お知らせ - 2015年

夢に向かって突き進み「創作ラジオドラマ大賞」入賞 OG小川友希子さん , ,

大妻女子大学大学院文学研究科国文学専攻修士課程修了(2002年修了)の小川友希子さん(=下写真)のシナリオ作品「柚子色の訪れ」が、一般社団法人日本放送作家協会、NHK共催のコンテスト「第43回創作ラジオドラマ大賞」で、応募総数236編の中から佳作第三席に選ばれ、贈賞式が3月23日に日本放送作家協会(千代田区四番町)で行われました。

小川さんは1998年に文学部国文学科を卒業後、2年間会社員として勤務、2000年に本学大学院に入学し、修了後は2015年3月までの13年間、文学部コミュニケーション文化学科の助手として勤務しました。

今回、小川さんが受賞した「創作ラジオドラマ大賞」は、ラジオドラマ作家の登竜門といわれるコンテストです。小川さんに受賞作品に込めた思い、今後の活動についてお話を伺いました。

贈賞式写真


―なぜ「第43回創作ラジオドラマ大賞」に応募しようと思ったのですか。

 小川(以下O):一昨年の11月に脚本家の北阪昌人先生に日本放送作家協会のゼミで指導していただいたことが何よりも大きいです。北阪先生にお会いしていなかったら、応募するどころか、書くことすらやめていたかも知れません。北阪先生を知るきっかけになったのはコミュニケーション文化学科の吉田光浩教授です。ある日、吉田教授が「面白いラジオドラマがあるので聴いてみてください」と教えてくださったのが「NISSANあ、安部礼司」というラジオ番組でした。ラジオを聴いて誰が脚本を書いているのかと調べると北阪先生のお名前があり、その時にふと、“この人と会ってみたい”と思ったところから今につながっています。

―シナリオを書くことに、興味を持つようになったのはいつ頃からですか。
 O:今から15年前、大学院へ入学した年の夏からシナリオの勉強を始めました。なぜ脚本家になりたいと考えたのかは自分自身でもいまだに謎です。ただ、「火曜サスペンス」ドラマが好きでした。書くことは嫌いではありませんが、すごく好きだったわけでもありません。中高生の頃に反省文をたくさん書かされたことで思ってもいないことを書けるようになったのかもしれません(笑)。また学生の頃、卒論と修論で江本裕名誉教授に鍛えていただいたことが、力になっているのだと思います。

―受賞作「柚子色の訪れ」はどのような物語ですか。
 O:主人公の沙希子は19年前に双子の妹と母を亡くして以来、世間との接触をできるだけ避け、人前に出るときはマスクをして生きている女性。家は青果店を営み、父と2人で暮らしていますが、夜になるとそこに訪ねてくる1人の男性とのやり取りからだんだんと沙希子に変化が訪れるという話です。

―作品を通して訴えたかったこと、テーマがあれば教えてください。
 O:テーマは“ことばの重さ”です。それをテーマにした理由は、助手として大妻女子大学で仕事をさせてもらった経験からです。学生と話をしていると、ささいな一言に傷ついたり、悩んでいることがあると知りました。私自身も人にうまく思いを伝えられないことがあるので“ことば”には興味がありました。

―審査員からは、どのような講評がありましたか。
 O:審査員の方からは、もっともで、かつ厳しいご意見をたくさんいただきました。苦しくてここでは伝えきれません(笑)。ご興味がある方は、「月刊ドラマ5月号(2015)」(映人社4月18日発売)に掲載されていますので、ご覧になってみてください

―今後、どのような作品を書いていきたいですか。将来の夢や目標など教えてください。
 O:今、考えているところです。私の夢は北阪先生のような脚本家になることです。ただ、エベレスト級の夢なので登山口に到達できるかさえもわかりません。今はもう、ごちゃごちゃいわずにやってみよう!と思います。

―最後に大妻女子大学の後輩へメッセージをお願いします。
 O:私の経験からお伝えできるのは2つだけです。「やりたいことがあるなら、すぐに諦めない」「人との出会いは大切に」ということです。コミュニケーション文化学科の助手として学生と関わってきたことでも感じますが、弱気になってしまう学生がたまにいます。気にしないで、とにかく突き進んでみてください。そして困ったことがあれば、いつでも先生方や助手さん、事務の方へ相談してみてください。身近なところにたくさんの出会いが転がっています。
 私も仕事との両立は全くできず、ここまでくる15年間には執筆が止まってしまった時期もありました。しかし、ずっと脚本家になりたいと思い続けていたことは確かです。
 私のようにしぶとく思い続けていると、偶然がたくさん重なって現実になることがあります。みなさん諦めずに頑張ってください!!私もこれから、もっと努力します。

―ありがとうございました。