増やすことが大切だと思います。
 私も今の自分に決して満足していないし、もっと写真の腕を上げようと、さまざまなことを勉強している最中です。例えば、フォトスタイリングだったら、花やテーブルコーディネートの知識、小物はどこのお店に売っているのか、今の流行は何かなど、いろんな知識がないとスキルアップできません。「これなら誰にも負けない」というものを身につけ、「あの人にこれを任せたら間違いはなく安心できる」と言われるような何かを持つことが自信につながると思います。
 また、現在の自分があるのは、スタジオの仲間であるsakiとakebo(アケボ)、ふたりがいなくてはあり得ません。彼女たちとはママになってから知り合いましたが、仕事だけでなく、プライベートなことも相談できる大切な存在です。子育てや仕事で息詰まることもあるかと思いますが、そういう友だち・仲間・先輩を持つことも大切ですね。

アパートメントブルーム*フォトスタジオAPARTMENT BLOOM(アパートメントブルーム)
▽電話&FAX0467-53-7621▽最寄り駅・江ノ電「長谷駅」または「極楽寺駅」徒歩5分▽予約制、不定休▽ホームページ準備中